大人気漫画、キングダムを応援する、「はじめての三国志」では、先読みキングダムと称して、気になる漫画の先行きを大予想しています。さて、今回のはじさんでは、気になるキングダムのラスボスについて、大胆に予想してみようと思います。
この記事の目次
キングダムのラスボスは、ズバリ、○○だ!!
キングダムも、はや56巻を迎えています。ストーリー漫画ならば、大団円を迎えているケースが多い巻数ですが、キングダムは、私の見た目では、まだ半分来ているかいないかです。それでも、ストーリーの核になる人は出てきています。
その中でも桓騎(かんき)将軍は、野盗出身という出身といい、残虐非道な戦い方といい、ダークヒーローの風格を漂わせています。そして、歴史上は、紀元前233年に趙の李牧(りぼく)に敗れて死ぬか、誅殺を恐れて秦から逃亡するという設定です。
しかも、桓騎は主人公・信に魂のレベルから違和感を持たれています。単純で人を信じやすい信が、近寄られて斬ろうとする程の嫌悪感を見せたキャラクターは桓騎以外にはいません。
つまり、桓騎こそが、紀元前233年以後、信と秦王政の前にラスボスとして立ちふさがるキングダム最強の敵なのです。
桓騎ラスボス説 根拠1 樊於期の存在
桓騎ラスボス説の根拠としては、秦の将軍、樊於期(はんおき)の存在があります。キングダムでは、毐(あい)国の将軍として、加冠の儀を済ませたばかりの秦王政に襲い掛かった樊於期ですが、息子は殺されたものの、当人は、処断待ちで死んではいません。
これは、後に燕に亡命させる(史実ではそうなっている)布石でしょう。そして、桓騎も樊於期が燕に亡命したのと前後して史書から消えるのでこの両者は、意気投合して燕で憎っくき秦を滅ぼす為に、手を組むという事も考えられなくありません。
樊於期の首を桓騎が刎ねて荊軻に渡す鬼畜設定
燕に亡命した樊於期は、始皇帝暗殺の為に咸陽に上る刺客荊軻(けいか)に始皇帝の警戒心を解く為に自分の首を刎ねて土産に与えていますが、キングダムに登場する樊於期には、そんな根性は無さそうです。
なので、自分の首を渋る樊於期を桓騎が騙し討ちして首を切り、荊軻に与えるという筋書きが生まれるかも知れません。
それは、それで共に逃げてきた樊於期を目的の為にあっさり裏切る桓騎が際立っていいかも知れません。
秦の天下統一の順番をザックリ紹介
史実によると秦は、韓、趙、魏、楚、燕、斉の順番に、六国を滅ぼして天下統一を果たしていきます。
①最初の韓は、ファルファル騰(とう)によって紀元前230年に滅亡、次の趙は、秦帝国丞相、李斯(りし)により李牧が謀殺され対抗できる名将がいないままに紀元前228年に、王翦(おうせん)、楊端和(ようたんわ)、羌瘣(きょうかい)のオールスターによって攻め滅ぼされます。
②次には、紀元前227年、政に個人的な恨みがある燕の太子丹(たん)が刺客の荊軻を使い暗殺しようとして失敗。
③翌年に、王翦と信と王賁(おうほん)が燕に攻め込みますが、燕王と太子丹は、遼東に亡命して滅亡を免れます。
④紀元前225年には、魏が王賁によって水攻めされて滅亡、同年、信と蒙恬(もうてん)が、楚に攻め込みますが、大将軍項燕(こうえん)の前に20万の軍の大半を失うような大敗北を喫します。
⑤勢いに乗る項燕は、咸陽まで攻め登ろうとしますが、60万の大軍で函谷関を守る王翦をせめあぐねて、逆に攻め滅ぼされます。
⑥さらに王翦と蒙武(もうぶ)が、項燕が昌平君を王に祭り上げて復活させた楚を、撃破して紀元前223年に楚は滅亡、、
⑦翌年、信と王賁と蒙恬が、遼東に逃げていた燕王と太子丹を滅ぼしこれで燕が完全に滅亡します。
⑧最後は、斉で同様に、信と王賁と蒙恬が出陣しますが、斉には戦う力が無く、無条件降伏して天下が統一されます。
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桓騎ラスボス説2 楚の滅亡後の山場を桓騎で造る
この中でキングダム、最大の激戦となるのは項燕大将軍率いる楚との激闘です。何しろ、史実では信と蒙恬は、項燕を甘く見て20万の軍勢で、逆に撃破され、逃避行を経験しているからです。
さらに項燕は、逆に函関谷まで攻め込んでくる始末ですから、ここは、手に汗握る激闘が展開されるでしょう。
しかも、やっと王翦が項燕を打ち破り、楚を滅ぼしたかと思いきや、秦に仕えていた昌平君が裏切り、項燕と組んで楚を復活させてしまいます。ここには、愛憎も加わりますから、キングダムのボルテージは最高潮です。
ですが、ここが終わると、遼東まで逃げた燕王と太子丹を斬り、最後は、斉を無条件降伏させて終わりと盛り上がりに欠けます。
そこで、⑦の部分で、もはや、燕の実権を掌握する程に強大になった桓騎が燕のラスボスとして登場し信と因縁の決着をつける。そういう流れになるのではないでしょうか?
どの道、消滅する燕ですから、多少の羽目をはずしても歴史の流れでは問題ありません、最終的に燕王や太子丹が死ねばいいのです。
ここには信ばかりでなく、蒙恬、王賁という秦を引っ張る実力者が勢ぞろいしていますから、ここで、桓騎と命を懸けた激闘をして、事実上のクライマックスが起きると思うのです。
桓騎 ラスボス説 3 信の身近な人間が桓騎のせいで死ぬ
桓騎をラスボスに設定する上では、まだ難点があります。それは、主人公、信との因縁がイマイチ弱いのです。もちろん、これまでにも、非戦闘員を平気で殺す桓騎に対して、信が怒りを爆発させるシーンはありましたが、一過性であり、「どうしても殺さないといけない程に憎い」訳ではありません。
信と桓騎を、どちらかが死なねばならない程の不倶戴天の宿敵にする為には、二人にとって大事な存在が奪われないといけません。そうしないと、どうして信と桓騎が異様にお互いを敵視するかという説得力が出て来ないからです。
しかし、ラスボスの桓騎に、信に奪われてダメージになるものはないので、ここでは、信にとって一番大切な存在が桓騎に奪われる事になります。孤児である信にとって大事なのは、戦場を潜り抜けた仲間です。さらに悲劇性を加えたいなら、男よりも女の方がいい、、そうなると羌瘣か河了貂になりますが、羌瘣が殺されるというのは武術の達人設定ではあり得ない。
そうなると必然的に軍師の河了貂(かりょうてん)が何らかの原因で桓騎に殺されるそういう設定になると思います。こうして、信の敵愾心を桓騎が強めたなら、桓騎キングダム、ラスボス説は、100%確定になるでしょう。
キングダムライターkawausoの独り言
桓騎は登場の当初から、意図的に信と反対というキャラ設定でした。これは、ジョジョにおけるDIO(ディオ)のようなネガとポジの関係性です。恐らく、ここから、キングダムの全ての要素が、ポジの信、そして、ネガの桓騎に抱き込まれて、加速して歴史の渦を造るでしょう。
むしろ、ここであっさり桓騎が死んだり、逃亡して行方知らずになった方が、大どんでん返しですが、さすがにそれは、読者に顰蹙を買うので、原先生はやらないと思います。
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