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乱世において身内で戦うのはあまり珍しくないですが、中には血を分けた兄弟で争った者たちもいます。悲しいのはそれが多くの場合、継承権をかけてのものだったこと。
そこで聞いてみました「一番仲が悪そうな兄弟は?」。
意外な兄弟がランクインしちゃうかな~?(棒読み)
曹丕と曹植
曹植「兄上の疑い深い性格、たまったもんじゃありません。七歩歩く間に詩を詠めと、無茶ぶりにも程が有ります」
曹丕「うるさい、お前は俺より父上の才能を受け継いでいるから、お手の物だろ」
引用元:はじめての三国志TV
おっといきなり御兄弟で喧嘩始めちゃったぞー?
実際、七歩の詩の影響か、どうしても仲が悪く見えてしまうこの二人。ただ平素は手紙のやりとりがあったりと、やはり後継者争いになるとどうしても揉めてしまうものなのかもしれませんね。夏侯楙は後で城の裏に来なさいね。ついでに曹爽も来るように。
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劉琦と劉琮
この二人は本人同士が争っている印象が薄いためか、こんなコメントがありました。
「劉琦と劉琮,孫和と孫覇は、当人達というかその周りを取り巻く派閥同士の仲が悪かった印象」
引用元:はじめての三国志TV
確かに後継者争いとなると、本人たちよりもその派閥争いになってしまうのは良くありますね。こういうのを防ぐためにも、後継者ははっきりと内外に示しておくのは大事なことなのでしょう。
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孫和と孫覇
さてさてそろそろ血の匂いが漂ってまいりました。
「孫和と張り合って孫覇が魯王になっていなければ、孫登の死後、すんなり孫和が後継者になっていた訳で、二宮事件という問題も起きていないでしょう」
引用元:はじめての三国志TV
二宮の変は本当に孫呉に大きなダメージを与えてしまいましたね……そういう意味では、かなり印象がよろしくない兄弟です。ただこちらのコメント、こう繋がっておりまして。
「まあ、厳密に言えば、選択肢にはない『孫魯班と孫和の仲が最悪』だったんですけどね」
引用元:はじめての三国志TV
こちらはもう頷くしかありません。もう少し言ってしまうと娘が好き放題やっている状況を作った孫権もよろしくないのではないかな……。
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袁譚と袁尚
「袁譚&袁尚ですね。州規模の争いは伊達じゃない」
「やっぱり袁兄弟でしょう」
「袁一族が滅びたのは官渡の戦いはあくまで起点で、その後に袁紹の子供が醜い争いをした事で天下から見放されたのが最も大きい原因だと思います」
引用元:はじめての三国志TV
大人気ですね!()
とはいえ、本当に袁紹は曹操にとってナイスタイミングで亡くなったものです。もしまだ袁紹が生きているか、そもそも後継者問題がまとまっていたら、曹操の天下もだいぶ遅れた可能性もあったでしょう。
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家庭問題
「お父さんも袁術と良好な関係ではなかったですし、この選択肢ならやっぱり袁家が頭ひとつ抜けてる印象ですね」
引用元:はじめての三国志TV
袁紹と袁術(異母兄弟、従兄弟説もあり)も、そう言えばあまりよろしくない関係ですね。そう考えると、やはり家の身分が高ければ高いほど後継者問題が絡んで、兄弟仲が悪化するパターンが見えてきました。
そこに家臣の派閥争いまで加わると、国の問題になってきます。だからこそ家庭問題には注意しないといけないということでしょうか。そう考えると
「袁紹と劉表を思い出しておりました」
というのは本当に凄いアドバイスなんですね。またこれらの問題は子供たちだけではなく、親の責任もかなり大きい、ということも伝わってきますね。
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三国志ライター センのつぶやき
因みにこんなコメントもございました。
「儒教?が大事にされていた時代、親を敬うのは当然だったろうけど 兄弟仲良くなのは そんなに重要じゃなかったのかな」
「いや、弟は兄を敬う所まで儒教は厳しく教えています。しかし、戦乱の世に限らず、権力争いが絡むとたちまち兄弟が相争う事に。儒教も万能ではないのです」
引用元:はじめての三国志TV
儒教にも長幼の序というものがあります。なので親子だけでなく、兄弟の繋がりも大事なのです。が、おっしゃる通りそれは権力争いになるとどこを吹く風になってしまう……世は正に乱世。
だからこそ義兄弟や交わりなどが美しいものとして伝わったのかもしれませんね。チャポーン。
引用元:はじめての三国志TV