英雄の死因
英雄の墓特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

なんか意地悪なイメージがあるけど、曹丕って実際どんな人だったの?

部下をいじめる曹丕




曹丕と曹植

 

実の弟である曹植(そうしょく)を生涯にわたってド突き回した

意地悪お兄ちゃんのイメージが定着している曹丕(そうひ)

 

三国志演義』では、

異母弟の曹熊(そうゆう)をビビりあがらせ自殺に追い込み、

曹植には七歩歩き終わる前に詩を作れなかったら自殺しろと迫る

とんでもない極悪お兄ちゃんとして描かれていますが、

彼は実際どのような人物だったのでしょうか?

 

そんな曹丕の軌跡を追ってみたいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹丕が早死の原因は呪術?それとも病気?曹丕の死因に迫る

関連記事:実は曹丕が友達いっぱいだったってホント!?

 

 

たくさんの息子たちの中の一人でしかなかった曹丕

幼い頃の曹丕と親父な曹操

 

曹丕は魏の初代皇帝として君臨しますが、

元々、曹操(そうそう)にとっては

たくさんいる息子のうちの一人に過ぎませんでした。

 

曹丕は元々側室の息子で、

正室の丁夫人(ていふじん)が息子として育てていた曹昂(そうこう)

曹操の後継ぎと考えられていたのです。

 

しかし、張繍(ちょうしゅう)から奇襲を受けた際、

曹昂は未亡人の魅力に憑りつかれて腑抜けになった父を庇い、

命を落としてしまいます。

そして、これを恨んだ丁夫人も実家に帰ってしまいました。

 

そんなわけで、曹丕の母・卞氏(べんし)が繰り上げ昇格して正室となり、

曹丕が継承者の最有力候補となったのでした。

 

 

後継ぎになれると思ったら…

曹沖

 

ところが、曹昂が亡くなってすぐに

曹丕が継承者として認められたわけではありませんでした。

まず、曹操には最愛の息子・曹沖(そうちゅう)がいました。

 

曹沖は幼い頃から飛びぬけて頭が良く、

その上、地位が高い者なら

誰も歯牙にかけないような木っ端役人にまで

優しく接する徳の高さを持ち合わせていましたから、

曹操は曹丕ではなく曹沖を後継者にしたいと考えていたのです。

 

ところが、曹沖はたったの13歳でこの世を去ってしまいます。

曹丕は曹沖と大変仲が良かったため、

その死を大変悼んでいたのですが、

あろうことか曹操がとんでもない言葉を曹丕にぶちまけます。

 

私にとって曹沖の死は大きな悲しみだが、

お前にとっては大きな喜びなのだろう。

これでお前が私の後継者になれるのだからな。

 

こんなことを言われてショックを受けない息子がいますか…!?

そして更に、曹丕の心をざわつかせる出来事が…。

 

曹植の裸踊りに感銘を受けた(?)邯鄲淳(かんたんじゅん)

曹植の素晴らしさを説いて回ったために、

曹植を後継者にしようとする臣下たちが暗躍。

彼らに散々嫌がらせを受けた曹丕は、

曹植への恨みを募らせていきました。

 

しかし、ようやく曹丕が後継者として

曹操に認められる時が来ます。

晴れて太子になった曹丕は、

曹植とその側近たちに復讐を開始。

 

曹操の死後は曹植を遠方に飛ばし、

その側近たちに次々と死を賜ったのでした。

 

よかミカンが贈る「黒三国志入門」
よかミカンのブラック三国志入門

 

儒教ではなく文学による統治を

曹植を蹴落とした曹丕

 

魏王となった曹丕でしたが、

その後間もなく献帝(けんてい)から帝位を譲り受けます。

 

献帝からの申し出を十数回辞退して、

それでもと言うから仕方なく帝位を譲り受けたということになっていますが、

これは形だけのものに過ぎず、

実際には献帝から帝位を奪ったと考えるのが自然でしょう。

 

何はともあれ帝となった曹丕ですが、

呉に3度も出兵して全て失敗したために

孫権(そんけん)に完全にナメられて皇帝を自称されてしまいます。

 

このように、外征面では失敗続きだった曹丕ですが、

彼の内政は安定していたと言われています。

 

そして曹丕は、

詩文をこよなく愛した風流人でした

そんな彼の特筆すべき功績といえば、

やはり「文章経国」を説いたことでしょう。

 

文章には国を治める力があるというこの考えは、

その後漢民族だけではなく日本にも受け継がれ、

漢民族を高い文化を誇る民族として

長い間高い地位に君臨させ続けました。

 

三国志ライターchopsticksの独り言

三国志ライターchopsticksの独り言

 

曹丕は帝になってから数年で崩御してしまったがために、

それほど多くの功績を遺すことはできませんでした。

そのため、彼について酷評する人たちも少なくありません。

 

しかし、父に冷たく突き放されても、

その父の背中をひたむきに追い続け、

父の夢を叶えようと奔走した彼の人生は

評価されるに値するものであるように感じられます。

 

もし彼がもっと長生きできていたら、

魏が蜀や呉を呑み込む日が訪れることもあったのではないでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹丕のいじめ・パワハラに悩まされた被害者たちを紹介

関連記事:蜀の名将として名高い黄権も曹丕によるパワハラを受けていた!

 

激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志

ビジネス三国志  

chopsticks

chopsticks

投稿者の記事一覧

清朝考証学を勉強中。
銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

何か一言:
皆さんのお役に立てるような情報を発信できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. 三国志の主人公の劉備の魅力について、これでもかというほど語るよ
  2. 【トラブル続発】後漢の時代の塾は色々面倒くさかった?
  3. 顔良と関羽 関羽は味方に嫌われ孤立していた?その驚くべき理由とは?
  4. 孫権に煽られて憤死する陸遜 何で陸遜は呉書の単独伝で記述されているのに蜀書の孔明の単独伝より…
  5. 城の前を掃除する孔明 【諸葛亮vs司馬懿】ピンチを切り抜けたのは空城の計!
  6. 騎馬兵にあこがれる歩兵 三国志時代の兵士はどうやったら憧れの騎馬兵になれたの?当時の馬事…
  7. 公孫淵(こうそんえん)とはどんな人?遼東の王として君臨するも自ら…
  8. 曹操女性の敵3 曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その3

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 孟獲
  2. 剣を持って戦う徐庶
  3. 燃える本能寺
  4. 三国夢幻演義バナー 龍の少年

おすすめ記事

  1. もしも劉璋が有能だったら三国志でどのように動く? 劉璋(りゅうしょう)
  2. 袁紹が死んでも息子たちが協力していれば曹操を倒せたの? 袁尚と対立する袁譚
  3. 【シミルボン】あちこちにスローガンが一杯?賑やかな三国志時代の壁 西遊記 孫悟空
  4. 魏王朝から禅譲後に晋の領内で進撃の○○が出現した!? 兀突骨
  5. 【8月の見どころ】8/29公開予定:『赤兎馬=カバ説』を裏付ける大発見!
  6. 【大三国志 攻略6】Lv7の土地攻略、青州より太守機能や最強部隊を一挙公開

三國志雑学

  1. 蜀の劉備
  2. 羊コ 羊祜 魏と晋
  3. 曹操の元から離れる関羽
  4. 呂蒙が病気になり心配する孫権
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志編集長 kawauso
  2. 伊藤博文
  3. 親バカな諸葛孔明

おすすめ記事

三国志ライター黒田レン 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第八話「赤ちゃんはまだか」の見どころ紹介 蜀の魏延 【正史三国志から見る】謀反人にされてしまった魏延は本当に反逆するつもりだったの? 甘寧と呂蒙と凌統 超短気の甘寧、凌統・呂蒙との珍エピソード 王騎 キングダム 王騎将軍は二人いた!キングダムのカリスマの真実 赤鎧を身に着けた曹操 【真田丸】幸村だけじゃない!曹操、孔明も使った赤備え!ザクとは違うのだよザクとは… インスタグラムはじめました。 【はじめての孫子】第11回:兵は多きを益ありとするに非ざるなり。 三国志ロワイヤルDeNAにおとぼけが突撃じゃ!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP