広告

旅の前の三蔵法師はレベル99!それが旅に出るとレベル1になる理由は?

2022年9月8日


はじめての三国志_ページネーション

こちらは2ページ目になります。

旅の前三蔵法師はレベル99

1ページ目から読む場合は、上記の緑ボタンからお願いします。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



突然LV1にダウン!超弱虫になる三蔵法師

 

西遊記の、もっというとお供が増えてからの三蔵法師は、妖怪たちに驚いて怖がったり、かと思えば妖怪たちの罠にあっさり捕まってしまったり、それを心配して孫悟空が苦言を呈せば「お前なんか破門だー!」と言う始末。

 

そうして起こった悟空が出奔(しゅっぽん)、やっぱり妖怪の罠だったよ助けて悟空―!……これを繰り返します。あれあれ、ちょっと旅の前と性格が違いすぎやしませんか?

 

沙悟浄は河童じゃない?では何なの?

西遊記 沙悟浄
沙悟浄は河童じゃなかった?西遊記のびっくり逸話

続きを見る

 

李傕・郭汜祭り

 

 

三蔵が弱くなるのは孫悟空たちを目立たせる脚色

西遊記 三蔵法師

 

この三蔵法師の性格形成についてですが、理由の一つに、これが「西遊記」であることが挙げられます。というのも、西遊記は冒険話でもあるので、とくに何の苦労もなく、イベントもなく、天竺に辿り着いては盛り上がりません。

 

という訳で何らかの障害が起こるのに、三蔵法師がうっかり敵の罠にはまる、というのがお約束の楊に描かれました。なので三蔵法師のちょっと問題児ぶりは、西遊記を西遊記とするのに不可欠な要素となったのではないでしょうか。

 

なんで三蔵法師一行は欠陥だらけなのか?

え?そうだったの!?西遊記の目的はお経を取る事では無かった?

続きを見る

 

まるっと世界史 特集バナー

 

 

三蔵法師のモデル玄奘も豪胆な性格だった

玄奘 唐代の中国の訳経僧 坊主

 

さて、もう一つの三蔵法師の人格形成について。そもそも三蔵法師には玄奘、という歴史上の人物、偉大な僧が存在します。彼は仏道研究のためにインドに渡り、長い年月をかけて仏教を祖国に広めました。

 

しかし実はその始まりは、祖国からの密出国からのスタートです。つまり罪を犯しているのですね。ただこの罪は、功績によって不問……もしくは、玄奘の得た知識を利用するために目を瞑ったと言われています。

 

西遊記はどうやって誕生したの

 

だけどじゃあ西遊記もそのままじゃ国家の威信に関わる。という訳で玄奘は国からの依頼で旅立ったことにしよう、ついでに波瀾万丈物語にもしよう、そしてそれを円滑化させるために玄奘をだだっこちゃんにしてしまおう……密出国からも目を反らすために。

 

という訳で三蔵法師の人格形成が行われたのではないか、と思いました。

 

三蔵法師には前世があった!

えっ?三蔵法師にも、猪八戒にも沙悟浄にも前世があった!?

続きを見る

 

ゆるい都市伝説 Youtubeチャンネル

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

三国志演義(さんごくしえんぎ)でも劉備(りゅうび)の人格者ぶりを強調するために張飛(ちょうひ)が乱暴になったりもしていますし、物語にするに至って、そういう方が書きやすい、というのはあったのではないかと思いますね。ただそうしてしまうと本文を通して見てみると、違和感があるのはどうしても出てきてしまうもの。

 

黄忠と同列になることにくキレる関羽

 

三国志演義で言うなら、関羽(かんう)黄忠(こうちゅう)のバトルで関羽は黄忠を称えてるのに、その後の五虎将軍(ごこしょうぐん)ではいきなり「あんな老人と一緒にするのか!」と怒り出すという齟齬(そご)が生まれています。

 

こういうちょっとした違和感は決して悪いものではなく、どうしてそれが生まれたか、と考えるのが好きです。という訳で細かいことを気にするのは筆者のイケない癖!でどうかよろしくお願いします。

 

センさんが三国志沼にドボン b

 

どぼーん。

 

参考文献:西遊記

 

劉備の黒歴史が判明

劉備の黒歴史
劉備の黒歴史がまた発見される!?三国志の主人公の消された過去

続きを見る

 

はじ三Youtubeメンバーシップ

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-西遊記
-,