よかミカンの三国志入門
黄巾賊




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

策で生き続けた賈詡は最終的にどこまで出世したの?

この記事の所要時間: 39




賈詡

 

「将来を見通す才」において郭嘉(かくか)と互角の勝負ができる男が西にいます。

姓を賈、名を詡、字を文和といいました。

僻地とも呼ぶべき涼州武威郡の生まれです。

西方の涼州は、チベット系の異民族である「氐族」や「羌族」の侵入が相次ぎ、

住民は恐怖と混乱のなかにいました。

 

賈詡

 

賈詡(かく)はそんななかで都に上り、官位につくのです。

西暦174年(熹平三年)霊帝とその取り巻きの十常侍はある決断をします。

涼州の生まれで、当時一番の出世頭であった

太尉・段熲を異民族討伐に向かわせるというものです。

段熲は実際に西暦159年に羌族を撃破していましたし、

積極的に融和策をとって治安を回復し幷州刺史にもなりました。

段熲には実績があったのです。

段熲は安西将軍に任じられると故郷へ出陣していきます。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】




董卓の配下になる

董卓えらそう 独裁

 

賈詡を、同じく涼州の怪物・董卓(とうたく)の生え抜きの臣だと勘違いしている方がいます。

ゲームで三国志をすると、スタートでは董卓は涼州にいて、

その有能なる臣のひとりに賈詡がいるというケースがよく見られます。

しかし、実際には董卓賈詡のつながりはそこまで深いものではありません。

董卓に乞われてその旗下に加わったのは西暦189年(中平六年)のことになります。

霊帝が崩御し、大将軍の何進(かしん)が暗殺され、

怒り狂った何進の部下たちが宦官を皆殺しにします。

その混乱に乗じて董卓が洛陽に入り、少帝の身柄を押さえて権力を握るのです。

賈詡が董卓に呼ばれたのはこのときです。

賈詡は董卓の娘婿である牛輔の下で校尉となりました。

 

関連記事:董卓が築城した要塞が絶対防御すぎてヤバイ!郿城(びじょう)とは何?

関連記事:董卓はどうしてデブになったの?真面目に考察してみた




柔軟に主を変える賈詡

賈詡

 

当初は段熲の下を頼る予定だった賈詡ですが、権力闘争の末に段熲は暗殺されていました。

賈詡は仕方なく洛陽の朝廷に戻って太尉府の属官に甘んじていました。

それが侵攻してきた董卓に乞われて校尉となります。

董卓亡きあとは李傕(りかく)に乞われて助言をするようになり、尚書となります。

賈詡の献策のお陰で長安を奪還できた李傕(りかく)は、

賈詡に望む官位と爵位を与えようとしましたが、

先を見据えた賈詡は李傕と深くつながることをおそれました。

献帝の長安脱出劇に一役買った後は、

華陰の段煨を頼り、さらに南陽の張繍(ちょうしゅう)に参謀として迎えられます。

そして南陽に侵攻してくる曹操の猛攻を体験するのです。

賈詡はすぐに張繍に降伏を進言し、そのことば通りに全面降伏となります。

ですが、その後の曹操の無礼さに張繍が憤り反乱を起こすことになるのです。

 

典韋 悪来

 

ここでも賈詡の計略は見事に当たり、

曹操の嫡男や甥、身辺警護の典韋(てんい)などを討ち取っています。

河北の雄である袁紹がそんな張繍の活躍ぶりを見て、

涼州の刺史に任じるので陣営に加わってほしいとの催促をしてきました。

張繍が喜んで承諾しようとするのを賈詡は止めます。

そしてあろうことか一度裏切って反乱している相手の曹操に味方するよう進言するのです。

賈詡に全幅の信頼を寄せていた張繍は曹操軍に加わることとなり、賈詡もまた曹操の臣となるのです。

 

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情

関連記事:曹昴の伝説 | 武将アンケート裏1位獲得

 

三公まで出世した賈詡

賈詡

 

軍師や参謀の多い曹操の陣営において賈詡が活躍するような場面はなかなかやってきません。

西暦211年(建安十六年)の馬超征伐のときくらいでしょうか。

賈詡の曹操へのアドバイスのひとつで有名なものが残っています。

曹操は曹丕曹植のどちらに跡を継がせるかで悩んでいましたが、

袁紹劉表の悪例を用いて長子相続を進言したのです。

曹操はその通りだと頷きました。

 

曹丕皇帝

 

賈詡が三公のひとつである太尉になれたのは、そんなやりとりを曹丕(そうひ)が聞いていたからです。

曹操が亡くなり、曹丕が魏王となって後に賈詡は太尉となったわけです。曹丕なりのお礼ですね。

決して名家の出とはいえない賈詡。人脈もそれほどあったわけではありません。

その局面、局面でした先を見据えた的確なアドバイスが功を奏して、賈詡は出世していくのです。

 

関連記事:そうだったのか!?曹丕はスイーツ男子。詩にスイーツの想いを込めちゃったよ!

関連記事:意外!実は剣術家だった曹丕の自叙伝が凄い

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

ろひもと理穂

 

賈詡の将来を見通す力はここまでではありません。五十年先まで布石を打っています。

曹家や夏侯家という名家からの縁談の話をことごとく断るのです。

魏の国の中心とも呼ぶべき両家との縁談を拒否する賈詡に、当時の人たちは首をかしげていましたが、

賈詡の死後五十年後にその理由がわかります。

 

賈詡

 

「軍師連盟」の主役である司馬懿(しばい)の孫、

司馬炎(しばえん)が魏に代わり晋を立てて天下を統一するのです。

このとき、曹家とも夏侯家ともつながりの薄い賈詡の一族はみな取り立てられて栄華を極めました。

賈詡の目はどこまでも先を見ていたのです。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:もし郭嘉が劉備軍の軍師だったらどうなる?呂布や袁術も討伐できた!?

関連記事:何で賈詡は董卓残党を奮起させて王允の政府を破壊したの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 遼来遼来!! 泣く子も黙る張遼の合肥伝説
  2. 曹彰(そうしょう)とはどんな人?勉強嫌いだが、武を磨いて将来を期…
  3. 夏侯惇は軍人としては優秀だったの?正史三国志から夏侯惇を分析
  4. 大都市西安の碑林博物館をよかミカンが見学したよ
  5. 【悲報】孔明の発明品で戦死した人物が実在した。鎧を過信した南朝宋…
  6. 公孫瓚特集:悔しかったら雨を降らせてみろ・その2
  7. 曹操の偏頭痛は歯ぎしりが原因だった?歯ぎしりが引き起こす英雄の悲…
  8. 【袁紹と袁術の関係を正す】其の1・字からの考察

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 三国志の結末(最後)ってどうなるの?
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース12記事【10/23〜10/29】
  3. 【後漢王朝はこうしてダメになった】外戚VS宦官の争いってどうして起きたの?
  4. 【キングダム553話】「ルーディン」ネタバレ&レビュー
  5. 善悪関係なし!6人の君主を渡り天寿を全うした軍師賈詡の生涯!
  6. 【シミルボン】驚愕!三国志の時代の酒のマナー

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【保存版】曹叡時代の魏の国内で起こった不思議な現象3選 【孔明の戦術】戦いには旗が決め手!諸葛亮のフラッグフォーメーション 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース24記事【5/22〜5/28】 曹丕、それはちょっとやり過ぎじゃね?孟達への溺愛っぷりがヤバイ! 曹操の配下で打線を組んだ場合、どんな球団になる? 西郷どんの師、赤山靱負(あかやまゆきえ)が切腹になるのは見せしめ? 曹操の塩対応に張松ブチ切れ!曹操が冷たく扱ったのは傲慢ではなく驚くべき理由が隠されていた! 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース25記事【7/31〜8/6】

おすすめ記事

  1. 東方明珠のへなちょこ黄河旅行記 その2
  2. 75話:周瑜の計略で曹操の水軍が弱体化
  3. 【おんな城主 直虎を見逃した方必見】第四話「女子にこそあれ次郎法師」の見どころ
  4. 三国志の時代のライター陽燧(ようすい)が中々便利!
  5. 【三国志RPG】DRAGON BLADE(ドラゴンブレイド)第3回 アプリでここまで袁術を育ててみました!
  6. 23話:二人の英雄を破滅に追いやる魔性の玉璽
  7. 理屈は確かにそうだけど・・中2病的な袁術の皇帝即位の理由とは?
  8. 3連休に三国志の美少女たちを放置プレイしない?三国志系ゲーム『放置少女』

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"
PAGE TOP