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46話:袁紹軍の審配、石弓隊で曹操軍を撃破

2015年3月18日


 

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曹操軍

 

70万の袁紹(えんしょう)軍は、隊列を整え悠然と官渡城に前身してきます。一方の曹操(そうそう)も、兵糧に不安がある以上は、短期決戦を行わざるを得ず、兵力を前面に並べて対峙します。

 

愛馬に乗り敵を粉砕する張遼

 

曹操は、張遼(ちょうりょう)、徐晃(じょこう)、許褚(きょちょ)、李典(りてん)というような名だたる武将を押し立てて、進撃していきます。

 

行軍する兵士達b(モブ)

 

しかし、7万対70万、海に呑みこまれる、小川の流れのような、曹操(そうそう)軍の数の少なさが目立ちます。同じく、正攻法で曹操を踏み砕く事に執着している袁紹も、猛将、張郃(ちょうこう)を出して来ます。

 

前回記事:45話:象対蟻か?袁紹vs曹操
 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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張遼(ちょうりょう)対 張郃(ちょうこう)

泣く子も張遼

 

最初は、張遼(ちょうりょう)と張郃(ちょうこう)の一騎打ちになりますが、張郃は強く、張遼が負けそうになったので、曹操は慌てて、許褚(きょちょ)を援軍に出します。これを見た袁紹(えんしょう)は、高覧(こうらん)を援軍に出してきました。

 

曹洪

 

この間隙を突いて、曹操は、夏候惇(かこう・とん)そして、曹洪(そうこう)に兵3千名を与えて袁紹軍の本陣に斬りこませました。しかし、袁紹は、後方に巨大な櫓(やぐら)を組んで、上部に石弓(いしゆみ」部隊を配置して備えていたのです。

 

石弓(いしゆみ)って何?

石弓兵強い 袁紹

 

石弓とは、機械仕掛けのウインチ式の弓矢で、トリガーを引いて、矢が飛び出すので、ブレず、素人の兵士でも命中率が高くなる、当時の中国のハイテク兵器でした。

審配(しんぱい)

 

袁紹軍の武将、審配(しんぱい)は、石弓に火を付けて飛ばしたので、曹操軍の真上からは、火の雨が降り注ぎ夏候惇(かこう・とん)と曹洪(そうこう)の兵力は大混乱に陥って撤退します。

 

弩(ど)を発射させる蜀兵士達

 

勢いづいた袁紹は、曹操軍に突撃を開始したので、壊滅を恐れた曹操は、退却を指示し、曹操軍は命からがら、官渡城に逃げ込んで、城門を閉じてしまいました。こうして、曹操(そうそう)軍は、袁紹(えんしょう)軍の櫓(やぐら)と石弓(いしゆみ)の前に大惨敗を喫します

 

袁紹

 

三国志の戦いのハイライト、官渡決戦の第一ラウンドは、袁紹軍の勝利でした。

 

次回記事:47話:曹操軍、新兵器 発石車で石弓隊を撃破!

 

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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