3506名に聞きました!姜維のライバルは誰だと思う?


 

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姜維のライバルアンケート

 

募集期間:2021年4月(1週間)

 

劉備と酒を交わす曹操

 

不俱戴天の仇か、はたまた運命の悪戯によって対峙した好敵手か。様々な人と人との関係図は、歴史をよりしっかりと味わわせてくれるスパイスのようなもの。

曹操と劉備

 

しかし歴史上はっきりと「君と余だ!」くらい言ってくれれば「うんライバル!」と思えますが、そうでない場合は主に後世の人々の考察、想像に彩られることも少なくないでしょう。

 

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そこで今回のアンケートは「姜維のライバルは?」を聞いてみました。

皆さんのコメント共に見ていきましょう・

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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鄧艾

農業の知識を使って富国強兵に努める鄧艾(トウ艾)

 

 

「鄧艾こそが、姜維の宿敵。鍾会に降った時の言葉が、全てを語っています」

引用元:はじめての三国志TV

 

前人未到のルートで蜀にたどり着いた鄧艾(トウ艾)

 

鄧艾と言えば、魏にとっては蜀漢平定の功労者。そして蜀にとっては自分たちを討ち倒した張本人。

 

鄧艾と姜維

 

どこまでも打倒、そして蜀の滅亡を防ぐために戦っていた姜維にとっては、鄧艾がライバル、と言っても良いでしょう。

 

衛瓘に唆そそのされるままに鄧艾を斬った田続

 

しかし晩年の蜀は殆ど嘗ての勇将たちがいなくなり、慢性的な人手不足にもかかわらず、魏にはまだまだ鄧艾を始めとした武将たちがいるというのは……国力の差を感じずにはいられませんね。

 

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トウ艾

 

 

 



郭淮

魏の将軍、郭淮(かくわい)

 

 

「カクワイは、キョウイに殺られたはず」

引用元:はじめての三国志TV

 

コメント主様自身は鄧艾に投票されたようですが、抽出させて頂きました。郭淮は三国志演義では姜維の放った矢によって死亡しています。一方正史では255年死去、となっていて死因は不明です。

 

魏の旗をバックに戦争をする郭淮は魏の将軍

 

しかし郭淮は正史でも対蜀軍の総司令官として働いており、このため不仲だった夏侯覇が出奔する原因の一つとなっていますね。対蜀の魏の将軍として、三国志演義では死に場所を姜維によって、とされたのかもしれません。

 

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三国志と異民族

 

 

費禕

費禕

 

 

「費イです外征派で外物の姜維と内政派で蜀に基盤張った費イでは方針が違うので」

「蜀内部なら、姜維を諭して北伐を止めた費禕と思ったけど、兄貴的、先輩的な存在にも思える」

引用元:はじめての三国志TV

 

孔明に信頼されていた費禕

 

費イは諸葛亮にも「忠臣」と評され、事実、諸葛亮亡き後の蜀の文官としては最高峰の一人でしょう。ただし国務を預かる文官としては、国力を減衰させる姜維の北伐は容認できなかったようです。

 

北伐したい姜維を止める費禕

 

しかし二人は方針は違えども激しく争ったということはなく、コメントのように費イはあくまで姜維を諭した人物。これにはあくまで穏やかな費イ自身の性格が作用していたように思います。

 

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北伐の真実に迫る

北伐

 

 

黄皓

黄皓

 

さて多種多様な方向性で姜維のライバルを見てきました。敵としてのライバル、身内と言えども方向性としてのライバル、色々ありますが満を持して(ちょっと違う)……まあ黄皓なのですが。

 

 

「黄皓がライバルと言われちゃ姜維も浮かばれまい・・・」

引用元:はじめての三国志TV

 

怪しい巫女のい占いを信じる黄皓

 

ライバルと言われると激しく争う、もしくは競い合うと同時に、二人の能力がある程度拮抗していることも選出の理由に入るかと思います。しかし黄皓の場合は争ったというよりも足をただ引っ張ったというか……皆さんもあまり良い印象は受けていないようですね。個人的にはライバルというよりは、獅子身中の……いや、麒麟心中の虫とでも言うべきでしょうかね?

 

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黄皓

 

 

その他

ポイント解説をするセン様

 

例として挙げた人物以外にも、色々なコメントが寄せられていました。個人的なチョイスをさせて頂くと、気になったのはこのお二方のコメント。

 

 

「個人的には、「晋」そのものが宿敵だったと思うから、司馬師や司馬昭かな」

「あえて諸葛亮。彼への敬慕が姜維の思考と人生を縛った部分は間違いなくあったと思う」

引用元:はじめての三国志TV

 

姜維と孔明

 

三国志は、特に三国志演義になるとそれが分かりやすいのですが、戦いの規模が時代を経るにつれ個人個人の戦いではなく、国と国との戦いへと変化していきます。そう考えると、姜維のライバルは国そのもの、正に真理ですね。また「あえて諸葛亮」には何だかグッとくるものがありました。

 

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姜維特集

 

 

三国志ライター センのつぶやき

三国志ライター セン

 

最後にこちらのコメントをご紹介させて頂きます。

 

 

「一国を一身で背負って滅びた姜維には哀れみを覚える」

引用元:はじめての三国志TV

 

劉禅から勅令が届き、鍾会に降伏する姜維

 

これは正に、姜維の生き様を見て、多くの人が感じたものではないでしょうか。このコメントで、筆者は横山三国志の最後を思い出しました。ずっと、国のために必死に戦い続けた姜維

 

剣を石にたたきつけて剣を折る姜維

 

しかしその結果にやってきたのは、自分たちの武器を石にぶつけて叩き割るもの……あまりに悲痛なラストに、涙が溢れ出たのを覚えています。姜維のやり方には色々な意見もあると思いますが、晩年の蜀を一身に背負っていた、その事に間違いはないのではないでしょうか。ちゃぽーん。

 

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姜維のライバルアンケート

 

引用元:はじめての三国志TV

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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