曹操孟徳特集
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての魏

周不疑(しゅうふぎ)ってどんな人?曹沖と並び立つ天才少年の悲劇

この記事の所要時間: 258




 

あの覇王曹操(そうそう)が、最も愛し自身の後継者にしようとまで思った

曹沖(そうちゅう)、夭折した彼には、象の重さを図ったなど、天才逸話があります。

しかし、同時代に曹沖に匹敵する天才少年がいた事は、余り知られていません。

今回は天才に産まれたばかりに、曹操に殺されてしまう事になった

天才少年、周不疑(しゅうふぎ)の事を紹介致します。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:幻の皇帝?曹操が最も愛した息子……曹沖について




荊州零陵郡重安の人 周不疑

 

周不疑は、194年頃、荊州霊陵郡重安に産まれました。

劉表(りゅうひょう)に仕えた劉先(りゅうせん)の甥にあたります。

彼は、幼少の頃から、神童の誉が高いので叔父の劉先は将来を嘱望し、

同郡で学者の劉巴(りゅうは)に甥を師事させようとしました。

ところが、劉巴は、周不疑を引見して話すなり嘆息して言いました。

 

「私は、昔、荊北に遊学いたしましたが、自分の名さえ満足に書けません。

どうして、光り輝く鳳凰の雛の才能を、雀に過ぎない私に、

ブチ壊させようとなさるのでしょうか、ひたすら恥ずかしい限りです」

 

こうして、頑なに、師になる事を拒否したそうです。

劉巴は、後に益州に向かい、その知略は孔明(こうめい)も敵わないと脱帽した程ですが

その劉巴に恥ずかしいと思わせる程に周不疑は天才だったのです。




曹操、周不疑に初めて会った日に娘を与えようとする

 

西暦204年、周不疑の天才ぶりを聞いた曹操が彼を招きました。

当時、周不疑は10歳ですが、曹操は、面会した直後に、その天才を認め、

自分の娘を与えようとしたと言われています。

これは破格の待遇で、つまり周不疑を曹家に加え眷族にしようというのです。

しかし、周不疑は、これを丁重に辞退します、ならばと曹操は、

彼を議郎に取り立てて側に置こうとしますが、周不疑はこれも辞退しました。

 

白い雀が出た時に即興で見事な詩を書く

 

同じ頃、都に白い雀が出現しました、これは瑞兆というので、

群臣はそれぞれ、白雀で漢詩を読みました。

 

曹操が、「周不疑にも詠ませよ」と、紙と墨を与えると、周不疑は、

即興でさらさらと筆を走らせ、見事な漢詩を書いたそうです。

その漢詩は伝わっていませんが、鄴で漢詩サークル建安七子を主催していた

曹操が、ますます感心したのは、言うまでもありません。

 

関連記事:【マイナー武将ここがすごい】建安七子・王粲の才能がヤバイってほんと!?

関連記事:【はじビアの泉】現在の漢詩は曹操が造った?文化人曹操の功積

 

207年 烏桓討伐で柳城攻略の十の策略を提示する

 

その後、周不疑は、曹操の烏桓討伐に従い従軍します。

曹操軍は、柳城を包囲しますが、なかなか落とせなかったので、

戦場の様子を図面に書いて、参謀達に意見を求めると

周不疑が進み出て、十通りの柳城攻略の計略を出しました。

 

曹操が試しに、そのうちの一つを採用すると、

柳城はあっという間に陥落してしまったそうです。

 

しかし、この話は、周不疑が13歳に過ぎないなど、従軍するには、

幼すぎる事から、創作ではないかと言われています。

ただ、例えば、曹丕(そうひ)典論という著作の中で、自身は少年時代から

従軍していると記録していて、身内は別な可能性もあるので、

もし、曹操が周不疑を身内扱いしていたなら、有り得る話だと思います。

 

いずれにせよ、周不疑が尋常ではない軍才を持っていた事を

物語る逸話だと言えるでしょうね。

 

曹沖が13歳で死去すると曹操の憎しみが周不疑に向かう

 

曹操は、息子で溺愛する曹沖が神童と呼ばれる天才だったので、

年も近い周不疑とは良い仲間になるだろうと考えていましたが、

曹沖は、13歳で病死してしまいます。

それが、周不疑には、不運の始まりとなりました。

曹操は曹沖が死んでから、曹沖に匹敵する才能を持つ周不疑を

疎ましく思うようになったからです。

 

やがて、それは憎悪に変化し、曹操は刺客を放って周不疑を殺そうとします。

曹丕(そうひ)はそれを知って、止めさせようとしますが、曹操は、

「あの人物は、お前ごときに制御できる人物ではないぞ!」と叱り、

周不疑はとうとう暗殺されてしまいました、17歳だったそうです。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

曹沖に匹敵する天才少年だった為に、

17歳で殺される羽目になった、周不疑について、紹介しました。

どうも曹操の個人的な恨みで殺された感じの周不疑ですが、

実際に、その才能に恐れを抱いていて、曹沖が死んで自分も死ねば、

周不疑が、魏の屋台骨を揺るがすかも知れないという冷徹な計算もあったのでしょう。

惜しむらくは、周不疑の天才ぶりを表す具体的な逸話がない事ですね

実際には、どういう人物だったのでしょうか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【難問】三国志好きは解きたくなる!なぞなぞ・クイズ集

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. これは意外!?三国志時代では戦争の必需品だった短刀
  2. 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?
  3. 黄忠(こうちゅう)ってどんな人?華々しさとは真逆、家族に恵まれな…
  4. 【三国志都市伝説】袁術は曹丕より先に禅譲を考えていた?
  5. 舛添都知事「五千万問題」三国志の時代だと、どんな罪?
  6. あの甘寧が? 天下二分の計を唱えた三国志一の海賊王
  7. 世界一お粗末! 菫承の曹操暗殺計画。間男の恨みでぶち壊しに!
  8. 55話:劉表のお家騒動に巻き込まれて殺されかける劉備

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 徳川慶喜の逸話を紹介!先生が教えない最後の将軍の素顔
  2. 『鼎の軽重を問う』とは誰の言葉?五分でわかる春秋戦国時代のことわざ
  3. 夏候夫人|張飛の妻は、夏候淵の姪だった?
  4. 関羽の名言にはどんなモノがあるの?
  5. 124話:曹休、憤死!!石亭の戦いと孫権の即位
  6. 近藤勇の池田屋事件での活躍とは?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹爽討伐に成功後の司馬懿の対応が神ってる 三国志の時代にも裁判はあったの?実はかなりリーガルハイな感じだった 【三国志事件簿】名探偵コナンもお手上げ?二宮の変とは一体どんな事件? いまさら聞けない真田丸って一体何なの? 孫臏の魔術がスゴイ!どの国からも侮られていた斉兵を強兵に変えた改革 三国志を楽しむならキングダムや春秋戦国時代のことも知っておくべき! 中国三代悪女・西太后(せいたいこう)は実は優秀で素敵な女性だった? 名推理!三国志時代にも名裁判官が存在した!?

おすすめ記事

  1. 呂布の裏切りについて考察してみた
  2. 1185(いいはこ)になった?三国時代の幕府って何?
  3. 曹操が董卓に歌をプレゼント?イミシンな董卓歌
  4. 袁盎(えんおう)とはどんな人?国家の為にあえて諫言を発し続けた政治家 Part.1
  5. 篤姫のお墓がある上野寛永寺ってどんな所?一般の墓と違う?
  6. それだけは言っちゃダメ!三国武将の地雷ワード3選
  7. 独裁なんて無理!三国志の群雄は雇われ社長
  8. 始皇帝の偉大な業績!漢字を統一し意思疎通を容易にした中国の産みの親

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP