この記事の目次
関羽という存在
さてご覧頂きましたように、水滸伝には関羽の影響がある登場人物は(関索も含めて)何と三名も登場します。これは関羽という人物が当時でもとても人気であったことの証拠でもあり、また同時に「武勇に優れた人物」といえば関羽というイメージがあったことが良く分かりますね。
楊雄の性格も、正史の関羽が割と偏狭な一面もあったことを考えると、その影響も受けているのかもしれません。神格化された関羽、それは後の世に多大な影響を与えていた、ということが感じることができるのが水滸伝、というのも、中々面白いのではないでしょうか。
関連記事:水滸伝は創作だった?実在した?元ネタから考察する水滸伝の秘密
たぶん関係はない
さて最後に割と余計な小話を。水滸伝の美髭公、朱仝には良き相棒がおります。その名は雷横、席は第二十五位、体格もかなり立派で、仮面ライダーもびっくりなジャンプ力を持っていたことから、「挿翅虎」、羽の生えた虎とあだ名されました。
この名前、どこかで聞き覚えはないでしょうか?
そう、皆さんご存知、蜀の将軍の一人、雷銅将軍です!
……まあ名前の響きが似ていて同姓と言うだけで、別に雷銅と雷横には何ら関係も示唆されていませんが……ちょっと似ているね、ということで!余談おしまい!
関連記事:雷銅とはどんな人?逃げる張郃を追って敗れた悲劇の仮面ライドー
三国志ライター センのひとりごと
関羽の子孫、青龍偃月刀、美髭公、病関索……水滸伝には様々な関羽の影響を受けたであろう登場人物が出てきます。
関索自身は花関索伝と言う三国志演義とはまた違う話の登場人物ですが、それでも関羽の子、ということを考えると、水滸伝のみならず、多くの文学、人々に影響を与えたということでしょう。やはり関羽の人気は死して尚、首になっても二国を震え上がらせおるわ……ということで、本日はこれまで。
どぼーん。
参考文献:水滸伝 蜀書関羽伝 花関索伝
関連記事:関索の嫁・鮑三娘はチョー美人だった!?
【中国を代表する物語「水滸伝」を分かりやすく解説】