部下がかわいくて仕方ない...孫権が好む配下の条件

2021年5月20日


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孫権が好む配下(1P目)

 

 



監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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兄との関係

亡くなる孫堅

 

孫権は、父親を10歳になる頃に亡くしています。その頃から七つほど上の兄、孫策が家を率いて行動していました。そして小覇王とまで呼ばれた兄は、孫権が19歳の頃に亡くなり、後継者となりました。

 

呉の小覇王・孫策

 

孫策と孫権がどのような関係であったのかは分かりません。しかし孫策は孫権を後継者賭する際に、「天下を取る才能は自分には劣る」と言っています。この後に「才能ある者を用いること、家を守ることに関してはお前の方が上である」と言っているので、兄は弟を正しく評価していたのでしょう。

 

呉の勢力を率いる孫策

 

しかしこの一点、家を広げ、天下を取る才能に関しては兄に劣っている。それはもしかしたら、孫権のずっと見てきた兄に対するコンプレックスだったのではないか、と思うのです。

 

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兄の存在

孫策に攻撃される黄祖

 

孫権は兄である孫策を尊敬していた、その一方で兄の才能に劣等感を抱いていた。兄がいるままならそれで良かったが、兄が死に、その全てが自分に回ってきた。劣等感を抱えたままの中で、兄に良く仕えた、兄を良く知っている家臣からもし

 

「兄君はそうではなかった」と言われたらどうでしょうか。

 

張昭

 

孫策に良く仕え、孫策に孫権を任された張昭からそんな言葉が飛び出たかどうかは、実際は分かりません。しかしもしそんなことがあれば、兄を良く知る存在だからこそ疎ましいと思うでしょう。

 

これはあくまで筆者の想像の域を出ませんが、だから孫権はやたら張昭と対立していたのではないかと思うのです。

 

諸葛瑾を頼る孫権

 

その一方で兄に対する尊敬や、頼れる兄が当然いなくなってしまったからこそ、優しくゆっくりと諭してくれる諸葛瑾(しょうかつきん)にはあれほど耳を傾けるようになったのではないか……?

 

諸葛瑾に無茶振りを言う孫権

 

そんな風にふと、書かれていない記述の合間を妄想せずにはいられない筆者でした。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

歴史は記されていることが全てではありません。また人もまた、表面に出された全てが全てではありません。だからこれは、全て想像でしかないのです。

 

三国志を語るセンさん

 

今回はふと、筆者が孫権と張昭の記録の行間を妄想したに過ぎませんが……そういうのもまた、三国志の楽しみの一つということで……。

 

センさんが三国志沼にドボン a

 

今日もまた、三国志の沼からお届けしました。ちゃぷん。

 

参考文献:呉書張昭伝 呉歴

 

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二宮の変

 

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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