皆さん西遊記はご存知でしょうか。もう少し尋ねますと、西遊記に出てくるヒーローの一人、孫悟空をご存知でしょうか。西遊記がモチーフではない作品にも「孫悟空」というキャラクターは良く出てくるので、名前を聞いたことがあるだけの人も多くいるでしょう。
そんな孫悟空が出てくる西遊記、三蔵一行がお経を取りに天竺へ行く話、ではあるのですが、当初出てくるのは孫悟空。そしてそんな孫悟空が大暴れするお話も面白いので、今回はそちらをご紹介したいと思います。
この記事の目次
無から生まれた石猿の強さに天帝もビビる
さぁてそれはむかーしむかしのお話、花果山というお山の頂に仙石がありましたとさ。ある日、この石が割れて卵が産まれました。そうしてその産まれた卵から孵ったのが一匹の猿。これこそが後に多数の名前で呼ばれる、孫悟空の幼姿であります。
その眼光は天をも貫くほどのもので、天帝様もびっくり。まぁしかし如何に強くとも所詮は下界の俗世で生きるもの。放置しといても大丈夫じゃろと思われたのですが……。
西遊記の旅の目標はお経を取る事ではない!
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天才石猿は10年で72の変化術と長生きの秘術を覚えた
悟空(仮名)は並みの猿たちとは違って勇気があり、能力も高く、地底の洞窟を見つけたことで猿たちの王となり、美猴王と呼ばれて崇められて暮らしていきます。
しかしある時、群れの猿の死を見た彼は、不老不死を求めるようになりました。そこからちょっと長い旅路の後、須菩提祖師という仙人に弟子入りを果たします。この仙人に、孫悟空、という名を頂いたのです。
ここからの悟空は、正に空さえも悟るが如き天性の才能を開花。十年で72の変化の術、長寿の秘技、筋斗雲の乗り方、他多数を会得します。
孫悟空ウキッ!と登場
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心は子供!須菩提祖師に破門される孫悟空
閑話休題ですが「72の変化の術」と言われて何かを思い出した人もいるでしょう。
そう、前漢の高祖、劉邦はなんと左股に72もの黒子があったと言われています。またライバル・項羽との戦いで72回目で一勝して天下を勝ち取った……とも言われますね。
そんな72の術を、兄弟弟子たちに言われて悟空は見せびらかしてしまいました。秘伝の仙術を見せびらかしたことにお師匠様から叱責を受け、破門された悟空は仕方なく花果山に帰ることにしました。
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縄張りを荒らした混生魔王を瞬殺
しかし悟空のいない間に、混世魔王という妖怪が暴れていました。この混生魔王という名前がとてつもなくカッコいい相手が孫悟空、最初の相手です。
勝負を挑む悟空が何も武器を持っていないのを見て、混生魔王は自らも無手で戦います。(カッコいい!)まあ悟空は武器なんか持ってなくても強かったんで、やっぱり武器を取ります。(えー)
それでもやはり悟空の仙術には敵わず、混生魔王は西遊記序盤で退場するのでした。
三蔵法師の前世とは?
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えっ?三蔵法師にも、猪八戒にも沙悟浄にも前世があった!?
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