97話:蜀を得た事で呉と荊州の支配問題が再燃する

三国志 蜀

 

成都の劉璋(りゅうしょう)を降伏させて、益州の牧となった

劉備(りゅうび)は、ようやく、一州を支配します。

益州は、一州でも人口100万で土地は肥えていて、

四方を断崖に囲まれる守るに易く、攻めるに難しい土地でした。

 

しかし、根拠地を得たと喜んだのも束の間、呉の孫権(そんけん)からは、

いつ荊州を返還するのか?と矢のような催促が来るようになります。

 

前回記事:96話:孔明の計略炸裂!馬超は劉備の軍門に下る

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荊州の返還を求める呉の孫権

三国志地図

「蜀を得たら、荊州を返すという約束だった筈だ、早急に荊州を返せ」

 

孫権は、諸葛瑾(しょかつ・きん)を使者にして蜀に送り込みました。

劉備は約束した手前、知らないとはいえないので、

長沙、零陵、桂陽の三郡を返却するという手紙を諸葛瑾に手渡します。

 

諸葛瑾は使者として関羽に会いに行く

関羽 使者

 

諸葛瑾は、この手紙を手に、荊州を守る関羽(かんう)の下を訪れます。

しかし、劉備の手紙を見た関羽は、渋面を作って、これを拒否します。

 

関羽:「いかにも、これは主君の字である、、しかし、荊州は元々は、

漢の領土、、他人に勝手に分け与えるわけにはいかん」

 

諸葛瑾:「そんな、、それでは約束が違います、、

劉備殿も納得されたのです、荊州三郡をお返し下され」

 

関羽:「将軍というものは、例え主君の命令でも、、状況によっては、

それを受けない事もある、いかに兄者の命でも従えぬ!」

 

関羽は、そう言い捨てると、もう諸葛瑾が何と言っても、

聞く耳を持ちませんでした。

 

諸葛瑾は止むなく、引きさがり、孫権に一部始終を報告します。

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怒った孫権は魯粛に確認をとる

孫権 弔い出陣

 

孫権は、関羽の態度に激怒します、そして魯粛(ろしゅく)を呼び付けました。

 

孫権:「おい、魯粛、貴様は、荊州を劉備に貸し与えておけば、蜀を取り次第、

返却してくれると余に請け負うたな?まさか忘れてはおるまい!!」

 

魯粛:「はい、、確かに請け負いまして御座います、、」

 

孫権:「では、これはどうした事か? 劉備は、益州を得ておきながら、

荊州の関羽は居直り、三郡を返そうともしないぞ!!

魯粛、貴様一体、どう責任をとるつもりだ!!」

 

怒り狂う孫権に、魯粛は言いました。

 

魯粛:「分かりました、私に一計が御座います、、

まず、陸口まで兵を進めてそこで酒宴を開いて関羽を呼びます。

そこで、荊州を返すように説得し、聞きいれればよし、

もし、聞かなければ、間者を放って関羽を討ち、荊州を取り戻します」

 

孫権:「よおおおし、、よくぞ、言うた、、必ず三郡を取りかえせ」

 

魯粛は呂蒙と甘寧を従えて陸口に向かう

甘寧 ゆるキャラ 三国志

 

魯粛は、呂蒙(りょもう)甘寧(かんねい)を従えて、陸口に向かい、

そこで酒宴を開きます。

 

関羽は、魯粛の呼びだしに呼応して、出てきますが、交渉は決裂、

ここで、関羽は魯粛を盾にして、刺客を牽制して、

荊州に悠々と帰還したと三国志演義には書かれています。

 

しかし、実際には、この単刀赴会の故事はフィクションで、

関羽の態度にキレた孫権は、呂蒙を総大将にした大軍を荊州に派遣し、

孫権は陸口で指揮を取り、事態を察した劉備も長江を降って、

公安に駐屯するという一触即発になっていました。

 

ですが、魯粛はいきり立つ、呂蒙と孫権を説得、、

 

魯粛:「ここで蜀と呉が衝突したら、喜ぶのは曹操ばかりではありませんか?

お互いにバカな対立はよしましょうぞ」と進言します。

 

魯粛は関羽と会談を行なう

ひまわり s

 

ここで、魯粛は、関羽と会談し、正論でもって関羽をやり込めたので

劉備は、渋々、荊州三郡を返還せざるを得なくなります。

 

実は、一触即発の蜀と呉を止めて、関羽を引きさがらせたのは、

呉蜀平和論者の魯粛だったのです。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:98話:曹操、張魯を降すべく漢中に進軍する

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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