広告

えぇぇ~!?あの孔明が劉備に対して怒りの仮病!?

2015年8月5日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

曹丕皇帝

 

220年、魏の曹操(そうそう)の跡を継いだ息子、曹丕(そうひ)は魏(ぎおう)という身分では満足できず、献帝(けんてい)に譲位をせまり、自らが皇帝の地位につきます。

 

蜀の皇帝に即位した劉備

 

さらには、献帝は殺害されたという噂も広まります。これを受けて、蜀では諸葛孔明(しょかつこうめい)らを筆頭に、劉備を帝位につけ、漢王朝を継承させようという動きが広まりました。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



劉備はイヤだと固辞する

劉備 だらしない

「逆賊曹丕なんかと同じことはしたくないもん!」と、忠義の人、劉備はもちろん皇帝になることを断りました。

 

そもそもその前年の219年、魏王に即位した曹操に対抗するために、孔明は劉備にこうすすめていました。

 

「劉備様、それではあなたは皇帝になるのです」

 

しかし、劉備は決して首を縦に振ることはなく、

「漢中王」に即位することで決着をしていました。

 

たった一年後に、「やっぱり皇帝に」なんて気持ちがかわるわけがありません。なんとしてでも劉備を帝位につけたいと望む孔明は一計を案じました。

 

孔明、渾身の芝居

孔明 仮病

孔明は、病を得たといって自宅にこもります。仕事の鬼で、常に劉備のそばにいた孔明が、突然何日も出仕しなくなったため、劉備はびっくりします。

 

聞けば、孔明は重病だというのです。慌てて見舞いに訪れた劉備に、孔明は弱々しい声で告げます。

 

「わたしはもう長くありません。いままでありがとうございました」

 

そんなことを言われて、義兄弟の関羽を失ったばかりの劉備は、ちぢに乱れて嘆き悲しみます。

 

孔明はここぞとばかりに言いました。

「ああ……、劉備様の皇帝即位を見られないことだけが

心残りだなぁ(ニヤリ)」

 

劉備は、孔明の手を握りしめて約束しました。

「そなたの病が治るなら、即位なんていくらでもするから!!」

 

すると、孔明は、すんなりと起き上がり、にっこりほほえみます。

「それはよかった! あ、病ですか? 今、治りました」

 

なんと、孔明の背後には、諸官たちも隠れていて、

「ついに皇帝に即位してくださるって!」

「やったな、おい」

と騒ぎ出します。

 

劉備ははかられたと気づいたものの、こうなっては引っ込みが尽きません。皇帝に即位することを決意しました。

 

こちらの記事もよく読まれています

魏延

 

よく読まれてる記事:魏延(ぎえん)ってどんな人?|裏切り者?それとも忠義の士?

 

曹操 健康

 

よく読まれてる記事:曹操は健康オタク?三国時代のロングブレス健康法

 

曹丕

 

よく読まれてる記事:集まれ曹操の25人の息子たち・その1

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
東方明珠

東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

-三国志の雑学
-, , , ,