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104話:黄忠vs夏侯淵|定軍山の戦い

この記事の所要時間: 328

夜 s

 

天蕩山(てんとうざん)の食糧を奪われた夏候尚(かこうしょう)は、

定軍山に本拠地を置いていた夏候淵(かこうえん)の本陣に救援を求めて移動します。

 

 

遅れて、張郃(ちょうこう)も定軍山に移動して魏軍の本隊はここに集中しました。

 

天蕩山での自軍の勝利を知った劉備(りゅうび)は大喜びし、

自ら10万の軍勢を率いて、夏候淵を討つと孔明に相談します。

 

 

そこで、孔明は劉備の補佐として法正(ほうせい)を付ける事を

条件にこれを許可しました。

 

前回記事:103話:黄忠・厳顔の老将コンビ大活躍|年寄りをなめるな!

 

定軍山が最終決戦地となる

梅雨 s

 

定軍山には、張郃が1万の軍勢を持って別働隊として陣取っています。

これ以上、負けようものなら漢中は落ちてしまう。

 

以前のような態度ではありません、張郃はここで討ち死にする覚悟です。

 

 

劉備は、当初この張郃を破る為に10万の軍勢を10の部隊に分けて夜襲を掛けます。

 

 

10倍の敵ながら、あとが無い張郃は死に物狂いでこれを耐え抜きます。

 

 

劉備は、その隙に走馬谷(そうばこく)の張郃の本陣を焼き払う事に成功、

張郃は、拠って立つ場所を失い、夏候淵に救援部隊を要請します。

 

夏侯淵は張郃の救援要請に応える

空 s

 

夏候淵は、張郃の要請に応えて、5万の軍勢の半分を救援に向けてしまいます。

 

これを知った法正は急いで劉備に進言しました。

 

 

法正:「殿、勝機到来です!夏候淵めは、5万の内の半分を張郃の救援にやりました。

今、我が軍は10万、夏候淵は2万5千です、兵力差は5倍に増えました。

この際、張郃は無視して夏候淵の本隊を叩くべきです」

 

 

劉備は、これに応じて、夏候淵を討つ命令を降しました。

 

その先陣には黄忠(こうちゅう)が手を上げますが、劉備は難色を示します。

 

 

劉備:「老将軍、気持ちは有り難いが、あなたは歳をとり過ぎてはいまいか?

夏候淵は、歴戦の猛将、知略にも長けている男、老将軍では荷が重い、、

本陣で留守を守ってくれても、差支えはないぞ」

 

黄忠、ブチ切れる

三国志 川

 

 

それを聞いて、黄忠は憤慨します。

 

 

黄忠:「何を言われる!!老いたりといえど、この黄忠、夏候淵ごときに

一歩も遅れを取る覚えはありません、是非先陣を任せて頂きたい」

 

 

そう言って、劉備を押し切り、強引に先陣の準備に入ってしまいました。

 

実は、これは成都で劉備が孔明から授けられた策でした、

 

こうして黄忠を牽制しておけば用心して夏候淵にも退けをとらないだろう

という孔明の配慮だったのです。

 

関連記事:黄忠・厳顔の老将コンビ大活躍|年寄りをなめるな!

 

黄忠と法正の最強コンビ結成

黄忠

 

劉備は、黄忠に法正を付けました、カッカしやすい黄忠に、

冷静な法正をつける事でシナジー(相乗)効果を狙ったのです。

 

 

黄忠は、夏候淵が敗戦で浮足立っている事を見抜いていました。

 

そこで、手始めに夏候淵の本陣から15里離れた場所にある、

逆茂木に火を掛けて燃やしてしまいます。

 

 

逆茂木とは、木の先端を研いで、尖らせて地面に差したもので、

騎兵による突撃を避ける備えの事です。

 

 

すると、夏候淵は無謀にも、自ら400の兵を率いて逆茂木の

修理にやってきたのです。

 

 

法正:「老将軍、勝機です!準備をお早く!!」

 

 

黄忠:「言われんでも分かっておるわい!!」

 

 

黄忠は、千名の手勢を率いて、夏候淵の本陣の背後にある急斜面の

山を駆けあがりました。

 

 

あまりの急斜面に落伍する騎馬が続出しましたが、黄忠は構いません。

走りに走って、山の頂上まで駆け上がると、眼下に夏候淵の手勢が、

丸見えに見えています。

 

 

黄忠:「はっはっは、、、夏候淵、命はもらったぞ!!!」

 

 

黄忠は、馬に鞭をあてて、盛大に銅鑼を鳴らし、鬨(とき)の声を

上げさせて急斜面を駆けおりました。

 

 

夏候淵は、ここでようやく、黄忠の奇襲に気がつきました。

 

 

夏侯淵:「おのれ、小癪な! 兵を迂回させよ、回り込んで包囲せよ!」

 

 

夏候淵は、慌てて兵を迂回させようとしますが、これが仇になります。

 

関連記事:法正(ほうせい)ってどんな人?蜀を支えた天才軍師

 

夏侯淵の判断ミス

黄忠VS夏侯淵

 

 

夏候淵の部隊が作業をしていた場所は、周囲を山に囲まれていて

展開するには、スペースが狭すぎたのです。

 

 

夏候淵の手勢400名は、すぐに団子状態になり右往左往している所に、

黄忠の騎兵が突進してしまったのです。

 

 

夏候淵は、ここで初めて戦術のミスを悟りますが、全ては手遅れでした。

 

夏侯淵の最期

太陽 s

 

 

夏候淵は、一騎で奮戦して、襲いかかる黄忠の騎馬隊を突き殺しますが、

遂に力尽きて、黄忠に斬り殺されました。

 

 

ここに、曹操が旗上げした時から付き従い、数々の武功を立てた、

夏候淵は戦死、黄忠は大手柄を挙げる事になります。

 

夏侯淵の死去を聞いた曹操

裏切りは許さぬ 曹操

 

 

夏候淵の死去の報を聞いた、曹操(そうそう)は愕然とし、

そして深い悲しみを露わにしました。

 

 

曹操:「淵よ、、あれほど、行動は慎重に致せ、気をつけよと申したものを、、

おのれ、、劉備、あの沓(くつ)売りの百姓めが、、決して許さぬ!!」

 

 

曹操は、復讐の鬼になり20万の大軍を起して、自ら漢中に進軍する事を決意します。

 

 

ここに、漢中の覇権を巡る、曹操対劉備の宿命の対決の火ぶたが

切って落とされたのです。

 

次回記事:105話:曹操軍20万vs蜀の歴代最強メンバー【漢中争奪戦】

 

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■自己紹介:

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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