キングダム891話ネタバレ考察|行角の戦いの若者とは?

編集体制の詳細を見る
kawauso編集長(石原 昌光)

編集責任者

kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

提供する掲載情報について

『はじめての三国志』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当メディアを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。

ただし、当メディア内での商品評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはありません。また、当メディアで得た収益は、読者の皆様により役立つコンテンツ制作へ還元し、情報の正確性担保に努めています。

詳しくは 編集ポリシー をご覧ください。


 

はじめての三国志_ページネーション

こちらは3ページ目になります。

キングダム891話ネタバレ考察

1ページ目から読む場合は、上記の緑ボタンからお願いします。

 

パソコンを指さしながら深読み考察をする、おとぼけのイラスト

 

ここから考察です。まずは、891話の予想の答え合わせから。

 

予想記事の第1弾では、本命を「891話も雁門の回想が続き、李牧が自分から足を運んで、カイネに戦わない理由を話す」としていました。ここはドンピシャ!(ドヤ顔)外れたのは場所です。おとぼけは牢の中だと思っていましたが、李牧が話したのは城壁の上。牢に来たのは風慈でした。

 

戦わない理由の候補では、2番目の「住民の命を先に数えている」が、「命は何よりも守られるべきもの」とほぼ重なりました。逆に、3番目の「カイネに見張りなどの役目を渡す」と、馬南慈が昔話をする読みは外れです。昔話をしたのは、李牧本人でした。対抗の「現在の牢に戻る」も外れ。第2弾で書いた、牢に戻るのは早くても892話以降、という読みはまだ生きています。

 

関連記事:キングダム891話ネタバレ予想|カイネはいつ牢を出る?李牧が明かす不戦の理由

関連記事:キングダム891話ネタバレ展開予想|河了貂の尋問はどうなる?カイネの軍律違反を李牧はどう裁く

 

忙しい方にざっくり解答02 kawausoさん

 

kawauso編集長は891話の大予想で、雁門は交易で栄えた土地で、その富があったから李牧は大軍をそろえられた、と書いていました。今週、李牧が口にした「十万以上」は、編集長が紹介した『史記』の兵の数と並べて読むと面白いところです。

 

kawauso編集長の関連記事:キングダム891話大予想「なんで匈奴がボンビーな雁門を大軍で攻めるの?」

 

kawauso編集長の考察がクセになる理由

 

 

この記事の目次

キングダム891話考察|行角の戦いの若者は李牧なのか、司馬尚なのか

 

矛を振り回すあの若者を見たとき、一瞬、司馬尚かと思いました。李牧といえば、戦場でも宮廷でも頭で勝つ人です。我を忘れて矛を振るい、矢を受けても前へ出て、敵の総大将の首を取る。その姿は、どちらかといえば武の匂いが強い青歌の城主、司馬尚のほうに近く見えたのです。李牧が昔の知り合いの話をしている、という線も、なくはありません。

 

剣を持ち戦う李牧

 

ただ、見比べると髪型が違います。そこで考え直して、おとぼけは、あの若者は若き日の李牧本人だと読んでいます。

 

根拠は3つあります。1つ目は、前半の宴で住民が噂していた李牧の体です。鍛えられた体と、全身の戦傷。矢や槍や剣を受けながら前へ進んだ若者の傷が、そのまま今の李牧の体に残っていると考えると、宴の場面の意味がつながります。2つ目は890話の一言です。李牧は、初めてカイネの目を見たときから事情を察していたと言っていました。若者は「今のカイネと同じ目つき」をしていた。同じ目をしたことのある人だから、ひと目で分かったのではないでしょうか。3つ目は、カイネが思い当たりかけたときに、李牧が否定しなかったことです。

 

それでも名乗らなかったのは、手柄話にしたくなかったからなのかもしれません。行角の戦いは、外から見れば若い小隊の大手柄。本人にとっては、仲間を全員失った日です。みなさんは、あの若者を誰だと思いましたか。

 

関連記事:司馬尚(しばしょう)とはどんな人?趙の新三大天でもある最期の一人

関連記事:キングダム649話雑学 李牧や司馬尚は本当はどんな性格?

 

キングダムと三国志の違い

 

キングダム891話考察|李牧はなぜ「逃げる」を選んだのか。十万の壁と行角の失意

行軍する兵士達b(モブ)

 

十万以上、という数字には驚きました。宴の種明かしを思い出すと、李牧の守りは、ただ逃げているわけではありません。敵地を歩き、道を調べ、のろし台を建て、壊されたら建て直す。勝てない相手から、勝てない土地で、負けないための準備を一年続けていたことになります。李牧パイセン、一年間これをやっていたのかと思うと頭が下がります。

 

おとぼけが気になったのは、戦わない理由が二重になっていることです。表の理由は、カイネに話した兵力の計算です。匈奴の広さを考えれば、十万を集めない限り勝てません。裏の理由は、行角の戦いです。若い日の李牧は、無謀な突撃で勝ってしまった人でした。勝ったのに、全部を失った。だから今の李牧は、勝つ算段が立つまで一人も死なせない、というやり方を選んでいるのではないでしょうか。

 

鬼ごっこでいえば、捕まらないことに全力を出している状態です。鬼をやっつけることは、最初から勝ち筋に入れていません。十万という数字の史実の裏づけは、kawauso編集長の891話予想に詳しいので、そちらに託します!いつか勝つための守りなのか、ずっと守り続けるつもりなのか。どうですかね。

 

kawauso編集長の関連記事:キングダム891話大予想「なんで匈奴がボンビーな雁門を大軍で攻めるの?」

 

キングダム年表

 

 

キングダム891話ネタバレ考察|カイネは李牧の言葉で変わったのか

 

目を見開いたカイネの顔に、少しほっとしました。ただ、カイネは何も約束していません。復讐をやめるとも、李牧に従うとも言わず、最後は一人で丘の岩に座っています。ここでカイネが変わったとは、まだ思えません。言葉は届いた。でも、腹に落ちるのはこれから。そんな状態だと読んでいます。

 

カイネが引っかかっていたのは、ずっと「誇り」と「無念」でした。李牧はそれを否定せず、家族を愛しているからこその気持ちだと認めています。そのうえで足したのが、カイネ自身の命も守られるべきものだ、という一言です。戦って死ぬことを怖がっていなかったカイネにとって、自分の命を数に入れろと言われたのは、初めてだったのかもしれません。

 

890話のカイネは、李牧の木材担ぎを、人の心を取り込むためのやり方だと疑っていました。今週は、その李牧が一年かけて何をしていたかを、宴の席で聞かされています。疑う材料は、だいぶ減ってきました。あの城壁の上で、カイネの気持ちはどこまで動いたと思いますか。

 

キングダム891話考察|サブタイトル「守られるべきもの」に入っていたのは誰の命か

kawauso編集長と村人(農民)

 

読み終えてからタイトルを見て、皮肉だなぁと思いました。李牧が「守られるべきもの」と言ったのは、命です。住民の命、仲間の命、そしてカイネ自身の命。ところが最後のページで命の危機にさらされるのは、その言葉を語った李牧本人でした。

 

趙王が怒った理由は、住民に被害が出たことではありません。匈奴と戦っていないことです。一年間、誰も死なせなかった総司令が、戦わなかったという理由で斬首されるかもしれないのです。李牧が守った命の中に、李牧自身の命は入っていなかったわけです。

 

もう一つ、同じ言葉が二度出てきます。カイネが「誇りはどうなる」と李牧に詰め寄った場面と、趙王が「趙国の誇りを傷つけた」として李牧を捕らえさせる知らせ。家族を思うカイネの誇りと、戦わない将を許さない王の誇りは、似ているようで中身が違います。その違いに気づくことが、カイネの次の一歩なのかもしれません。みなさんは、このタイトルをどう受け取りましたか。

 

キングダム892話予想|邯鄲へ送られる李牧。カイネは追いかけるのか

 

ここは、来週がこわいです。といっても、李牧が斬首されることはありません。現在の時間軸で李牧が生きているので、ここは安心していい....はずです(汗)。気になるのは、どうやって雁門に戻ってくるかです。

 

史実の李牧も、戦わないことを責められて趙王に呼び戻され、別の将軍に代えられています。このあたりは889話予想の記事で書いたので、そちらに譲ります。原先生は、この更迭を「斬首されるかもしれない」という、ずっと重い形で描いてきました。

 

おとぼけの本命は、892話でカイネが李牧のために動く展開です。風慈は「急いで来い」と言っていました。行き先は、李牧が連れていかれる場所でしょう。李牧に斬りかかって牢に入ったカイネが、今度は李牧を連れて行かせまいとするのか。もしくは、住民と一緒に李牧の助命を願い出るのか。890話で住民がカイネの命乞いをした場面を、今度はカイネが李牧のためにやる、という形はありそうです。

 

ただ、カイネが趙王の兵に刃を向けたら、それこそ李牧の言葉が台無しです。命は守られるべきもの、と言われた直後のカイネが、どこで踏みとどまるのか。 ここが892話のいちばんの見どころだと思っています。李牧が連れていかれるとき、カイネは何をすると思いますか。

 

関連記事:キングダム889話予想

関連記事:キングダム889話予想 第2弾

 

キングダム892話はどうなる|李牧のいない雁門で、カイネが見るもの

 

いちばん心配なのは、雁門そのものです。李牧の守りは、のろし台を建て直し、壊された障害物を作り直し、匈奴の攻め方の先を読み続けることで回っていました。李牧がいなくなれば、その手入れが止まります。新しく来る将軍が、趙王の望みどおり匈奴と戦う人なら、なおさらです。

 

史実では、李牧の後任は匈奴と戦って負けを重ね、辺境では畑も家畜も守れなくなりました。原先生がこの流れを使うなら、カイネは、李牧のいない雁門で人が死んでいくのを見ることになります。命は何よりも守られるべきもの。あの言葉が本当に腹に落ちるのは、守ってくれる人がいなくなったときなのかもしれません。

 

そう考えると、雁門の回想はまだ続きそうです。前回の記事には、こんなコメントをいただきました。

 

「過去編を早々に終わらせてほしいのは、ちょくちょく休載が入って、なかなか全体的な話が先に進まずイライラするから」

 

「過去編は2〜3週で終わるかなと思っていたけど、この分だと10月中は過去編になりそうで残念」

 

お気持ち、すごく分かります。おとぼけも890話の記事で、来週こそ河了貂の牢に戻ってほしいと書いたばかりです。ところが恐ろしいことに....891話の最後には更迭まで来てしまいました。10月中どころか、李牧が雁門に戻ってくるところまで回想が続く可能性もあると読んでいます。

 

その代わり、ここまで長く描くなら、カイネが李牧の側近になる理由もきっちり描かれるはずです。現在の牢でカイネが自分から河了貂のそばに残ったのは、雁門で「命は守られるべきもの」を受け取った人だから。そこまでつながったとき、回想の長さにも納得できる気がしています。どうですかね。

 

みなさんはキングダム891話どう読みましたか?

 

今週、意見が割れそうなところが二つあります。一つは、行角の戦いの若者は誰なのか。李牧本人なのか、司馬尚なのか、それともまだ出てきていない誰かなのか。名乗らなかったぶん、読む人によって答えが変わりそうです。

 

村人(農民)

 

もう一つは、李牧の「逃げる守り」をどう見るか。一年間誰も死ななかったのは事実です。それでも、カイネの言う誇りや無念を置いていっていいのか。891話を読んだあとでも、カイネの側に立つ兄弟はいると思います。

 

コメントで教えてください。次回の記事で紹介させていただきます。

 

 

キングダムライターおとぼけの独り言

 

はじめての三国志主宰 おとぼけ(田畑雄貴)

 

最近、おとぼけはドラマのVIVANTにハマりまくっています。ハマりすぎて、今月末には体験型のイベントに行ってきます。

 

ジェームズ・カワポンとジュディー・オトホケ

 

東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開かれている「VIVANT IMMERSIVE MISSION」です。会期は2026年9月16日から11月27日まで。劇中のセットが並ぶスタジオツアーと、スマホのアプリを使って会場のミッションに挑むアトラクションがあって、別班・公安・テントなどのコースから選べるそうです。おとぼけはもちろん、別班の極秘ミッションに挑みます。

 

展示されるセットの中には、乃木と黒須が捕らえられていた「テントの地下牢」もあるそうです。今週は1コマ目の牢にだまされたばかりなので、本物の牢を見たら、また河了貂の牢に戻ってきたと勘違いしてしまうかもしれません(汗)。

 

ミッションの最後には、AIが適性の数値を出してくれるそうです。別班の適性ゼロと出たら、カイネのように牢で泣き崩れることにします。結果は、来週以降の独り言で報告しますね。

 

▶ 参考:VIVANT IMMERSIVE MISSION(Time Out Tokyo)

 

それでは兄弟たちよ、また木曜にお会いしまっせ!

 

関連記事:李牧は、いつ誰にどのように誅殺される?趙の滅亡やカイネのその後を簡単に解説

関連記事:キングダム888話ネタバレ考察|カイネが涙した理由

 

キングダムネタバレ考察

 

キングダムを100倍楽しむ

 

 [rtoc_no_toc]

はじめての三国志を、もっと読みたい方へ
Google検索であなたの優先ソースに登録しておくと、はじ三の記事が上位に出やすくなります。
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
おとぼけ(田畑雄貴)

おとぼけ(田畑雄貴)

数々のブレストと思いつきで場を散らかした後、権限委譲と言い放ち、kawauso編集長に丸投げし去っていく。インターネットの不特定多数無限大の可能性にロマンと情熱を捧げる「はじめての三国志」の創設者。創造的で自由な発想が称賛や批判を創発し、心をつかむコンテンツになると信じている。各メンバーのパーソナリティを尊重し、全員の得意分野を活かし、補完し合うチーム作りを目指している。

-キングダムのネタバレ考察
-