秦の宰相として歴史に名を刻んだ名宰相・范雎(はんしょ)【丞相編】




photo credit: Purple haze via photopin (license)

 

魏での辛い日々を乗り越えついに秦の宰相となった范雎(はんしょ)。

魏の地で味わった辛い仕打ちの復讐を企てます。

復讐に成功した後、彼は有名な遠交近攻の策を昭襄王に献策。

歴史に名を留める事になります。

 

前回記事:范雎(はんしょ)とはどんな人?平民から秦の宰相まで上り詰め、恩と復讐を忘れなかった苦労人

関連記事:キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる

関連記事:これなら誰でも騙される!越王句践の凄まじいゴマすりを紹介。




仕返しの時その1

photo credit: Seagull and Mt Stephens via photopin (license)

 

秦の宰相となった范雎は昭襄王から魏冄(ぎぜん)を追放した功績から

新たに領地をもらいます。

こうして秦での実力者となった頃、魏の使者が秦にやってきます。

その使者の名は魏の地で范雎が痛めつけられた原因となった須賈(しゅか)です。

范雎は一策を講じます。

須賈が范雎の自宅にやってくるとみすぼらしい恰好をした范雎を見つかます。

須賈は范雎が生きている事に驚き「お前まだ生きていたのか。」と声をかけます。

范雎は「はい。どうにかこの通り、生きております。」と答えます。

須賈は范雎のみすぼらしい姿に同情し、厚手の服を彼に与えます。

彼は范雎に「ところで、秦の宰相張禄(ちょうろく=秦では范雎ではなく

張禄と名乗って宰相になっていた)殿と会いたいのだが、お主何とかしてくれぬか。」と依頼します。

范雎は俯いて笑いをこらえながら「はい。存じております。私がご案内いたします。」と自らの家へ案内します。

こうして自らの家に招き入れ、応接間に通します。

その後彼は須賈に「張禄様を呼んできますゆえ、しばしお待ちくだされ」

と告げ、屋敷の奥に入っていきます。




仕返しの時その2

photo credit: Taliessin’s Folly via photopin (license)

 

范雎は正装に着替え、須賈の前に現れます。

須賈は范雎が秦の張禄であった事に驚き彼の前にひれ伏します。

范雎はひれ伏した須賈を見下ろし、「お前には三つの罪がある。一つ魏斉に

ありもしない事実を告げた事。二つ鞭で打たれている私を助けなかった事。

三つ目厠で私が辱めを受けていた事を知っていたにも関わらず、助けなかった。

以上三つがお前の罪だ。しかし、先ほど私に恩情かけ、厚手の服を渡してくれた

事で、死刑は取りやめてやろう」と情けをかけます。

その後須賈を歓迎する宴会の席を設けます。

范雎はこの席で須賈に「魏斉の首を差し出せ」と彼を睨み付けながら言います。

彼は「承知いたしました。」と頷き、足早に宴会場を後にし、魏へ帰国します。

こうして須賈には痛快な仕返しをします。

 

復讐の時その1

photo credit: I’m only happy when it rains… via photopin (license)

 

須賈は魏へ戻ると、魏斉に報告します。

魏斉は范雎が生きていた事に驚くと共に、彼の復讐に恐れを抱きます。

そして須賈から報告を受けた翌日、趙の平原君を頼り、魏を脱走します。

しかし范雎はこの程度の事で、魏斉を許すわけなく、

趙の孝成王に圧力をかけ、魏斉を渡すよう申し伝えます。

魏斉は趙にまで圧力をかけてくる范雎に恐れ、魏の信陵君へ助けを依頼。

信陵君は犠牲の依頼を断ります。

魏斉は信陵君に断られた事を知ると、逃げ場がない事を知り、自害。

魏斉の首は范雎の元へ送られます。

范雎はこうして自らを痛めつけて来た人へ復讐を果たし、大満足します。

 

助けてくれた人へ恩を返す

photo credit: Soul via photopin (license)

 

范雎は復讐を終えると、自らを助けてくれた鄭安平を秦に招き将軍にします。

また昭襄王へ推挙してくれた王嵇に対しては、領地を与えます。

こうして自らが苦しい時に助けてくれた人にはしっかりと恩で報います。

 

【次のページに続きます】




次のページへ >

1

2>

関連記事

  1. 信陵君
  2. おんな城主 直虎
  3. 承諾する曹操
  4. 孫呉(孫権・黄蓋・陸孫・周瑜・周泰) 
  5. 鍾会を説得する姜維
  6. 始皇帝(キングダム)

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

3冊同時発売

“三国志人物事典"

“ながら三国志音声コンテンツ"

ASMR

“近代オリンピック




PAGE TOP