76話:孔明による材料も手間もなく矢を造る方法

周瑜くやしい 呉

 

孔明(こうめい)に次々と自分の計略を見破られた周瑜(しゅうゆ)は、

合法的に孔明を葬ろうと作戦にかこつけて罪に陥れようとします。

 

ある時、周瑜は、水上戦で一番大事な武器は何か?と

いう質問を孔明にしました。

 

すると孔明は、「水上では矢が重要になりましょう、、」と答えます。

 

それを聴いた周瑜は内心喜び、孔明に相談を持ち掛けます。

 

周瑜:「仰しゃる通りですが、残念な事に呉軍には矢が足りません、、

なんとか、10万本の矢を10日間の間に孔明殿の力で調達

できないものでしょうか?」

 

大量生産が確立できていない当時、10日間で10万本の矢を

作るのは事実上不可能でした。

 

周瑜は、それを承知で無理難題を伝え、出来なかったら、

孔明を処罰するつもりだったのです。

 

しかし孔明は涼しい顔をします。

孔明:「それはお困りでしょう、、しかし10日間とは悠長な、、

戦いは明日にでも起きるかも知れないのですから、

3日間で矢を10万本用意しましょう」(ドヤ顔)

 

周瑜は驚きますが、平静を装い、

「これは有り難い、では3日間でお願い致します」と言います。

 

もちろん周瑜は、もし孔明が矢を造る為に人手を貸してくれと

言っても理由をつけて妨害するつもりです。

 

(ふっふ、、いかに孔明でも3日間で10万本の矢を得るのは無理だ、、

出来ない時は、責任を取らせてやるぞ)

 

前回記事:75話:周瑜の計略で曹操の水軍が弱体化

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矢について心配になった魯粛が孔明に会いに行く

孔明と魯粛

 

魯粛(ろしゅく)は、心配して孔明に言います。

 

魯粛:「大丈夫なのですか?自分から条件を厳しくして、、

周都督は、出来なければあなたを処罰しますよ」

 

しかし、孔明は笑うばかりで、何も言いません。

 

こうして、一日目が過ぎ、二日目が過ぎました、、

この間、孔明は矢を得るような行動は何も起こしません。

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3日目の夜に孔明が取った行動とは?

閉月美人

 

そして、期限の3日目の夜、、強い霧が掛かる日です。

 

孔明は、魯粛を誘ってこれから船を出そうと言います。

 

「矢も造れないのに、船を出してどうするのです!!」

魯粛は呆れ、半分怒って言いました。

 

「はっはっは、、大丈夫、これから矢を造りに行くのですよ」

 

孔明は、小舟を20隻用意すると、それに大量の藁人形を詰めて

いかにも夜襲をかけるように見せ掛けます。

 

そのまま、孔明と魯粛と僅かな兵力を乗せた船は、

曹操軍の陣営に向かっていきました。

 

(まさか、、周瑜に処罰される事を恐れて、このまま

曹操に降伏するつもりなのか、、)

 

魯粛はノコノコ着いて来たのを後悔しますが、

もうどうしようもありません。

 

曹操軍の陣営に近付くと孔明は、兵士に鬨(とき)の声を上げさせます。

 

「すわっ!敵襲か!!」

 

曹操軍は呉の夜襲と思い一斉射撃

三国志 月

 

曹操軍は、呉から夜襲を掛けにきたと思って、一斉に矢を射かけます。

矢は、次々と藁人形に突き刺さります。

 

「よし、船を反転させよ、、、」

 

孔明が指示した通りに船は反転し、矢が刺さっていない部分に

再び矢が突き刺さります。

 

「もう、良かろう、追撃軍が来る前に引き上げだ、、」

 

孔明の合図で兵達は、大きな声で叫びます。

 

「曹操(そうそう)様、沢山の矢を有難う御座います!!」

 

孔明は、大量の矢が刺さった船をお土産に悠々と呉に引き上げました。

 

呉に帰還する頃には、夜は白々と明けていました。

 

矢を調達して帰ってきた孔明

孔明 矢

 

20隻の船を調べると、一隻について8000本の矢が刺さっており、

10万本をゆうに超える矢が一夜で手に入ったのです。

 

「周瑜殿、これが材料も時間も使わずに矢を造る方法で御座います」

 

周瑜は、孔明の才知に感服し、とても敵わないと脱帽、、

孔明に対して師の礼を取ったそうです。

 

この話も三国志演義にしかない話ですが、創作とは言え、

とんちの利いた矢を得る方法は聞いていても小気味良く、

原作でも人気の高いエピソードとなっています。

 

耳で聞いて覚える三国志


次回記事:77話:老将黄蓋、身体を痛めつけて曹操を欺く

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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