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曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?

2015年8月23日


曹操 油断

 

魏の武帝、曹操(そうそう)については、

宦官曹騰(そうとう)の孫である事や、大金持ちであり曹嵩(そうすう)の

ドラ息子である事など、あまり良い印象がありません。

 

曹操が自分の先祖について、あまり語った様子がない点を事を見ても

曹操が先祖を誇っていたとは言えないフシがあります。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹操は血筋にコンプレックスを抱えていた?

親友に裏切られた曹操

 

逆に曹操はやたらに、自分の家臣を古代の名将、名軍師に例えていますから、

何か、血筋に関するコンプレックスがあったのかも知れません。

 

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曹操の先祖は曹参(そうさん)

曹嵩

 

では、曹操の先祖とは、遡ると、誰になるのでしょうか?

魏の記録である武帝紀には、曹操の先祖は前漢の建国者劉邦(りゅうほう)

功臣であり、後に丞相になった曹参(そうさん)であると書かれています。

 

この曹参も曹操と同じく沛国礁県の出身であり、

同県には曹を名乗る一族が、何万人も存在していました。

 

ですが、、後漢書の曹騰伝では、曹騰の先祖に触れた話しはありません。

つまり、曹参を持ってきたのは、曹操の出自を少しでも良くみせたい

魏王朝の苦心が現れているのです。

 

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曹萌(そうぼう)ってどんな人?

曹萌

 

一方で、曹操の曽祖父、つまり曹騰の父に関してまでは記録があります。

 

曹操の曽祖父は、名前を曹萌(そうぼう)といい字を元偉と言いました。

何の変哲もない農民でしたが、心が広く優しい人として知られています。

 

曹萌の心温まるエピソード

ある時の事です、曹萌の隣の家の豚小屋から、豚が逃げてしまいました。

 

隣家の人は豚が居なくなったのを知り、探しますが、途中で曹萌の

豚小屋に自分の豚とよく似た豚を見つけます。

 

(これは、曹萌が俺の豚を盗んだに違いない)

当時、豚は貴重な財産です、隣家の主人は、カンカンになり曹萌の家に向かいました。

 

「ウチの家から豚が逃げた!あんたのとこの豚は、

ウチの豚にそっくりだがもしかして、ウチの豚じゃああるまいな?」

 

普通なら、「何だと、ウチがあんたの豚を盗んだとでも言うつもりか!

証拠もないのに、人を泥棒呼ばわりは許さんぞ」と怒って当然です。

 

しかし、曹萌は、村人の訴えを聴き終わると、、

 

「そんなに似ているなら、これはあなたの豚かも知れません、

どうか、連れて帰って下さい」と豚を差し出したのです。

 

「ふん、、まあ、返してくれたんだから、勘弁してやる、、

今度、同じ事があったら承知しないぞ」

 

隣家の主人は、曹萌から、豚を受け取るとぷんすか怒りながら、

帰っていきました。

 

ところが、数日すると、逃げていた隣家の豚がお腹を空かして、

戻ってきたのです、隣家の主人はびっくり、

そして、自分が曹萌に濡れ衣を着せていた事を知り深く恥じます。

 

「曹萌さん、すまない、、これはあんたの豚だった・・

ウチの豚は、今しがた戻ってきたんだ・・」

 

しかし、隣家の主人が謝ってきたのを見た曹萌は、、

 

「豚が戻ってきたんですか?いやー良かったですねえ」

とニコニコして、少しも責めませんでした。

 

人々は、曹萌の心の広さを賞賛してやまなかったそうです。

 

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三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

それにしても、曹操のひいおじいさんとは思えない、

何と優しくて心の広い人でしょう。

 

まさに、元祖、萌えキャラに相応しいですね。

 

今日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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