さあ!キングダム503話において、ついに謎に包まれていた
趙の三大天、最期の一人、司馬尚(しば・しょう)が姿を現しました。
この司馬尚、李牧(りぼく)が三大天に任命しようとしても中央が気に食わず、
病気と称して田舎に引っこんでいたといういわくつきの人物です。
しかし、運命が司馬尚を歴史の表舞台に引き出そうとしています。
それは、燕のオルド将軍が趙に進撃し、司馬尚の居城青歌(せいか)に
軍を向かわせる事から始まりました。
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この記事の目次
焦っていた李牧に安心感を与えた不気味な司馬尚の能力・・
東からは燕のオルド将軍の快進撃、西からは秦の王翦(おうせん)の
来襲でさしもの李牧も焦燥を隠せませんでした。
本来なら、秦に向かわせる予定だった扈輒(こちょう)将軍を
東のオルド将軍の対策に振り向けようとした程です。
ところが、そこで青歌に赴任している司馬尚が五千の兵で挙兵し
オルド将軍を撃滅に向かったという報告が入ります。
その瞬間、李牧に安堵の表情が浮かび、前言を撤回し扈輒将軍を
そのまま西の秦に向かわせると決定したのです。
たった五千の兵力しかない司馬尚がオルド将軍の進撃を食い止め、
後は、東部方面の趙泊(ちょうはく)が燕軍を国境から追い出すと、
李牧は確信しているようなのです。
ですが、僅か五千で、あのオルド将軍の破竹の快進撃を止める
一体、司馬尚の能力とは、どれほどのモノなのでしょうか?
考えるだに、恐ろしい予感が走ります。
司馬尚は出現したが、龐煖はどうなるのか?
司馬尚もそうですが、現時点で気になるのは龐煖(ほうけん)の動向です。
史記と韓非子には、龐煖が趙軍を率いて燕の領土を襲ったと記録されていて
出てこないというのは、史実に反しているからです。
そうなると、龐煖は東部方面を管轄している趙泊の元に出るのか?
いやいや、龐煖の性格を知っている人なら、そうは思わないでしょう。
あの人、鬼神のように強いけど、社会不適合者で本能の赴くままに
矛を振り回すだけの人ですョ?
以前、秦と趙が戦った時には、龐煖は形だけ総大将で、
どこに行くのも自由、部下の進言も聞く耳を持たず、
まったく行動を拘束できませんでした。
結果として、趙は邪魔な王騎を討ち果たす事が出来て結果オーライですが、
もし、何の手柄もないなら李牧は責任問題に発展したであろうと思います。
そんな龐煖ですから、今回も自由人のままで統制なんか取れないでしょう。
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司馬尚と龐煖はシバケンコンビで燕軍とオルドを瞬殺する
ですが、龐煖が唯一、言い分を聞きそうな人物が李牧です。
同じ、三大天という事もあるのでしょうが、李牧の言う通りにすれば、
強敵にありつけるという直感があるという事でしょう。
同じ事は、司馬尚にも言えるのではないでしょうか?
李牧が認める程の人物、おまけに中央が気に入らないので、
病気と称して、ろくに顔も出さないという偏屈ぶりです。
何となく、社会不適格者の龐煖に通じる所があるように
思えるのですが、どうでしょうか?
司馬尚は、何らかの形で龐煖に強者、この場合にはオルド将軍を
狩らせるという名目でタッグを組み、司馬&煖のシバケンコンビで
オルド将軍を瞬殺し、勢いで燕の領地まで切り取るのではないか?
このように思えてならないのです。
東部方面は趙泊が守っているようですが、実際は出番がなく、
オルド将軍は龐煖に斬殺され、燕軍は司馬尚の五千の軍勢の前に
全滅してしまう・・これでこそ、本当の意味で司馬尚の
鮮烈なデビュー戦と言えるでしょう。
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
さて、三国志の実質的な勝者で、司馬尚の遠い子孫である司馬懿(しばい)ですが、
彼も当初、曹操(そうそう)に仕官するように命令されても中風を理由に断っています。
何か困ったら病気を口実にするのは、司馬氏のお家芸だったりするのかも知れません。
或いは、原先生も、その辺りは意図的に合せていたりしてね・・
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