87話:劉備、蜀への侵攻を決意

2015年6月28日


張松

 

さて、曹操(そうそう)に酷い目に遇わされて劉備(りゅうび)の元で大歓迎を受けた張松(ちょうしょう)は、

曹操に渡すつもりだった蜀の地図を劉備に渡してしまいます。

 

前回記事:86話:張松という男が劉備の運命を左右する 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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自分の野心を劉備に話す張松

雷怖くない 能ある劉備

 

張松は、直線的な男であり、自分の野心を劉備に話していました。

 

「残念ながら、劉璋は、凡庸な暗君で乱世を乗り切る力がありません。

曹操どころか、隣の張魯にさえ怯え、曹操に援軍を頼む始末です。

ここは、劉備殿、あなたが益州を獲り、蜀の人民を混乱から救うべきです」

 

劉備は、張松の勢いに押されて、一度は承諾してしまいます。

 



劉備の益州獲りに協力者を集める張松

 

張松は大喜びで益州に帰り、仲間の法正(ほうせい)と

孟達(もうたつ)に経緯を話しして、劉備の益州獲りに

協力してくれるように依頼します。

 

二人も、劉璋には愛想が尽きていたので、張松に賛同し、

協力する事を約束します。

 

張松は主の劉璋に劉備と同盟を進言する

 

気を良くした張松は、劉璋の所まで行き、曹操ではなく劉備と同盟を

結ぶように強く勧めます。

 

劉璋は、張松の弁舌ですっかり劉備を信用してしまいます。

 

「おお、劉備殿なら、同じ劉姓で同族、彼が守って下さるなら、

鬼に金棒である、是非、迎えを寄こそう」

 

こうして、劉璋は法正を劉備の陣営に送り込みました。

 

劉璋から、直接益州を守ってくれと要請が来たのですから、

鴨がネギを背負って飛んできたようなものです。

 

しかし、劉備は、この期に及んで蜀獲りを渋ります。

 

蜀獲りを躊躇する劉備

劉備悩む

 

劉備:「遠縁とは言え、劉璋は同族、同じ一族の国を獲るのは

正直、気が進まない、、」

 

これが義を重んじ情に厚い劉備の心情で欠点でも長所でもあるのですが、

この時に、龐統(ほうとう)が劉備を強く説得します。

 

劉備を説得する名軍師・龐統

龐統

「御主君、今は乱世です、あなたが蜀を獲らないなら、曹操が獲ります。

どうせ、獲られる蜀なら、あなたが後世の罵りを受けても奪い、

蜀の民を安んじる方が、曹操に獲られるよりずっといいでしょう?」

 

こう言われて劉備は吹っ切れて蜀の民の為に悪名を受けようと

決意します。

 

この辺りは龐統の作戦勝ちです。

劉備の情愛に厚い性格を利用して、蜀の民を救う為には、

義を犠牲にしないといけないと劉備に思わせたのです。

 

劉備は、龐統を軍師とし黄忠(こうちゅう)、魏延(ぎえん)を従えて、

5万の軍勢を仕立てて、表向き、蜀を守るという名目で進軍を開始します。

 

因みにこの時は、孔明(こうめい)や趙雲(ちょううん)、

関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)は荊州に留守番で、

劉備は、赤壁後に入った新しいスタッフと本格的な

作戦を行う事になります。

 

次回記事:88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する

 

 

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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