よかミカンの三国志入門
麒麟がくる特集




はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その3

曹操女性の敵3




曹操女性の敵3

 

曹操が女の敵なのかどうかを(勝手に)検証するシリーズ、

パートⅢです。

 

前回ちらりと触れた、レビレート婚について、

もう少し詳しく触れてみたいと思います。

 

前回記事:曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その2




三国志で絶対のタブーを犯したのは……

三国志 海

 

夫の死後、女性は、夫の兄弟や義理の息子に引き継がれるという

匈奴(きょうど)などの騎馬民族で行われた「レビレート婚」ですが、

漢民族は、これをたいへん嫌悪しました。

 

たとえば、時代はさかのぼり、前漢時代の話です。

中国四大美女に数えられる王昭君(おうしょうくん)という女性がいました。

彼女は、中国史上最も悲劇な女性の一人としても有名です。

というのは、彼女は漢の皇帝の宮女でしたが、匈奴との和睦のために、

匈奴王へ嫁がされました。

 

匈奴王は高齢だったため、王昭君を残して、早期に亡くなってしまいます。

匈奴の制度に従い、王昭君は匈奴王の息子に嫁がなくてはならなくなります。

義理とはいえ、息子に嫁ぐということは、近親婚です。

絶対に許されないタブーです。

 

漢民族である王昭君は、これをたいへん苦しみ、漢の皇帝に、

「こんなのは耐えられない。なんとかしてください」と手紙を書きます。

結局、匈奴の機嫌を損ねたくない皇帝は、

「郷に入っては郷に従え」と返答するわけですが、

都では、彼女の境遇をとても憐れんだといいます。

 

若い素敵な男性と再婚できるわ、ヒャッホー!ではないわけです。

 

さて、そこで三国志を見てみましょう。

いますね……タブーを犯してしまった武将が。




四代美女の一人・貂蝉(ちょうせん)

絶世美女 貂蝉

 

奇しくも、これまた四大美女の一人、貂蝉(ちょうせん)が関連します。

美女貂蝉を巡って義父董卓と、義子呂布が取り合いをしました。

 

呂布は、最初に貂蝉を見初めていたとはいうものの、

義父である董卓にとられてしまったとあっては、通常であれば、

道徳観が邪魔をするために、奪ったりはできないはずです。

 

そこが、呂布が呂布たるゆえんと言いましょうか。

 

 

呂布・異民族説

赤兎馬 呂布

 

そういえば、呂布が、異民族かもしれないという説を唱える方も

いらっしゃいます。

呂布は、并州五原郡九原県の生まれです。

 

そこは当時の万里の長城の外側であり、現在の内モンゴル自治区です。

この地域には、匈奴や鮮卑(せんぴ)といった異民族が

多く暮らしていたといいます。

 

そのため人並み外れた体格や強さを持つ呂布は、異民族なのではないかと

想像もされたわけです。

 

実際は、『正史』にそういう記述はありませんので、

漢民族だと言った方が正しいのでしょう。

しかし、この義父の女を平気で奪うというタブーを犯してしまう点から見ても、

異民族らしさを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 

 

曹操は、息子の嫁はあきらめた!

曹操 女性の敵? 鄒氏

建安9年(204年)のことです。

曹操袁紹の本拠地だった冀州城(きしゅうじょう)を攻略しました。

このとき、すでに袁紹は死亡していて、

ちょうど息子たちが跡目争いをしているときでした。

 

曹操はこの時、「袁氏一族の妻子に危害を加えるな!」と厳命します。

降伏者を守るため……なんていうのは建前で、

実はこれ、袁紹の次男、袁熙(えんき)の妻(のちの甄(しん)皇后)が

たいへん美人だという噂を聞きつけて、

彼女をわが物にせんと狙っていたのです。

 

しかし、曹操の野望は、なんと長男の曹丕(そうひ)によって打ち砕かれます。

曹操と共に戦に加わっていた曹丕は、甄皇后をひとめ見て気に入り、

連れ出すのです。

 

あとから曹操が入城したときには時すでに遅し……。

甄皇后は、息子の妻となっていました。

曹操は「なんだよ、曹丕のために戦したも同然だったぜ」とため息をつき、

甄皇后をあきらめたのです。

 

あきらめたのです。

 

あきらめたのです!

 

大事なことなので3回も言ってしまいました。

 

このことからわかることは、

曹操は、ただの見境がない女好きではなく、

とても理性のある男性だということなのです。

 

次回記事:曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その3




よく読まれている記事

袁術

 

よく読まれている記事:【これは悲しすぎる】今や忘れさられた袁術の墓

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

 

この記事を書いた人:東方明珠

東方明珠 三国志

こんにちは。とうほう めいしゅです。

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。

もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。

当時はゲームセンターに通いつめました!

まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

関連記事

  1. 19話:超豪華!反董卓軍の英雄達
  2. 就職戦線異状だらけ!かなり大変だった三国志時代の就職
  3. 媧燐(かりん)は実在した?ベトナムの女桀と呉の陸胤の戦いの意外な…
  4. 曹丕 曹丕が早死の原因は呪術?それとも病気?曹丕の死因に迫る
  5. 皇帝に就任した曹丕 【シミルボン】自分を褒めまくり、曹丕の自叙伝が意識高い系でウザい…
  6. 海賊時代の孫堅 孫堅は三国志の○○だったのか?
  7. 曹操は褒め上手 【シミルボン】元祖、褒めて伸ばす!曹操のヨイショ作戦が止まらない…
  8. 【シミルボン】衝撃!あの孔明にパシリの時代があった?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 悪来と呼ばれた典韋
  2. 幕末 帝国議会
  3. 劉禅に降伏を勧める譙周(しょうしゅう)
  4. 劉備 ゆるキャラ

おすすめ記事

  1. 月刊はじめての三国志2018年12月号 (桃園出版 三国舎)を出版しました 年越しそばを食べる馬謖
  2. 曹丕(そうひ)ってどんな人?魏書には正当性を表す記述ばかり!?
  3. 【明智光秀の都市伝説】実は死んでいない明智光秀 明智光秀 麒麟がくる
  4. 関羽の名言にはどんなモノがあるの?
  5. これが久秀の碁!熊野山に立て籠もる湯浅氏を退却させた、曲者部隊のデコボコアタック! 豊臣秀吉 戦国時代
  6. 劉琦の性格とは一体どんなだったの!? 蜀の劉琦

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 劉備 関平
  2. 騎射の術に長けた騎馬兵士
  3. 関羽に惚れる曹操

おすすめ記事

衛青(えいせい)とはどんな人?前漢時代最強を誇っていた匈奴を打ち破って漢の領土を回復させた武人 小栗忠順の最期!なぜ小栗は明治政府に殺されたのか? 曹真を憤死させた演義の孔明の悪口ってどんだけ~ 【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに魏延を追加しました 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第2部 キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問) 【キングダム】離眼の紀彗(きすい)は、実在しない痛いキャラだった? はじさんが孫権を丸裸に!素顔は?身長は?孫権を徹底追及! 秦の昭襄王(しょうじょうおう)って戦神と言われるほど本当に強かったの?

おすすめ記事

  1. 丁原(ていげん)とはどんな人?天下無双の豪傑でもあり呂布パパ
  2. はじめての三国志編集長の推薦状『8月の見どころ記事』Part.1 はじめての三国志編集長 kawauso
  3. 三国志の時代は農民に至るまで腰に剣を佩いていた
  4. 霍光(かくこう)とはどんな人?名将・霍去病の弟は違った意味でエキセントリックな人物だった
  5. キングダム583話最新ネタバレ「十三日目」レビュー
  6. 【笑林】人命度外視の治療と儒学をまなんだ不孝者
  7. 辛毗(しんぴ)とはどんな人?曹丕が泣き言を言うほど厳しく反対意見を述べた政治家
  8. 徳川家康は孫権を参考にしていた?二人の共通する人材起用のポイントとは!?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP