え?曹操が荀彧に三顧の礼?民間伝承の三国志が面白い!


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陳寿

 

陳寿(ちんじゅ)が記した三国志は、裴松之(はいしょうし)によって補強され、

その後、紆余曲折を経て、三国志演義として完成していきます。

しかし、その途中で三国志の英傑達は民間伝承の主人公として、

あるいは戯曲の演目として様々な作品の中で登場していきます。

今回は、そんな民話の中の三国志を紹介していきましょう。

その名も曹操(そうそう)の三顧の礼です。

 

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曹操、泰山の和尚から錦袋を授かる

曹操の三顧の礼01 曹操

 

曹操が、許昌(きょしょう)へ献帝(けんてい)を迎えた頃のお話です。

ようやく拠点を得て、帝を迎えた曹操は、広く賢人を招いて

国を強くしようと考えるようになっておりました。

それを聞いた泰山の老和尚(おしょう)は、曹操の屋敷へやってきて、

錦の袋を曹操に与えて言いました。

 

「敢えて、あなたを罵る人がいたら、この袋を開けてくだされ」

 

曹操は、よく分らないままに錦の袋を受け取り許昌に向かいます。


許昌では、曹仁が大暴れして民衆を苦しめていた

曹仁

 

曹操が許昌に到着した頃、配下の曹仁(そうじん)が毎日のように

兵を率いては、民家に押し入り、強奪を繰り返していました。

そんな蛮行が3日続いた頃、通りに一枚の張紙が出現します。

 

曹操が許昌へ来て、民衆は大変に迷惑だyo! by荀彧

 

それを見た曹仁は怒り、張紙を引き剥がして曹操に見せます。

 

曹操「なんだと!わしが来て、民は迷惑してるじゃと!」

 

曹操は激怒して、荀彧を捕えようと思いましたが、

ふと、和尚から貰った錦袋の事を思い出します。

 

【はじめての三国志平話】
三国志平話


錦袋には、荀彧を賞賛する言葉が・・

曹操の三顧の礼02 荀

 

曹操が、錦袋を開けてみてみると、そこには紙があり、

このように書かれていました。

 

“許昌の荀文若は才能がある若者である”

 

曹操「そうか!和尚はこれを言いたくて、錦袋をくれたのか!

あやうく賢人を処罰する所であったわい」

 

曹操は考えなおして、すぐに曹仁を荀彧の下に使いに出します。


荀彧は、曹操を試していた・・

曹操の三顧の礼03 曹操、荀

 

荀彧は、曹操の才能を知り、その配下になろうと考えましたが、

傲岸不遜な男に仕えたくないので、わざと張紙で曹操を怒らせ、

どうするか反応を見ていました。

 

荀彧「ほう、第一段階は合格だ、、しかし、次はどうかな?」

 

曹仁が荀彧の屋敷を探し当て、ドンドンと戸を叩きますが、

荀彧は、居留守を使って出てきませんでした。

 

曹仁「なんだか、人は居そうなんですが、反応がありやせん」

 

曹仁から報告を受けた曹操は、

荀彧がまだ自分を試しているのだと直感し、

自ら出向く事にしました。

 

大雪の日、ヒゲが凍るまで待つ曹操

曹操の三顧の礼04 曹操

 

曹操が、荀彧の屋敷に出かけた日は大雪の日でした。

聚奎街(しゅけいがい)という所にあった荀彧の家の戸を叩きますが、

大門には鍵が掛っていて人はいないようでした。

 

曹操は、荀彧が戻ってくる可能性も考え、

ヒゲが凍りつくまで待った後に帰りました。

 

別の日、曹操はまた、忙しい公務の間を縫って聚奎街の

荀彧の屋敷を尋ねます。

しかし、今度は家人には会えましたが、肝心の荀彧が

許田(きょでん)まで泊りがけの狩りに出ていて会えませんでした。

 

曹操、墓掃除をしていた荀彧と面会

曹操の三顧の礼05 曹操、荀

 

曹操は諦めず、三度、聚奎街の荀彧の屋敷を尋ねると、

今度は、近くで先祖の墓の掃除をしているとの返事でした。

曹操は、飾り立てた馬車を用意して墓に向かいます。

 

曹操が見た、荀彧は二十歳を過ぎたばかりの青年でした。

荀彧は孫子兵法書を熱心に読んでいて、

曹操が来たのに気づいていないようです。

 

その時、風に煽られて、兵法書が飛ばされました。

曹操はそれを追い掛けて拾い荀彧に手渡します。

 

曹操「荀彧様、曹操孟徳がご挨拶にやってまいりました」

 

※なに、このライトノベル風のシュチュエーションw

 

曹操の殺し文句炸裂、沢山、罵って下さい!

曹操の三顧の礼06 荀

 

荀彧「私は一介の庶民に過ぎません、どうしてそのように、

丁重な物言いをなさるのですか?」

 

曹操「お見受けするに、あなたには王佐の才がおありです。

私は、あなたと天下の事業を共にしたく参上したのです」

 

荀彧「私は、あなたを罵りました、腹は立ちませんか?」

 

曹操「なんの!なんの!、道理のある事であれば、

幾ら罵ってもらっても構いはしません」

 

やった、曹操の殺し文句、いくらでも罵って!が出ました!

気持ちがグラついた荀彧は、最期にこう言いました。

 

「実は、墓を掃除している途中に足を痛めて

歩く事が出来ません」

 

「ハハッ!お安い御用ですとも・・」

 

曹操は、八重歯を光らせ、前に出て、

荀彧を馬車に乗せると、自分の屋敷に連れて帰りました。

 

※だから、なんで恋愛物のラノベ風なんだよ・・

 

以後、荀彧は曹操の軍師として、沢山の計略を立てて、

魏の天下統一に大きく貢献しましたとさ  おしまい・・

 

三国志民話研究家、kawausoの独り言

kawauso 三国志

 

この民話が劉備(りゅうび)孔明(こうめい)の三顧の礼を

モデルにしているのは明らかです。

しかし、民話に多い、悪役曹操ではなく、少なくとも人材獲得には心を砕き、

大雪の日にヒゲを凍りつかせてまで、荀彧を熱心に招く曹操と、

それを試す荀彧という軸が物語を面白くしています。

 

この民話を考えた人は、曹操と荀彧が好きだったかも知れませんね。

 

参考文献:三国志、中国伝説の中の英傑

 

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【昔の人の二次創作 民話の中の三国志】
民間伝承の三国志

 

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