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三国志の雑学

【誤解しないで!】男同士のひざまくらが三国志の時代に大流行!その理由とは?? 

三国志時代のひざまくら




ひざまくら 三国志

 

ひざまくらと言うと、大抵、男性が女性にしてもらうのが普通です。

そうでなければ、子供の頃に母親にしてもらった記憶がある人もいるでしょう。

しかし、時代と国が変われば、ひざまくらも変わるようで、中国では、

男同士のひざまくらが存在していました。




ひざまくらの古い記録、楚の霊王(れいおう)

劉邦 農民

 

男が男にする、ひざまくらは、古くは史記に登場します。

紀元前、529年、楚の霊王は、度重なる遠征で、周辺国を滅ぼして、

楚の国力を高めますが、その重税に喘いだ民衆は不満を持ちます。

 

そして、紀元前529年、霊王が都から遠征に出発すると、

霊王の弟達は、協力して反逆し霊王は都に帰れなくなります。

山中を彷徨う霊王は3日3晩、飲まず食わずでしたが、

新しい楚王は、霊王を庇う者は厳罰に処すると布令を出していたので、

皆、戸を堅く閉めて霊王を入れようとしませんでした。

 

そこに、霊王の古い馴染みの鋗人(けんじん:人の名前ではなく役職)が

近くを通りかかります。

 

霊王「おお、いい所でそなたにあった、余はもう三日も飲まず喰わずで、

ろくに休んでもいない、どうか食事と休める場所をくれ」

 

鋗人「なんとかしてあげたいのですが、あなたを庇うと処罰されます。

申し訳ありませんが、力にはなれません」

 

すると、霊王は、鋗人の膝にすがりつき、そのまま横になってしまいます。

よほど、疲労していたのでしょう、そのまま寝てしまうのです。

 

鋗人は、霊王が寝入るのを待って、膝を外し、代わりに土枕を造って、

霊王の枕にし、どこかへ逃亡してしまいました。

 

さて、この故事では、原文では膝枕ではなく、股と書いてありますが、

これは、股間ではなく上腿だと考えられます。

だって、股間に頭を突っ込まれて、我慢できるわけないですし・・




硬骨漢、蘇則 董昭の膝枕願いを拒否!

曹丕

 

さて、三国志にも、ひざまくらの話は出てきます。

硬骨漢として知られた、蘇則(そそく)と彼にひざまくらをしようとして、

拒否された董昭(とうしょう)の逸話です。

 

西暦222年頃、董昭と蘇則は、同じく曹丕(そうひ)の宮廷で侍中に昇進します。

董昭は、宴会か何かがあった時、酔って、蘇則のひざを借りて、

横になろうとします。

 

しかし、蘇則は「わしの膝は佞臣の枕ではない!」と怒り、

これを拒否したのです。

 

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どうして、蘇則は、董昭を拒否したのか?

王莽

 

さて、どうして、蘇則は、董昭のひざまくら要請を拒否したのでしょう?

理由を「わしの膝は佞臣の枕ではない!」と言っているので、

ひざまくら自体を嫌悪しているのではない事は分かります。

 

実は、董昭は最初は袁紹(えんしょう)、次には献帝(けんてい)に仕え

今度は曹操(そうそう)献帝を売り、曹操が、魏公、魏王になるのを

積極的に支持し、曹丕(そうひ)が皇帝になるのもまた、最大限に応援して、

かつての主である献帝禅譲を進めました。

 

当時は、士大夫と言えば儒者ですから、董昭の行動は変節に見えたでしょう。

蘇則は節操のない董昭を嫌っていて、だからひざまくらを拒否したのです。

 

蘇則、勘違いして曹丕に弁明する

曹丕

 

そんな蘇則は、献帝曹丕禅譲したと聞いて哭礼(こくれい)を行いました。

ただ、これは、曹丕が献帝に禅譲を迫って退位させた事を悲しんだのではなく、

献帝が崩御して、後漢が滅んだと早合点したからです。

 

同じ頃、曹植もまた哭礼を行っています、これは後漢を偲ぶのではなく、

単純に曹丕が皇帝になり、自分の時代が終わったという事を嘆いての事です。

曹丕は、それを聴いて不愉快になり、曹植に辛く当たるようになります。

 

曹丕は根に持つ性格でした、洛陽に居た時にも、それを思い出し

側近たちの前でつぶやきました。

 

曹丕「世の人は、皆同じ心ではないものだなぁ・・

朕は天命により禅譲を受けたのに、それを聴いて泣いたものがいる」

 

これは、弟、曹植の事を言っているのですが、曹丕が自分の事を批難していると

勘違いした蘇則は、髯がピンと直立する程に恐怖しました。

 

そこで、弁明しようと、馬を下りて曹丕に声をかけようとしますが、

その様子を察した、隣の傅巽(ふせん)が蘇則にアイコンタクトします。

 

傅巽「違う、お主の事ではない、早合点するな・・」

 

曹丕は蘇則が、禅譲の時に哭礼をしていた事までは、知らなかったようです。

傅巽ナイスプレイです、ここで、蘇則が弁明していたら、どうなった事か・・

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

このような故事から照合すると、次のような事が分かります。

男同士のひざまくらは、通常、目上の人、或いは、同僚が目下、

或いは、同僚の膝を借りて行う。

 

そして、多くの場合には、それ相応に親密な仲である場合に

行われるという事です。

そりゃあ、ひざまくらに頭を預けて、寝てしまっている間に

匕首で首でも刺されたら即死でしょうからね。

 

もちろん、中国には、男同士ばかりではなく、男女のひざまくら

というのも存在しますので、誤解のないように・・

本日も三国志の話題をご馳走様です。

 

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この記事を書いた人:kawauso

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

 

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