三国志や曹操を分かりやすく紹介|はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

47話:曹操軍、新兵器 発石車で石弓隊を撃破!

発石車 曹操
この記事の所要時間: 29




石弓兵強い 袁紹

 

審配(しんぱい)が率いた石弓隊に総崩れになった曹操(そうそう)軍は、

官渡(かんと)城に籠城します。

これを見た、袁紹(えんしょう)軍の軍師、許攸(きょゆう)は

袁紹(えんしょう)に進言しました。

 

「曹操が城に立て籠っている間に、兵力の一部を裂いて、

許都に進撃しましょう。

許都の守りは手薄なので、献帝を拉致して迎えれば、

大義名分は、我々の下に入りましょう」

 

許攸(きょゆう)の進言は、実は曹操が最も恐れた事でしたが、

どうしても曹操(そうそう)を打ち破り、これを生け捕りにして自身の

強さをアピールしたい袁紹(えんしょう)はこれを却下します。

 

前回記事:46話:袁紹軍の審配、石弓隊で曹操軍を撃破




曹操は新兵器を造る

発石車 曹操

 

一方、曹操(そうそう)は、石弓隊と櫓を打ち破る為に、

発石車(はっせきしゃ)を発明します。

 

発石車とは、動物の腱や紐を使って、長いクレーン式の発射台を

引っ張り、腱や紐を切って、梃子の原理で石等を遠くに飛ばす仕組みの攻城兵器の事です。

 

曹操は、これを短期間で造り上げ、城外に居並んでいる

櫓(やぐら)に向かって石を飛ばし、これを尽く破壊しました。

 

石が櫓(やふら)を破壊する音は凄まじい爆裂音で、袁紹軍の兵士は、

この発石車を霹靂(へきれき)車と呼んで恐れました。

 

因みに霹靂(へきれき)とは雷の事を意味しています。




実は最近までも使用されていた兵器

French_grenade_catapult

 

(photo by wikipedia カタパルト (投石機)

曹操が造り上げた発石車は、三国志の時代を遡る事600年

紀元前5世紀にはすでに中国では攻城兵器として使われています。

 

そればかりか、20世紀の第一次世界大戦まで世界中で、

形を変えながら使われた息の長い兵器です。

 

日本とは違い、街は城壁で囲まれているのが普通だった、

欧州や中国では、古くから城壁を打ち壊す攻城兵器として使われ

ポピュラーな兵器になっていました。

 

発石車で飛ばすものは石だけではなかった

三国志 テクスチャ

 

因みに発石車で飛ばすものは、石ばかりではなく、油壺で城を火事にしたり、

死体や汚物を放りこんで、城内の士気を落したりという事にも使われました。

 

13世紀、欧州を席捲したモンゴルは、原因不明の病気で死亡した、

兵士の死体を発石車で城の中に放りこんで退却した事があります。

 

ペストが大流行したのも実は・・・・

疫病

 

実は、この死体は、黒死病と呼ばれて恐れられたペストによる死人で、

城の中では瞬く間に死体からペスト蚤が飛び出して人に咬みついて

蔓延し、ここから、欧州ではペストが頻繁に大流行するようになったようです。

 

ペスト自体は元々はモンゴル高原に住んでいたクマネズミが持つ、

ペスト蚤がキャリアーでしたが、これがモンゴル軍の遠征に合わせて

欧州まで広がったと言われています。

 

狭い地域に密集して人が住む上に、下水道もない不衛生な欧州の都市では

クマネズミが繁殖するのに最適だったので、ペストは、

何度も大発生していったのです。

 

耳で聞いて覚える三国志


次回記事:48話:強気の曹操が弱気に荀彧が一喝




よく読まれている記事

曹操頭痛

 

よく読まれている記事:頭がキーン…頭痛に悩んだ曹操、三国志演義は医学的に正しかった?曹操の見た幻覚の原因は何だったの?

 

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. キングダム 王騎 【キングダム】信が王騎の矛を受け継いだのには隠された意味があった…
  2. 魯粛、周瑜、袁術 マンガ『キングダム』に学ぶ、本心を隠し部下の本音を探れ
  3. 孫権と張昭 134話:頑固な忠臣、張昭と孫権の対立がシュール
  4. 孫子の兵法 曹操 現代ビジネスマンの必携の書?兵法書『孫子』とその作者について
  5. 袁術と孫策 袁術の前をガン無視で通り過ぎた漢達が予想以上に多かったのでまとめ…
  6. 疫病 村 赤壁の敗戦の原因は腸チフスだった?多くの魏将の生命を奪った伝染病…
  7. 司馬懿 【本当は怖い家庭ノ医学】首が180度回る?司馬懿の特徴に隠された…
  8. 始皇帝 死ぬ 始皇帝が中国統一後、わずか15年で秦が滅亡した理由|始皇帝がブサ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. アダ名 アイキャッチ
  2. 孔明 仮病
  3. 情熱大陸 引用
  4. 12-5_%e9%a3%9f%e6%96%99%e3%82%92%e6%8c%81%e6%ad%a9%e3%81%8f%e6%97%85%e8%a1%8c%e8%80%85
  5. photo credit: Trails of the Desolation Wilderness via photopin (license)
  6. 潘璋
  7. 黄権 司馬懿と孔明
  8. photo credit: Ölüme Direnç via photopin (license)
  9. 陶謙
  10. 項羽 はじめての三国志002

おすすめ記事

  1. 曹操ファンは見ないでください!彼は本当に乱世の英雄だったの? 曹操
  2. 曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの? 曹丕 残忍
  3. 徐宣(じょせん)とはどんな人?魏の三代に仕えて歴代の君主に褒められた忠義心の塊 photo credit: Blue Rose Macro - HDR via photopin (license)
  4. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.7 袁術
  5. 三国志に出てくる羌族ってどんな民族? 羌族
  6. 王騎将軍は二人いた!キングダムのカリスマの真実 王騎 キングダム

三國志雑学

  1. 劉備 曹操
  2. 貂蝉
  3. 孔明過労死
  4. 劉禅
  5. 白眼視

ピックアップ記事

  1. 李斯 ネズミ
  2. photo credit: Colors of Winter via photopin (license)
  3. 孫策
  4. 徐庶
  5. 岳飛
  6. 孔明 出師
  7. 大橋先生&小橋先生
  8. photo credit: Honey Bee on Canada-Goldenrod / セイタカアワダチソウにとまるミツバチ via photopin (license)

おすすめ記事

はじめての三国志・週間まとめ 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース10記事【2/29〜3/6】 正月 三国志の時代の年末からお正月の過ごし方!当時の食生活も見えてくる! 曹丕 曹丕が建国した魏ってどんな王朝でどうやって滅びたの? 韓信vs孔明13 孔明 【諸葛孔明の兵法】魏を苦戦させた知られざる孔明のアメーバ戦術 そんろは 孫魯班 孫権の後を継ぐのは私なんだから! 孫家のドロドロした後継者問題 孔明 出師 これだけ読めば丸わかり!孔明が身に着けている羽毛扇などのトレードマークの理由! 王賁 【キングダム ネタバレ注意】秦・中華統一後、王賁(おうほん)は今後どうなる? 劉備 もし張飛が殺されなかったら「夷陵の戦い」はどうなった?

おすすめ記事

  1. キングダムの時代に開花した法家の思想 photo credit: Sea of Tulips via photopin (license)
  2. ブサメン軍師、龐統(ほう統)|鳳雛と呼ばれたホウ統 龐統
  3. 卞夫人のライバル?息子がすべて優秀な環夫人 環夫人
  4. うぐ、どうしても董卓と呂布に勝てない……! 董卓&呂布
  5. 意外!実は剣術家だった曹丕の自叙伝が凄い 曹丕
  6. 【真田丸】高速で関ヶ原の戦いは終わったが、どうして三成と家康が戦うことになったの?『黒田廉の考察』 真田丸 劉備
  7. 後漢の時代のお金の常識に迫る!当時の金融はどんなモノだったの? 女 金
  8. 播磨の豪族から出現した自信家・黒田孝高の誕生と初陣 軍師

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP