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98話:曹操、張魯を降すべく漢中に進軍する

張魯

夏侯惇

 

建安20年、西暦215年、曹操(そうそう)夏候惇(かこうとん)
進言を入れて、張魯(ちょうろ)が独立国のように支配している漢中を
攻略する為に兵を興します。

「漢中の張魯を降し、その余勢をかって蜀の劉備を破る」

夏候惇の進言は、曹操に大きく響きます。

 

前回記事:97話:蜀を得た事で呉と荊州の支配問題が再燃する

 

曹操の漢中攻略が遅れを取っていた理由

馬超

 

本来ならば、西暦211年に漢中は、曹操軍50万によって制圧できて
いた筈でしたが、鐘繇(しょうよう)の政策のまずさから、
馬超(ばちょう)が蜂起してしまい、その鎮圧に忙殺された結果、
漢中攻略は延期されたのです。

しかし、その為に劉備(りゅうび)は、まんまと益州に入って
劉璋(りゅうしょう)を降し、今や、益州牧として着々と力を蓄えています。

 

曹操:「あの時、馬超を追って無理にでも張魯を降伏させていれば、
劉備が蜀に入るのを阻止できたものを、、、」

 

曹操にとっては痛恨の大失敗ですが、それは過ぎた事、
今は、劉備が勢力を蓄える前に討たねばなりません。

 

張魯征伐のメンバー発表

曹操軍

 

曹操は、30万の軍勢を率いて張魯征伐に乗り出します。

先陣を夏候淵(かこうえん)、・張郃(ちょうこう)、
後陣を夏候惇(かこうとん)・曹丕(そうひ)が務め、
曹操自身は、中軍に位置しての威風堂々とした構えです。

 

曹操が漢中に拘った理由

梅雨 s

 

さて、どうして曹操が漢中にこだわったか?と言うと
ここが、蜀と長安を結ぶ重要な拠点だったからです。

蜀は周囲を険しい山に囲まれていて、おいそれと
外の世界に出る事は出来ません。
その数少ない外界への出口が漢中であったのです。

 

劉備が国内を固めたら、次に確保しようとするのは必ず漢中でした。
ここを抑えれば、長安、そして洛陽が見えてくる。

だからこそ、曹操は、劉備に対する守備の要として、
漢中を必要としていたのでした。

もちろん、張魯だって、黙って曹操に降伏しようなどとは思っていません。

 

張魯軍対曹操軍

炎 s

 

この漢中は新興宗教である五斗米道の根拠地であり、領域には、
熱心な信徒と強力な軍隊がいたからです。

 

張魯軍:「曹操何するものぞ、ここで逆に血祀りにあげてやるわ!」

 

張魯軍は、意気盛んで陽平関で曹操軍を迎撃しました。
曹操軍は、長旅の疲れもあって、緒戦に敗北を喫してしまいます。

気をよくした張魯軍ですが、ここで曹操は攻撃を止め、
それから50日間に渡って両軍のにらみ合いが続きました。

 

曹操軍が動く

曹操50万の兵

 

最初に動いたのは曹操軍でした、何と、突然退却を開始したのです。

張魯軍は俄然、勢いづきました。
「曹操と言えど、我が軍の強さには舌を巻いたと見える、
それ、追撃して許都まで追い散らしてしまえ」

しかし、この退却は戦慣れした曹操の罠でした、陽平関を開いて
出てきた張魯軍に曹操の伏兵が襲い掛かります。

驚いた張魯軍は敗走してしまい、本拠地である漢中を放棄して、
さらに南の南鄭に拠点を移して、尚も徹底抗戦の構えを取ります。

しかし、曹操は、少しもあわてず南鄭城が見下ろせる山の上に
陣を敷くと、そこから弓矢を一斉射撃しました。

これには張魯はたまらず、さらに敗走して巴中に逃れていきます。

曹操は、これ以上張魯を追撃しようとはせず、
疲労が濃い兵士を休ませる為に、守備兵を置いて、
軍を許都まで引き上げさせました。

 

曹操が張魯を配下に加えようと思ったきっかけ

張魯 お宝

実は、三国志正史によると、
張魯は南鄭から巴中に退却する時に、宝物庫を破壊しなかったそうです。
その理由は、「国の富は万民の富であり、私一人の富ではない」
という張魯の信念があったから、、

曹操は、南鄭に入城した時に、宝物庫が封印されて
少しも略奪されていないのを見て感心し、張魯を殺さずに
配下に加える事を決意しました。

まあ、かくして曹操は、念願だった漢中を降してしまいます。
その事に逸早く反応したのは益州の劉備でした。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:99話:荊州を餌に孫権に合肥を攻めさせる劉備

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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