袁術が天下を獲るためにみんなで考えよう【第4回】

2017年4月7日


 

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ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志みんなで作戦会議」のコーナーです。

 

 

自称・皇帝を名乗ってあっけなく滅亡した袁術に注目。

どうすれば彼が天下を獲れたのかをみんなで考える第4回目になります。

皆さん、何かいいアイディアは浮かびましたか。

安易に、諸葛亮孔明と周瑜と龐統と魯粛と呂蒙と・・・・・・人材を集めていく!

なんていうのはダメです。

どうやってその人材を確保するのかという手段が大切なのです。それを話し合いましょう。

さあ妄想の世界へ。

 

前回記事:袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第1回】

前回記事:袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第2回】

前回記事:袁術が天下を獲るためにみんなで考えよう【第3回】

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹操追撃

 

西暦194年4月、徐州征伐に出兵していた曹操の本拠地が乗っ取られます。

陳留太守の張邈が反旗を翻したのです。

協力者は天下無双の呂布と軍師・陳宮です。

兗州のほとんどの郡や県が張邈に付きました。

兗州に残っている曹操の勢力は荀彧・夏候惇・程昱ぐらいです。

袁術軍は徐州への援軍に向っている最中にその報を聞きつけます。

曹操は急ぎ撤退。徐州の陶謙や劉備は大混乱でその異変にも気が付いてはいません。

ここは曹操の背後を突くチャンス!!

曹操旗下の猛将らを一網打尽にしてしまうことも可能です。

本拠地の寿春にはわずかな兵を残しておけば充分でしょう。

誰も攻めてはきません。

とにかくスピードが命です。

袁術自ら本陣を率いつつ、先鋒には紀霊を命じます。

さらに仕官して間もない孫策も先陣に入れ込みます。

何せあの江東の虎の異名を持つ孫堅の遺児なのです。

猛将になる素質は充分なはずです。

張勲や橋蕤の部隊にも追撃を命じます。目指すは憎き曹操の首です。

 

曹操の策

 

これに対して曹操はどのような策を講じてくるでしょうか。

兗州には張邈の他にあの呂布が待ち受けているのです。

撤退に疲れた兵で勝てるわけがありません。

勝てるとしたら敵の守りが固まる前に奇襲することぐらいでしょうか。

先陣を速攻で兗州に向かわせているはずです。

だからといって、戦上手の曹操ですから、

やすやすと袁術軍の追撃を受けるとも考えにくいですね。

撤退の殿は誰にするでしょうか。楽進あたりかな。于禁もいますね。

呂布に対して速度をもって当たることを考えると夏侯淵は撤退軍の前衛でしょうか。

曹仁もこのときは騎兵を率いていますから撤退の最前線でしょう。

曹洪も記録では本陣よりも先行して敵の砦を陥落させていますから後方にはいませんね。

ちなみにこの後の戦いで袁術軍の橋蕤は曹操軍の楽進に敗れています。

もしかしたら袁術は本当に曹操追撃の兵をあげていたのかもしれません。

で、曹操軍の伏兵に痛撃されたとか。

曹操自身が殿にいるということも考えられますね。

この場合、紀霊・張勲・橋蕤・孫策で曹操を討てたでしょうか。

皆さんはどう考えます?

 

もしも曹操を討っていたら

 

討ちもらしたら歴史のままなので、ここは紀霊あたりが曹操の首級をあげたことにしましょう。

大手柄ですね。三国志で一番の武功になるのではないでしょうか。

曹操が死んで本陣は壊滅。楽進・于禁も戦死。

前衛の曹仁曹洪・夏侯淵も最初はいい感じで敵陣を攻めますが、

曹操討ち死にの報を聞いてこらえきれなくなり崩壊。

兗州でなんとか勢力を保っていた荀彧も張邈に降伏。

夏候惇は逃亡。こうして兗州の曹操は滅亡です。

兗州を治める張邈はもともと冀州の袁紹とは仲が悪いので、自動的に袁術と同盟を結びます。

これで冀州の袁紹包囲網も完成しました。

北には公孫瓚、東には陶謙、南には張邈呂布

さらに南に袁術です。

そうか、曹操をこのときに討ち取っていたら袁術は天下を獲れたんだ!!(たぶん)

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

さすがの袁紹もこうなったら袁術に負けを認めるしかないでしょう。

袁家の家督はめでたく袁術が継ぎます。

なんかすごくうまくいきましたよ。問題は皇帝を自称するかどうかですね。

してもいいぐらいの勢力になっていますが。どうしましょう。

もう人材確保も必要ないかな。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

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—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

 

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ろひもと理穂

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。 自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください! 好きな歴史人物: 曹操、蒲生氏郷

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