孫権の父親、孫堅(そんけん)は、
物語の序盤で亡くなってしまうために、
三国志の武将の中では、それほど目立つ存在ではありません。
とはいえ孫堅は、孫呉の初代君主です。
曹操の13人の妻、劉備の4人の妻、そして孫権の10人の妻を
紹介してきましたので、
これまで全く注目されてこなかった孫堅の妻についても
調べてみました。
この記事の目次
呉夫人(ごふじん)
呉夫人は、呉国の夫人だから呉夫人というわけではありません。
紛らわしくてすみません。
揚州呉郡呉県の出身で、呉煇(ごき)の娘で呉景(ごけい)の姉です。
才色兼備で、孫堅から熱心にアプローチをされて結婚したそうです。
呉夫人は、孫堅の第一夫人で、数多くの子供を生みます。
そのほかにも娘がいます。
夫が子供たちを残して亡くなってしまったため、
息子の補佐に尽力します。
孫策が死に、孫権が跡を継いで2年後、
呉夫人は、張昭に孫権の後見を頼んでから亡くなります。
最後まで息子たちの心配をしていました。
孫権が皇帝になってから、武烈皇后と追号されます。
呉国太(ごこくたい)
呉国太は、孫堅の第二夫人で、孫尚香(劉備の妻)の母とされますが、
実は『三国志演義』のオリジナルキャラです。
『正史』には登場しません。
ただ、「呉国太は架空の人物」とまでは言い切れません。
それほど、孫堅の妻に関する記述が少ないからです。
『三国志演義』によると、
呉国太は孫堅の第一夫人、呉夫人の妹です。
「呉家の美人姉妹を、二人とも娶っちゃおう! みゃは♪」
ということで、二人とも孫堅の妻となりました。
どうせなら大呉、小呉と呼べばよかったのに……。
呉夫人の死後、孫権の母代りとなります。
周瑜が劉備を暗殺しようとたくらみ、孫尚香との婚姻を持ちかけたとき、
呉国太は(あっさりと孔明の計略にひっかかり)
劉備を気に入って、娘との結婚を認めてしまいます。
このため、周瑜の計画はつぶれてしまいました。
孫朗(そんろう)の母
孫堅には、庶子とだけしかわからない息子が一人います。
それが孫朗(そんろう)です。
字はわからず、孫仁(そんじん)、早安(そうあん)とも呼ばれています。
庶子扱いですので、
呉夫人並びに呉国太の子供ではないのでしょう。
孫朗の母については、詳しいことがまったくわかりません。
孫朗はのちに、孫権の不興を買い、孫姓をはく奪されて
丁という姓を名乗らされます。
また、投獄されて、獄中で死亡します。
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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)
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通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。
普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。
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行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、
次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。
■好きなこと(趣味):
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自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき
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動物園
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