公孫淵(こうそんえん)とはどんな人?遼東の王として君臨するも自らの力を知らずに過信した男【遼東三代記】

2015年12月31日




監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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司馬懿VS公孫淵

 

司馬懿

 

公孫淵は司馬懿の軍勢を迎え撃つため遼隧(りょうすい)に陣を敷きます。

この地に塹壕を掘り防御を固めて敵が来るのを待ちます。

司馬懿は公孫淵軍の防御の厚さを見て、偽装退却を開始。

公孫淵は司馬懿の軍勢が退却しているのを見て、陣を出て追撃を開始します。

司馬懿は追撃に出てきた公孫淵の軍勢に対して、軍勢を旋回させ猛攻をかけます。

公孫淵の軍勢は司馬懿軍の猛攻に耐えきれず敗北。

襄平の城に逃げ込みます。

 

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襄平城に籠城するも抗いきれず逃亡を図る

司馬懿と公孫淵

 

公孫淵は襄平城に逃げ込むと城門を固く閉じ、籠城します。

司馬懿は公孫淵が城門を閉ざし、籠城の構えを見せると城を二重、三重に囲み猛攻を開始。

公孫淵は必死に抗戦しますが、食料が尽きて城内は人が人を喰う地獄絵図のような事態になります。

公孫淵は城を脱出する事を決意し、息子と共に数百騎の軍勢で包囲陣を破り脱出。

 

逃亡は失敗し、司馬懿の軍勢斬られる

司馬懿と公孫淵

 

公孫淵は襄平の城を囲んでいる包囲陣を見事に突破し、息子と共に逃亡に成功します。

しかし司馬懿の軍勢が公孫淵親子に対して猛攻をかけてきます。

公孫淵は少数の軍勢ながら必死に抵抗しますが、

大軍の勢いには勝てず捕縛され、司馬懿の前で処刑されます。

こうして遼東を三代にわたって領有してきた公孫家は滅びます。

 

 

三国時代では独立してから滅亡まで第二位の長寿国

撃剣を使う曹丕

 

公孫家は司馬懿の討伐により滅亡しますが、実は独立してから滅亡まで50年ほど独立国として、存在していました。

ついでに建国してから滅亡までの順を三国時代で表すと、蜀は劉備(りゅうび)が建国してから滅亡まで43年。

魏は曹丕(そうひ)が皇帝となってから司馬炎(しばえん)に皇帝の位を簒奪されるまで46年。

こうしてみると公孫家が独立してから滅亡まで50かなり長い年月遼東を領有して独立していたことが分かりますね。

 

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三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

実は公孫淵は日本とのつながりもあったことをご存知ですか。

邪馬台国(日本)は魏との国交を深めていきたいと考え、中国大陸に使者を派遣します。

邪馬台国の使者は現在の朝鮮半島を経由して魏の都である洛陽に向かうはずでした。

しかし、遼東を支配していた公孫淵は日本の使者を領地に止め、貢物を得ていました。

公孫家が滅ぶと魏との国交を結び、かの有名な「魏志倭人伝」に邪馬台国の名前が列記される事になるのです。

今回のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃまたにゃ~♪

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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