86話:張松という男が劉備の運命を左右する 

赤壁の戦い

 

曹操(そうそう)が赤壁の戦いに入る直前、

益州の劉璋(りゅうしょう)は、漢中との国境で起きた

張魯(ちょうろ)との争いに悩まされていました。

 

前回記事: 85話:曹操を油断させた潼関(どうかん)の大勝利

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五斗米道の存在が邪魔な劉璋

五斗米道 はじめての三国志

 

五斗米道(ごとべいどう)という新興宗教の3代目の教祖である張魯は、

死をも恐れぬ強力な信徒を擁して、なかなか強力であり

実戦経験の少ない劉璋軍を脅かしていたのです。

 

このまま、軍事衝突を続けていても不利になると考えた劉璋は、

配下の張松(ちょうしょう)を曹操に派遣して救援を求めようと考えます。

 

しかし、この使者に立った張松は、とんでもない喰わせ者でした。

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張松の思惑と誤算

張松

彼は、劉璋が自分を優遇しない事に失望し、曹操に益州を獲る事を勧め

水先案内人になって、曹操配下として出世しようと企んでいたのです。

 

ところが、タイミングの悪い事に、この頃の魏は天下統一間近という事で

多忙であり、同時に軍も慢心し切っていました。

 

遥々、益州から来た張松は、3日もの間、何の音沙汰もなく待たされます。

 

「無礼な、、これが一国の使者に対する扱いか」

張松は憤慨しますが、兎も角待つしかありません。

 

3日後に曹操と面談が出来た張松

現実主義曹操

 

ようやく、3日目に面会が叶った張松ですが、

曹操は張松の容貌が醜く、小男である事で人物を軽くみてしまいます。

 

カチンと来た張松は、曹操が注釈を付けた孟徳新書を揚脩(ようしゅう)

から借りてその場で丸暗記して見せ曹操を驚かせると同時に、

その内容を酷く批判してしまいます。

 

曹操を批判した張松

裏切りは許さぬ 曹操

 

怒った曹操は、張松を掴まえて、百叩きの計に処しました。

痣だらけの身体で魏から追い出された張松は、曹操に幻滅します。

 

張松:「曹操は、もう少し大人物かと思っていたが、これでは駄目だ、、

こんな狭量では、益州を獲らせてもワシが出世する目は無さそうだ、、」

 

 

劉備を頼る張松

劉備 人望

 

そこで、張松は江夏城に居た、劉備(りゅうび)を頼る事にするのです。

 

劉備に招かれた張松は、曹操の時とは打って替わり、大歓迎を受けます。

劉備は自ら、孔明(こうめい)、龐統(ほうとう)を引きつれて

張松に会い歓迎の意を示します。

 

以前、曹操に袖にされていただけあって、劉備の対応は、

張松の心を感動させるには充分でした。

 

劉備軍の対応に感動する張松

劉備が眩しい 素晴らしい

 

「流石に劉備は、大人物だ、これは益州を売るなら劉備かも知れぬ」

 

張松は、劉備の態度に満足して、曹操に渡すつもりだった、蜀の地図を

劉備に渡して、劉備に蜀を獲らせる為に尽力するようになります。

 

張松は、自分勝手で私心を優先する人でしたが、一方で

優れた智謀も持っていました。

 

劉備は、張松を厚遇する事で、益州攻略の第一歩を記す事になります。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:87話:劉備、蜀への侵攻を決意

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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