三国志は、メジャーな武将、知将達ばかりで構成されているのではありません。そこには、?と思う、変な武将達、知将、人物が含まれています。知らなくても、全然三国志演義を読むのに支障がない、そんな愛すべき、武将達をここで紹介致します。
恐らく最弱、張飛(ちょうひ)に怒鳴られて落馬して死んだ武将
夏候桀(かこうけつ)は、三国志演義にのみ登場する武将で夏候淵(かこうえん)や夏候惇(かこうとん)とは親戚、しかし、その武勇は全くゼロに等しく、長坂の戦いで張飛に一喝されて、肝を潰して落馬、打ちどころが悪く、そのまま死亡しました。
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葬式で曹丕以下、魏将全員がロバの鳴き真似で送った文官
王粲(おうさん)は、元々は、荊州の劉表(りゅうひょう)に仕えていたのですが、容貌が醜い為に嫌われ、後に荊州の支配者になった曹操(そうそう)に仕えて法律のスペシャリストとして活躍します。この王粲は、何よりもロバの鳴き声を愛していて、自分も、ロバの鳴き声を好んで真似していました。
皇帝・曹丕の粋な計らい
王粲の死後、皇帝だった曹丕(そうひ)は、その事を思い出して、
「王粲を偲んで、参列者全員でロバの鳴き声をモノマネして、冥福を祈ろうではないか?」
と提案、、皇帝の命令に逆らえる筈もなく、厳めしい武官も文官もそれぞれ、一度づつロバの鳴き真似をして送りました。
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怒らせて血を吐かせて病を直した名医 華佗
関羽の肘を外科手術で直し、曹操の原因不明の頭痛を頭部を切開して直すと言った為に、曹操に疑われて殺された伝説の名外科医華陀(かだ)は、ある所で、郡長官の病気を診ていました。
華陀の見立てでは、郡長官は怒らせれば治ると出ました。
※どういう病気なんだよ、、、
すると華陀は、報酬を貰ってもろくに治療もせず、診療をすっぽかしたばかりか、郡長官の悪口を書いた文書をわざわざ送りつけました。それを見た郡長官は、あまりの無礼に激怒して、大量の血を吐きます(またか、、)
ですが、それっきり、郡長官の病は治癒したそうです。いかがでしょうか?いずれも知らなくても困らない人々の逸話ですが、何だか面白いと思いませんか、、
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