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94話:成都を陥落させ李厳を得る劉備軍

劉彰

 

張任(ちょうじん)が戦死した事で、雒城はあっと言う間に陥落しました。

いかに堅城と言っても、張任あっての雒城だったのです。

 

 

雒城を陥落させた劉備軍は、いよいよ、成都の最期の関門である

綿竹関(めんちくかん)に軍を進めてきます。

 

 

張任が戦死し、雒城が落ちた事で、劉璋(りゅうしょう)は驚き慌てます。

これで、成都を守るのは綿竹関だけになってしまったからです。

 

前回記事:93話:名将 張任、遂に堕ちる

 

劉璋李厳と費観を綿竹関に派遣

炎 s

 

劉璋は、ここで武将の李厳(りげん)と費観(ひかん)を綿竹関に派遣します。

 

劉璋:「なんとしても劉備を入れるな、分かっておろうな!」

 

 

劉璋に激励されて、二人は、綿竹関に入ります。

 

 

流石に決死の防戦だけあり、劉備(りゅうび)が

魏延(ぎえん)と黄忠(こうちゅう)を投入すると

李厳は、3000の兵を率いてこれに応戦し奮戦します。

 

 

ここでは決着がつかず、両軍は、兵を引き上げました。

 

黄忠と李厳の一騎打ち

黄忠

 

次に劉備軍からは、黄忠が一騎で出てきます。

 

 

黄忠:「我が名は黄忠漢升、我が槍を受けられるものはおらぬか!!」

 

 

それに対して、李厳が進み出てきます。

 

 

李厳:「我が名は、李厳正方、お相手つかまつろう!!」

 

両者は、馬上で激しく槍で打ち合いますが、

腕前は全く互角で一歩も譲りません。

 

 

孔明:「まだ劉璋には、このような臣が残っていたのか」

 

劉備軍も蜀軍も、どちらが勝つかと硬唾を飲んで

勝負の行方を見守りました。

 

孔明に不満を持つ黄忠

梅雨 s

 

しかし、ここで、孔明(こうめい)は銅鑼を鳴らすように命じて、

黄忠を引き上げさせました。

 

 

押し気味に戦を進めていた黄忠は不満ながら、軍命なので

従わないわけにはいかず、陣に戻ってきます。

 

 

黄忠:「軍師殿!どうして、私を引き上げさせたのです?

こう言えば、強がりと思われるかも知れぬが、李厳は、

もう一歩で討ち取る事が出来ましたぞ」

 

 

負けず嫌いの黄忠に、孔明は、やんわりと話し掛けます。

 

 

孔明:「黄将軍落ち着いて下さい、、私の見る所では、

一騎打ちでは、李厳を討ち取るのは無理です、、あれは、中々に強い武将です。」

 

 

孔明に言われて黄忠は下を向きました、、

自分の手で討ち取れない事に悔しさを感じたのです。

 

黄忠に策を授けた孔明

孔明 劉備の剣とハンコ

 

孔明:「黄将軍、そう落胆なさるな、、今は、個人の武勇より

一刻も早く、成都を落す事が先決です、、

 

私に策があります、黄将軍にそれを授けますので、

李厳を生け捕りにして下さい、、」

 

 

黄忠は承諾して、策を受けました。

 

 

翌日、黄忠は、李厳に昨日の決着をつけようと呼びかけます。

すると、李厳も兵を率いて出てきました。

 

 

しかし、今度の黄忠は、大して戦わない間に、

馬首を返して、軍を退却させてしまいます。

 

 

李厳:「自分から誘いだしておいて、逃げるのか!」

李厳は、これはチャンスと黄忠を追いかけますが、

黄忠は、どんどん、寂しい山の中に逃げてゆきます。

 

 

これはオカシイと李厳が気がついた頃には、李厳の兵は、劉備軍の伏兵と

戻ってきた黄忠軍に挟まれていました。

 

 

そう、孔明の仕掛けた罠にまんまと掛かっていたのです。

 

李厳は全滅を回避する為に降伏

夜 s

 

 

李厳は、このまま全滅するのもつまらないと考えて、武器を捨て、

劉備軍に降伏しました。

 

 

劉備軍の陣営に引き立てられると、劉備は、自ら李厳を迎えて

縄を解いて歓待し、その立派な戦いぶりに賞賛を惜しみませんでした。

 

 

劉備軍を苦しめた自分だから、きっと罵倒され、首を斬られると覚悟した

李厳ですが、一転して丁重な扱いに感動します。

 

(なんと、、劉備とは何と器の大きい御仁か、、

これは、劉璋様とは比較にはならぬ、、)

 

李厳という武将を得た劉備

空 s

 

まだまだ生き延びて手柄を立てたいと思っていた李厳は、

降伏勧告を受け入れて、劉備の将になります。

 

 

李厳:「劉備様、これ以上、軍を煩わせる事はありません、、

費観は、古くからの同僚、私が説得してみせます」

 

こうして、李厳は、劉備軍の旗を立てて、綿竹関に向かいます。

 

費観を説得しに行く李厳

落書き

 

費観:「その旗はなんだ李厳、貴様、裏切ったのか!!」

 

 

李厳:「そうだ、裏切った、だが費観よ、、よく考えてくれ、、

すでに、天下は、南の孫権(そんけん)、北の曹操(そうそう)

により大半が纏められ残るは、我が蜀ばかりではないか?」

 

 

費観:「それがどうしたと言うのだ!!」

 

 

李厳:「我らが主君の劉璋様に、これらと対抗する力があるだろうか?

そもそも、劉備様を蜀に招き入れたのも、、

漢中の張魯(ちょうろ)を恐れ、これを討伐させたいが為であった。

 

何と情けない、、張魯程度を恐れるなら、曹操孫権には、

戦わずして降伏する外はあるまい」

 

 

費観:「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

 

 

李厳:「我等は武人である、せめて、曹操孫権

一戦交えてからでないなら、死んでも死にきれぬ、、

だからこそ、ワシは劉備様に降伏したのだ、、

決して死を恐れたのではない!!

 

劉備様は、敗れたワシを歓待し、その奮戦を褒めて下された

我々のような武人が真に仕えるべきは劉備様である。

費観よ、お前もそうは思わないか?」

 

 

費観は、一度城内に引き下がると、城門を開きました。

 

費観も納得し劉備を迎え入れる

秦 王騎

 

費観:「李厳よ、そなたの言う通りだ、、

もう、劉璋のような臆病な君主に仕えるのはうんざりだ」

 

 

こうして、綿竹関は開城し劉備軍は、いよいよ、

成都に迫る事になったのです。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:95話:馬超と張飛の一騎打ち

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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