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74話:孔明に嫉妬する周瑜

2015年4月26日


孫権 弔い出陣

孔明(こうめい)の大論陣と、水軍提督である周瑜(しゅうゆ)の

主戦論の表明で、孫権(そんけん)は、曹操(そうそう)に対して

宣戦を布告する事を決意しました。

 

孫権:「以後、余の前で曹操への降伏を説くものは、こうなると思え!」

 

孫権は一喝すると、目前の文机の角を剣で斬り飛ばします。

 

これには、降伏派も沈黙して軍義は終了します。

 

前回記事:73話:孔明、大論陣を張り呉の降伏派を叩き潰す

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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劉備軍の天才軍師・孔明が更に提案

孔明 軍師

 

安堵する魯粛(ろしゅく)と周瑜ですが、そこで孔明が一つの提案をします。

 

孔明:「開戦を決断したものの、恐らく孫権殿は、まだ一抹の不安を

持っていると思われます。

降伏派に再び、説得されない間に今の内に再度、我が軍の優勢を

力説して迷いを絶つべきかと、、」

 

周瑜は内心、(群臣を前に断言されたのだ、、それは杞憂だろう)

とは、思いましたが、大事な事ではあるので念を入れて

再び、孫権に会い、再度呉軍の優位を説きます。

 

孫権は一抹の不安を抱えていた

遅れて来た孫権 英雄

 

すると孫権は曇っていた表情を解いて言います。

 

「周都督が、再び我が軍の優位を説いてくれた事を嬉しく思う

実は、開戦を断言したものの不安であったのだ、、」

 

周瑜は、孔明の読みが当たっていた事に衝撃を受けます。

 

孫権とは、何十年の付き合いである自分より、

新参の孔明が孫権の心理を読んでいた事に脅威と嫉妬心を

感じてしまったのです。

 

周瑜から孔明に対して嫉妬心が生まれてしまった

周瑜くやしい 呉

 

周瑜:「このまま、孔明を劉備の下に返しては、将来、呉にとって

強大な敵になるかも知れぬ、手を打たねば」

 

周瑜は、孔明の兄である諸葛瑾(しょかつ・きん)に対して、

孔明に対して呉に降るように説得を依頼しますが、

孔明は断り上手く行きませんでした。

 

周瑜:「止むをえぬ、、ならば、この曹操との戦いの最中に

孔明には死んでもらう以外にはあるまい、、」

 

周瑜は、己を超える才能を持つ、孔明を恐れ、呉の将来の為に

これに理由をつけて殺そうと決意します。

 

孔明の立場

劉備と孫権同盟

 

孔明もその事を予期し、謀略を回避しつつも、

一方では周瑜を利用して、赤壁(せきへき)の戦いに

勝利しないといけないという

複雑な仕事をしないといけなくなります。

 

実際の周瑜はどうだったの?

孫呉(孫権黄蓋陸孫周瑜周泰) 

 

しかし、三国志演義では、孔明に嫉妬して、戦争そっちのけで

これを殺そうとしては逃げられるという役どころの周瑜は、

全くの創作であって、現実の周瑜は赤壁の戦いを主導して、

曹操軍を壊滅させた呉の立役者でした。

 

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:75話:周瑜の計略で曹操の水軍が弱体化

 

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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