キングダム
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての蜀

郤正(げきせい)とはどんな人?蜀のポンコツ皇帝を支えた文学者

この記事の所要時間: 648




photo credit: けんたま/KENTAMA Untitled via photopin (license)

photo credit: けんたま/KENTAMA Untitled via photopin (license)

 

三国志ではあまり知られていないマイナーな武将が数多く存在します。

今回紹介する蜀の文学者として知られていた郤正(げきせい)もその一人です。

彼は蜀に仕えてからは宮廷に仕えて政権に参与することになるのですが、

彼が活躍したのは蜀が滅んだ後のことでした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら




父は魏に降って離れ離れになる

 

郤正は元々蜀の人間ではなく、祖父が益州の刺史であったことがきっかけで益州にやってきます。

しかし祖父は悪いことをして捕まってしまいます。

その後父は蜀に入ってきた劉備に仕え孟達(もうたつ)の部下として活躍していましたが、

彼は関羽の死後魏に下ってしまいます。

父も孟達と共に魏に降り、そのまま魏に残ってしまいました。

そして母は新しい旦那を受け入れ郤正もともに生活しておりましたが、

父と何かにつけて喧嘩を繰り広げてしまうことが原因で、家を飛び出して一人暮らしを始めます。




学問に打ち込む毎日

 

郤正は一人暮らしを始めると父が残した書物を全て自分の家に持ってきて、学問に身を入れます。

彼は来る日も来る日も学問に励み20歳を過ぎた頃に蜀の宮廷からお呼びがかかって、

仕えることになります。

宮廷に仕えることになった後も仕事が終わると同僚と酒を飲みに行くのではなく、

まっすぐに家に帰ってきて勉学に勤しみます。

彼が最も力を入れて学んでいたのは文学で、

前漢の文学者としてその名を轟かせた司馬相如(しばそうじょ)や

後漢の大文学者である蔡邕(さいよう)などの優れた文学者の文章を読んで、

独学で勉学に励んでいきます。

 

勉学気狂いであったことが幸い

 

郤正は宮廷の地位にあまり興味がなく出世して贅沢な暮らしをしたり、

美女を自分の周りに囲んだりなどの欲望が薄く、

新しい書物や文学書などを手に入れて勉学ができればそれで満足するような人でありました。

黄皓は蜀の政治的実権を握るとやりたい放題蜀の政治を動かしていき、

自らのやり方に反対する者は片っ端から左遷や爵位の降格などを行い、

独裁的な政治を行っておりました。

こうして蜀の政治家達は官位の降格や左遷、黄皓に皇帝劉禅へ讒言されることを恐れて、

何も言えなくなってしまいます。

そんな中郤正は、自分の仕事以外の事に興味がなく家に帰ったら

すぐに学問を始めてしまう学問キチガイが幸いして、

黄皓から睨まれることなく平穏な生活を保っておりました。

しかし彼の人生を大きく変える自体が間近に迫っておりました。

 

魏の蜀征伐軍がやって来る

鍾会

 

魏は蜀を滅ぼすために大軍を鍾会(しょうかい)に与えて進軍させます。

大将軍であった姜維(きょうい)は魏軍を迎撃するために剣閣(けんかく)に籠ります。

しかし鄧艾(とうがい)率いる別働隊が蜀の内部に侵入し、

防備が施されていない各城を陥落させて成都へ近づいてきます。

 

劉禅の決意

劉禅

 

劉禅鄧艾の軍勢が蜀へ侵入してきたことを知ると南方か永安へ逃げて、

魏軍に交戦する意思を持っておりましたが、

譙周(しょうしゅう)が魏へ降伏するベしとの意見を進言したことがきっかけで魏へ降伏。

こうして蜀は滅亡することになります。

 

関連記事:三国志時代に降伏や降参するときはどうやってサインを出していたの?

関連記事:【蜀の滅亡へのカウントダウン】こうして蜀の国は滅びへ至った

 

洛陽へ移動

劉禅

 

劉禅は降伏すると馬車に乗せられて洛陽へ移動することになります。

この時成都では鍾会姜維とともに魏に対して反乱を起こし、

城内にいる魏軍が反乱軍鎮圧のために戦闘を行っており、成都城内は大混乱に陥っておりました。

この反乱鎮圧の戦いの中、劉禅の皇太子で将来有望を見込まれていた劉璿(りゅうせん)が

なくなってしまいます。

このように成都城は大混乱であった為、

劉禅の洛陽行きは大した準備をすることなく行くことになり、

彼についてきたのもは郤正と中級役人一人のみでした。

こうして見送者がいないまま洛陽へと行くことになります。

【次のページに続きます】




ページ:

1

2 3

関連記事

  1. 83話:劉備は荊州四郡をゲット!怒涛の快進撃
  2. 黄権(こうけん)ってどんな人?劉備から絶大な信頼を得ていた人物
  3. 諸葛孔明の発明|伝説肉まんから紙芝居まで?
  4. 糜芳(びほう)とはどんな人?古参の武将でありながら関羽を裏切り呉…
  5. 蜀が好きな皆さんへ!五分で分かる桃園の三兄弟の逸話を紹介
  6. 荊州争奪戦、荊州がどうしても欲しいんです
  7. 蜀漢の外戚・呉懿(ごい)は有能なのに地味で実は孔明に敬遠されてい…
  8. 94話:成都を陥落させ李厳を得る劉備軍

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. マンガ『キングダム』に学ぶ、本心を隠し部下の本音を探れ
  2. 赤壁の戦い後の江陵攻防戦(曹仁VS周瑜)
  3. えっ?劉璋は若い頃かなり気性が荒かった?
  4. 【告知】読者参加型企画!三国志の時代にタイムスリップしたらやりたい事
  5. 【疑問】どうして徐州人は曹操の支配を受け入れたのか?
  6. 【3分でわかる】魏・蜀・呉はどうやって兵力を手に入れていたの?

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

呂不韋の出世のきっかけはここから始まる! キングダム 526話 ネタバレ予想:馬南慈の気概 【新事実】漢の時代の市場はヤンキーの溜まり場だった! 桓騎(かんき)だけではない古今東西の残虐な戦術 cha-ngokushiコラボ企画|はじめての八宝茶 【真・三國無双 Online Z 攻略4】ラスト1時間50分!超初心者が三国無双を5時間プレイするとどうなるのか? 月刊はじめての三国志2017年10月号 (桃園出版 三国舎)の販売を開始しました 孫権と同じ三代目で地味な北条氏康

おすすめ記事

  1. 【キングダム】競争率高すぎ!秦国には大将軍希望者で溢れていた!
  2. 桃園三兄弟の別れ 関羽の死から夷陵の戦いまでを辿る
  3. 113話:老将・黄忠死す、次々と天に還る五虎将軍
  4. 【告知】7月23日から夏の公孫瓚スペシャルを6日ぶち抜きで掲載するよ
  5. キングダムのラスボスは昌平君でも李牧でもなくあの人だ!
  6. 曹操に意見を申す!魏の法律の欠点を指摘して新しい運用をアドバイスした改革者・高柔
  7. はじめての三国志チャンネル 第1回目 – 三国志に興味を持ったきっかけ 【002】
  8. 【軍師連盟】司馬懿は何で身分の低い鄧艾を重用したの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"
PAGE TOP