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劉備暗殺計画|甘露寺の婚儀と錦嚢の計 その1

2015年5月22日


周瑜くやしい 呉

 

劉備に荊州を取られてしまった周瑜(しゅうゆ)は

劉備暗殺計画を立てます。

 

劉備の正夫人の甘(かん)夫人が

息子の劉禅(りゅうぜん)を残して病死したと聞いたため

孫権の妹と劉備の結婚話を持ち掛け、呉に招き寄せます。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孔明の錦嚢の計

諸葛孔明

周瑜の計画は、

婚礼にやって来た劉備を閉じ込めて荊州を返せと迫り

荊州を返すならしめたもの、

返さなないならそのときは殺してしまえばいいというものでした。

 

諸葛孔明はこの計画を即座に見破ります。

劉備のお供に趙雲(ちょううん)をつけ

錦の袋を3つ渡し、

「困った時には順番にこれを開けなさい」

と命じます。

 

これを錦嚢(きんのう)の計といいます。

 

 

第一の袋「噂を広めよ」

㈱三国志 劉備 孔明

 

209年、劉備はあとのことを孔明に任せると、

孫権の妹との婚儀をあげるため呉へ出発します。

孫権の妹は、ゲームなどでは孫尚香(そんしょうこう)の名で登場する

女性です。

 

孫尚香という名は、京劇などで使われている名前になります。

 

趙雲は呉に到着すると、まず第一の袋を開けます。

すると、「孫権の妹が劉備のもとへ嫁入りするという噂を広めよ」

書いてありました。

 

趙雲は兵士たちに噂を流させました。

すると、噂を聞きつけた孫夫人の母、呉国太が

「わらわは聞いていないぞえ!」

と孫権をなじりました。

 

「噂が広まった以上、娘が傷物になってしまうではないか。

婿殿に早く会わせなさい」

と言って、翌日には甘露寺(かんろじ)で劉備と対面することになります。

 

孫権は呉国太と劉備を会わせることをしぶりますが、

結局、呉国太が気に入らなければ即座に劉備をとらえるということにして、折れ、

兵士を300人ほど甘露寺の周辺に配置しておきます。

 

 

なんて素敵な婿殿……★

劉備 婿

 

翌日、甘露寺で呉国太と劉備は対面しました。

そこで、孫権や周瑜には想定外のことが起こります。

 

母は、劉備をひとめで気に入ってしまったのです。

「ま、素敵な方。私があと十年若ければ……」

などと言ったのかどうかはわかりませんが、

大切な娘の婿として劉備はふさわしいと太鼓判を押します。

 

そこで趙雲が劉備にこう言います。

「部屋が兵士でいっぱいです。孫権は何か企んでいます。

母上さまに申しあげましょう」

 

それを聞いた呉国太は、孫権をしかりつけます。

「大切な婿殿になんて失礼なことをするつもりかえ!!

はよ退散させなさい」

 

孫権は、呉国太の言に従い、兵士をやむなく返しました。

母は強し!

 

しかし周瑜の策はこれで終わりません、

錦嚢の計その2に続きます。

 

 

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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)

東方明珠 三国志

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■自己紹介:

はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

中国の歴史が大好きで、

ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。

行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、

次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。

 

■好きなこと(趣味):

本屋さんをはしごすること

 

■好きな三国志の人物:

孫策と周瑜

 

■幸せを感じる瞬間

自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき

 

■出没場所

動物園

 

この記事のデザインを担当した人:よりぶりん

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■自己紹介:
イラスト担当のよりぶりんです、ご存じの方もそうでない方も名前だけでも覚えて帰って下さいね。

三国志初心者の新米イラストレーターでございます。

なにとぞ温かい目で見てやってください。宜しくお願い致します

■口癖:
「すいません」 とにかく謝ったら勝ちと思っている腰ぬけです

■集めている物:
漫画本「ワンピース・龍狼伝・浦安鉄筋家族」etc

■幸せを感じる瞬間:
麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!

■尊敬する人:
麻雀を日本に伝えた人(誰かわからないですが・・・)

■どうしてもこれだけは譲れないもの:
コーヒーが飲めない環境!コーヒーが無いと凶暴になります。

■何か一言:

イラストのリクエスト御座いましたらお気軽どうぞ!
メッセージサイトに頂ければ全力で落書きさせて頂きます(笑)
よりぶりんでした。

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東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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