傾国の美女とは!
国を傾けちゃう美女である!
では国を傾けられるほど力が強いんだな!
っていう訳ではありません!(当然)という訳で、今回は傾国の美女についてのお話。
さてさて傾国の美女と言えば色々いますが、三国志演義で傾国の美女と言えば間違いなく、貂蝉。その貂蝉の話を交えつつ、傾国の美女についてお話していきましょう。
三国志演義
まずは三国志演義のおさらいを。
むかしむかし、暴虐の王である董卓がやりたい放題をしていました。それを憂いたのが漢の忠臣である王允その人。しかし董卓を除こうにも、猛将・呂布が邪魔である。
それならばこの二人の仲を裂くべき……こうして遣わされたのが王允の養女にして傾国の美女、貂蝉です。こうして美女連環の計が始まります。
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美女連環の計
王允はまずは呂布に貂蝉を娶わせ、呂布を貂蝉の虜にした上で董卓に貂蝉を献上。呂布は怒るも、その怒りの矛先を「貂蝉を無理やり奪った」董卓に向かわせます。
貂蝉は呂布には「将軍のお嫁さんになりたかった……」と思わせぶりな態度を取り、董卓には「あんな乱暴者に嫁ぐくらいならば死にたい」と両方に思わせぶりな態度を取ります。
こうして董卓腹心の李儒が色々取り計らうも、結局、董卓と呂布の仲は壊滅的なものになるのでした。
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李儒哀れ
因みに前述したように、三国志演義ではダーククレバーに活躍する李儒が、王允と貂蝉の計略を見抜き、董卓に貂蝉を呂布に与えるべきだ、と進言します。
しかし結局董卓は貂蝉に骨抜きにされ、李儒の話は聞き入れてもらえず。「ああ、我々は女の手によって死ぬのか」と嘆き、董卓は呂布によって殺され、李儒もまた殺されることになりました。
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傾国の美女
さて傾国の美女です。傾国の美女とはその名前の通り、国を傾ける美女。もうちょっと詳しく言うと
「地位の高い男性が、己の職分を忘れてのめり込んでしまった結果、国が傾く=滅ぶほどの女性」
という意味で捉えられています。そういう意味では国こそ傾いてない……というか既に傾く所ではないのですが……己の本分を忘れて仲違いを起こした結果、董卓と呂布は破滅に向かったので、貂蝉は傾国の美女と呼んでも差し支えはないでしょう。
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