元董卓の配下・張繍のアドバイザー兼軍師として活躍していました。
賈詡が張繍をアドバイスして彼を育成したおかげで
歴史に名を残すことができたといっても過言ではないでしょう。
ここではアドバイザー賈詡による張繍育成日記を紹介していきたいと思います。
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この記事の目次
張繍育成日記○月×日:負けてももう一回攻撃するべし
張繍は賈詡をアドバイザーとして向かい入れた頃、
曹操軍から討伐軍を差し向けられてしまいます。
しかし曹操はいきなり張繍へ攻撃することをやめて撤退してしていってしまいます。
張繍は曹操軍が撤退していくことを知ると急いで追撃をして曹
操軍を撃破してしまおうと考え出陣準備を整えていました。
すると賈詡は張繍へ
「今曹操を追撃するのはよくないです。すぐにやめるべきだと考えます。」とアドバイス。
しかし張繍は賈詡の進言を採用しないで曹操軍を追撃しますが、
ボロボロに敗れて敗北してしまうのでした。
だが賈詡はボロボロになって帰ってきた張繍へ
「もう一回攻撃をかければ必ず勝つことができます。すぐに出陣しないさい」とアドバイス。
張繍は賈詡の進言を受けいれて再び攻撃を仕掛けると簡単に勝利することができたのです。
どうして張繍は曹操軍に勝つことができたのでしょうか。
どうして賈詡の進言があたったのか!?
張繍は賈詡へ
「どうして一回目は敗北したのに、二回目は勝つことができたのであろうか」とたずねてきます。
すると賈詡は
「あなたは戦に強いですが、曹操はもっと戦がうまいです。
曹操は追撃してくることを予想して自ら殿になって
あなたと戦うはずだと予想したからこそ負けると判断しました。
そもそも曹操が有利であったのに撤退した原因は国内に事件が起きたからです。
だから曹操はあなたの攻撃を防ぎ勝利を得たことで
すぐに全軍を引き返すために全速力で撤退を開始したはずです。
そのため殿には精鋭の部隊を置くことはないと判断し、
二回目にあなたが曹操軍へ攻撃を仕掛ければ必ず勝つと判断しました。」と張繍の疑問に答えます。
張繍は賈詡の意見に納得し彼を大いに信頼することになるのです。
こうして少し成長した張繍ですが賈詡のアドバイスを受けてまだまだ成長することになります。
張繍育成日記○月×日:曹操へ降伏するべし
張繍は曹操と敵対関係を続けていました。
そんな中曹操と袁紹が官渡で戦いが行われた時、
袁紹の陣営から張繍へ味方になるように要請がきます。
張繍は曹操よりも袁紹の方が勢力が大きく強かったため、
袁紹の使者へ味方になる返事を出そうとしていました。
そのとき賈詡は
「俺らは袁紹の味方なんてするつもりはねぇ!!とっとと帰れ!!」と
大声を上げて袁紹の使者を罵倒し始めます。
袁紹の使者は賈詡の言葉に激怒し、そのまま帰っていくのでした。
張繍は「おいおい。どうしてあんなことをいったんだ」と賈詡へ詰め寄ります。
すると賈詡はこんこんと袁紹に味方をすることの意義のなさを説明するのでした。
どうして袁紹の味方にならなかったのか
賈詡はどうして曹操よりも強い袁紹の味方にならなかったのでしょうか。
張繍も同じ疑問を賈詡へぶつけます。
すると賈詡は「袁紹よりも曹操の味方になった方がいいでしょう」と判断を下します。
そして賈詡は
「袁紹よりも曹操の味方になった方がいい理由が三つあります。
一つ目は曹操は献帝を擁しており、戦いに大儀があるからです。
二つ目は袁紹は強大な勢力を持ち我らが味方をしてもありがたく思わないでしょう。
しかし曹操は弱小なので我らが味方をすれば大切に扱ってくれるはずです。
そして三つ目は曹操は天下統一を志しており、
個人的な恨みなど飲み込んで志を大切にする方だからです。
この三つの理由から袁紹に味方をするよりも曹操の味方をした方がいいと判断しました。」
と張繍へアドバイスを述べます。
張繍は賈詡のアドバイスを採用して曹操の元へ軍勢を引き連れて降伏。
すると曹操は賈詡や張繍を厚遇し、張繍へ将軍の与え、賈詡には侯の位などを与えるのでした。
その後賈詡と張繍は部署が変わって離れ離れになりますが、
張繍は賈詡のアドバイスで鍛えられたこともあり、軍功を重ねて出世をしていくことになり、
魏の将軍として活用されていくことになるのでした。
三国志ライター黒田レンの独り言
賈詡がアドバイザーとして張繍をしっかりと育成したからこそ
彼は道を誤ることなく魏の将軍として歴史に名を残すことができたと思います。
もし張繍に賈詡がいなければ曹操の攻撃によって滅ぼされていたかもしれません。
また曹操の元に降伏してもあまり活躍することのない将軍で終わったかもしれません。
このように考えると賈詡の張繍育成は大成功に終わり、
彼に人材を育成する能力があったと思えるのですがどうでしょうか。
参考文献 正史三国志魏書など
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