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曹操の後継者となったのは曹丕なのは皆さんご存知のこと。しかし曹操と言えば子だくさん、実は曹丕以上に優秀な子はいたのでは……?
そこで読者の皆さんに「曹操の子供で一番優秀なのは?」とアンケートで聞いてみました。
コメントも合わせて紹介しますので、ぜひどんなご意見が寄せられたか見てみて下さいね。
知りも知られた天下の文帝・曹丕
「曹丕ですね。あれだけ偉大な父親の後継としてよくやったと思う」
「総合的に判断して、やっぱり曹丕じゃなかろか」
「結果を残したという点で曹丕です。優秀と言われても死んでしまっては評価は難しい」
引用元:はじめての三国志TV
やはり実際に後継者となり、統治をした曹丕が安定している、というコメントが多く寄せられていました。戦がお上手ではなかったという話もありますが、曹丕の「文帝」の「文」とは「政治に優れた君主」として評価された皇帝への諱。
性格面はやや冷淡で執念深い印象もありますが、何だかんだ曹植とも会っていたり、そこそこ身内と見なした人物に甘いような印象を受ける人物です。
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芸はその命を救う・曹植
「曹丕も彼の詩を認めて命を助けてますし、諸葛亮も曹植の文学の才能を高く評価してますからね」
「詩人として、死後も中国の文化に影響力を持った曹植ですかね」
引用元:はじめての三国志TV
七歩の詩が有名ですが、それ以外にも数多くの詩を残し、父の曹操、兄の曹丕と並びたつ中国を代表する詩人の一人とされた曹植。
しかし実際には文学はそこまで重要とは思っていなく「男たるもの戦で武功を立てる!良い政治を行う!国に尽くすことが大事!」とも言っていました。
もしかしたら実際には詩文ではなく、もっと戦や政治の場での活躍を望んだ人物であったのかもしれません。そう思うともっと別の曹植の生き様、見てみたくなりますね。
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その才能故、天に呼ばれた天才児・曹沖
「大人になった曹沖が活躍する物語も見て見たかったなぁ」
引用元:はじめての三国志TV
曹沖にはその輝く才能の逸話を皆さんが紹介出来ないほどにコメントして下さっていました。彼こそ曹操が後継者に、と本当は思っていたかもしれない、しかし13歳で夭折した天才児です。
曹丕は「曹沖がいたら後継者にはなれなかった」と言っている一方、曹沖の同母弟・曹宇と曹丕の子・曹叡は幼い頃からの親友であり、もしかしたら曹丕も曹沖には期待をかけていたかもしれません。曹沖は心の優しい子ですから、異母兄たちとの後継者争いには加わらず、その才能で良く国をサポートしてくれたと思います。
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武勇に優れた黄鬚・曹彰
「他の息子達は親の適性を色濃く受け継いだ感じなので、武勇では親以上の才能を得た曹彰を推してみます」
「統率力と武勇に優れていて、臣下の声にちゃんと耳を傾ける事が出来る曹彰は中々のものだと思います!」
「他の息子達は親の適性を色濃く受け継いだ感じなので、武勇では親以上の才能を得た曹彰を推してみます」
引用元:はじめての三国志TV
曹操の息子たちの中では最も武勇に優れていたのではないかと思われる曹彰。ただし賈達の逸話で曹操の死後に「璽綬どこ?」と聞いてしまう辺りを見ると、やや政治に難ありな印象を受けます。
一説にはその武勇を疎んじられ曹丕に暗殺されたとも言われる曹彰ですが……真実は分からず。何気にこちらも兄の曹丕からお手紙で「曹仁殿を手本として戦いなさいね」とアドバイスを受けていたりします。
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曹操凄いな(感想)
コメントで特に目を引いたのは
「賢さでは曹沖
文化人としては曹植
武勇では曹彰
政治家では曹丕
忠義では曹昂
曹操の子女は才に恵まれてる。人数も多いし」
引用元:はじめての三国志TV
とのお言葉。事実、曹操の子供たちは誰も彼もが才能があり、優秀でした。だからこそ曹操もどの子を後継者にするか悩んだのでしょう。ある種、父親としてはとても悩ましく、同時にとても幸せな悩みを持った君主だったのかもしれませんね。
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三国志ライター センのつぶやき
曹操の後継者として何だかドロドロな後継者争いがあったように思われる曹操の息子たちですが、その他の手紙のやり取りなどを見ると、どうにも仲の良い一面も覗かせてくれる不思議な関係です。普通の家であったならば、誰も彼もが優秀で嬉しいことですが、皮肉にも曹操の息子たちには「時期皇帝」の可能性がありました。
だからこそ後継者争いをしなければならなかったのかと思うと……何だかほろ苦く感じる筆者でした。とぷん。
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引用元:はじめての三国志TV