姜維の北伐はシルクロード貿易の利益目的か?隴西地域に姜維が期待していた理由

2021年11月8日


 

 



監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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結局は失敗した姜維の計画

北伐したくてたまらない姜維

 

何度も北伐を行った姜維ですが、結局は失敗してしまいました。蜀の国は魏に比べると物資、人口ともに圧倒的に不足していました。それで姜維は一発逆転を狙い、シルクロード貿易の拠点を狙ったのかもしれません。

 

姜維怨嗟の声

 

しかし、その計画は失敗に終わり、かえって蜀の国力を衰退させてしまいました。もしも姜維の計画が成功し、蜀がシルクロード貿易の利益を得ていたならば、もう少し蜀の寿命は延びたのかもしれません。

 

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姜維特集

 

 

 

姜維の夢、終わる

姜維の地位を落とす文官

 

北伐に失敗した姜維は朝廷との対立もあり、成都には戻れなくなっていました。そんな時に魏軍が襲来。

 

毛布に包まり崖を転げ落ちる鄧艾(トウ艾)

 

姜維は剣閣(けんかく)で立て籠もり、魏の猛攻に耐えますが、鄧艾(とうがい)が前人未到のルートで成都に迫り、蜀は降伏、滅亡します。魏に降伏した姜維はのちに鍾会(しょうかい)とともに反乱を企てますが、失敗し殺されてしまいます。

 

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トウ艾

 

 

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

もしも姜維の目的がシルクロード貿易ならばそれはかなり壮大な計画だったのではないでしょうか。成功していたならば蜀は貿易大国になっていたかもしれませんね。現在中国でもシルクロードを模した「一帯一路」などが進められており、中国の人には昔から西方への憧れがあるのかもしれません。

 

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みうらひろし

歴史が好きになったきっかけはテレビの再放送で観た人形劇の三国志でした。そこから歴史、時代小説にはまり現在に至ります。日本史ももちろん好きですよ。推しの小説家は伊東潤さんと北方謙三さん。 好きな歴史人物: 呂蒙、鄧艾、長宗我部盛親 何か一言: 中国で三国志グッツを買おうとしたら「これは日本人しか買わないよ!」と(日本語で)言われたのが思い出です。

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