劉備に荊州を取られてしまった周瑜(しゅうゆ)は
劉備暗殺計画を立てます。
劉備の正夫人の甘(かん)夫人が
息子の劉禅(りゅうぜん)を残して病死したと聞いたため
孫権の妹と劉備の結婚話を持ち掛け、呉に招き寄せます。
孔明の錦嚢の計
周瑜の計画は、
婚礼にやって来た劉備を閉じ込めて荊州を返せと迫り
荊州を返すならしめたもの、
返さなないならそのときは殺してしまえばいいというものでした。
諸葛孔明はこの計画を即座に見破ります。
劉備のお供に趙雲(ちょううん)をつけ
錦の袋を3つ渡し、
「困った時には順番にこれを開けなさい」
と命じます。
これを錦嚢(きんのう)の計といいます。
第一の袋「噂を広めよ」
209年、劉備はあとのことを孔明に任せると、
孫権の妹との婚儀をあげるため呉へ出発します。
孫権の妹は、ゲームなどでは孫尚香(そんしょうこう)の名で登場する
女性です。
孫尚香という名は、京劇などで使われている名前になります。
趙雲は呉に到着すると、まず第一の袋を開けます。
すると、「孫権の妹が劉備のもとへ嫁入りするという噂を広めよ」と
書いてありました。
趙雲は兵士たちに噂を流させました。
すると、噂を聞きつけた孫夫人の母、呉国太が
「わらわは聞いていないぞえ!」
と孫権をなじりました。
「噂が広まった以上、娘が傷物になってしまうではないか。
婿殿に早く会わせなさい」
と言って、翌日には甘露寺(かんろじ)で劉備と対面することになります。
孫権は呉国太と劉備を会わせることをしぶりますが、
結局、呉国太が気に入らなければ即座に劉備をとらえるということにして、折れ、
兵士を300人ほど甘露寺の周辺に配置しておきます。
なんて素敵な婿殿……★
翌日、甘露寺で呉国太と劉備は対面しました。
そこで、孫権や周瑜には想定外のことが起こります。
母は、劉備をひとめで気に入ってしまったのです。
「ま、素敵な方。私があと十年若ければ……」
などと言ったのかどうかはわかりませんが、
大切な娘の婿として劉備はふさわしいと太鼓判を押します。
そこで趙雲が劉備にこう言います。
「部屋が兵士でいっぱいです。孫権は何か企んでいます。
母上さまに申しあげましょう」
それを聞いた呉国太は、孫権をしかりつけます。
「大切な婿殿になんて失礼なことをするつもりかえ!!
はよ退散させなさい」
孫権は、呉国太の言に従い、兵士をやむなく返しました。
母は強し!
しかし周瑜の策はこれで終わりません、
錦嚢の計その2に続きます。
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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)
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東方明珠(とうほうめいしゅ)
■自己紹介:
通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。
普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。
中国の歴史が大好きで、
ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。
行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、
次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。
■好きなこと(趣味):
本屋さんをはしごすること
■好きな三国志の人物:
孫策と周瑜
■幸せを感じる瞬間
自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき
■出没場所
動物園
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イラスト担当のよりぶりんです、ご存じの方もそうでない方も名前だけでも覚えて帰って下さいね。
三国志初心者の新米イラストレーターでございます。
なにとぞ温かい目で見てやってください。宜しくお願い致します
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「すいません」 とにかく謝ったら勝ちと思っている腰ぬけです
■集めている物:
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麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!
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■どうしてもこれだけは譲れないもの:
コーヒーが飲めない環境!コーヒーが無いと凶暴になります。
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よりぶりんでした。