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曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その3

この記事の所要時間: 230




曹操女性の敵3

 

曹操が女の敵なのかどうかを(勝手に)検証するシリーズ、

パートⅢです。

 

前回ちらりと触れた、レビレート婚について、

もう少し詳しく触れてみたいと思います。

 

前回記事:曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その2




三国志で絶対のタブーを犯したのは……

三国志 海

 

夫の死後、女性は、夫の兄弟や義理の息子に引き継がれるという

匈奴(きょうど)などの騎馬民族で行われた「レビレート婚」ですが、

漢民族は、これをたいへん嫌悪しました。

 

たとえば、時代はさかのぼり、前漢時代の話です。

中国四大美女に数えられる王昭君(おうしょうくん)という女性がいました。

彼女は、中国史上最も悲劇な女性の一人としても有名です。

というのは、彼女は漢の皇帝の宮女でしたが、匈奴との和睦のために、

匈奴王へ嫁がされました。

 

匈奴王は高齢だったため、王昭君を残して、早期に亡くなってしまいます。

匈奴の制度に従い、王昭君は匈奴王の息子に嫁がなくてはならなくなります。

義理とはいえ、息子に嫁ぐということは、近親婚です。

絶対に許されないタブーです。

 

漢民族である王昭君は、これをたいへん苦しみ、漢の皇帝に、

「こんなのは耐えられない。なんとかしてください」と手紙を書きます。

結局、匈奴の機嫌を損ねたくない皇帝は、

「郷に入っては郷に従え」と返答するわけですが、

都では、彼女の境遇をとても憐れんだといいます。

 

若い素敵な男性と再婚できるわ、ヒャッホー!ではないわけです。

 

さて、そこで三国志を見てみましょう。

いますね……タブーを犯してしまった武将が。




四代美女の一人・貂蝉(ちょうせん)

絶世美女 貂蝉

 

奇しくも、これまた四大美女の一人、貂蝉(ちょうせん)が関連します。

美女貂蝉を巡って義父董卓と、義子呂布が取り合いをしました。

 

呂布は、最初に貂蝉を見初めていたとはいうものの、

義父である董卓にとられてしまったとあっては、通常であれば、

道徳観が邪魔をするために、奪ったりはできないはずです。

 

そこが、呂布が呂布たるゆえんと言いましょうか。

 

 

呂布・異民族説

赤兎馬 呂布

 

そういえば、呂布が、異民族かもしれないという説を唱える方も

いらっしゃいます。

呂布は、并州五原郡九原県の生まれです。

 

そこは当時の万里の長城の外側であり、現在の内モンゴル自治区です。

この地域には、匈奴や鮮卑(せんぴ)といった異民族が

多く暮らしていたといいます。

 

そのため人並み外れた体格や強さを持つ呂布は、異民族なのではないかと

想像もされたわけです。

 

実際は、『正史』にそういう記述はありませんので、

漢民族だと言った方が正しいのでしょう。

しかし、この義父の女を平気で奪うというタブーを犯してしまう点から見ても、

異民族らしさを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 

 

曹操は、息子の嫁はあきらめた!

曹操 女性の敵? 鄒氏

建安9年(204年)のことです。

曹操は袁紹の本拠地だった冀州城(きしゅうじょう)を攻略しました。

このとき、すでに袁紹は死亡していて、

ちょうど息子たちが跡目争いをしているときでした。

 

曹操はこの時、「袁氏一族の妻子に危害を加えるな!」と厳命します。

降伏者を守るため……なんていうのは建前で、

実はこれ、袁紹の次男、袁熙(えんき)の妻(のちの甄(しん)皇后)が

たいへん美人だという噂を聞きつけて、

彼女をわが物にせんと狙っていたのです。

 

しかし、曹操の野望は、なんと長男の曹丕(そうひ)によって打ち砕かれます。

曹操と共に戦に加わっていた曹丕は、甄皇后をひとめ見て気に入り、

連れ出すのです。

 

あとから曹操が入城したときには時すでに遅し……。

甄皇后は、息子の妻となっていました。

曹操は「なんだよ、曹丕のために戦したも同然だったぜ」とため息をつき、

甄皇后をあきらめたのです。

 

あきらめたのです。

 

あきらめたのです!

 

大事なことなので3回も言ってしまいました。

 

このことからわかることは、

曹操は、ただの見境がない女好きではなく、

とても理性のある男性だということなのです。

 

次回記事:曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その3




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この記事を書いた人:東方明珠

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こんにちは。とうほう めいしゅです。

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。

もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。

当時はゲームセンターに通いつめました!

まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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