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水滸伝にも青龍偃月刀が登場!関羽の子孫?関勝が馬上で振り回し大活躍

2022年9月18日


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赤兎馬を乗り回す関羽

 

三国志演義(さんごくしえんぎ)に出てくる関羽(かんう)と言えば。真っ赤な逞しい馬、赤兎馬(せきとば)に跨って、長い見事な髭を持ち、顔は熟したナツメの色で、もちろん手には青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)を持って敵を一閃する、そんなイメージがありますよね。

 

青龍偃月刀を持つ関羽

 

そう、関羽の武器と言えば青龍偃月刀。むしろ青龍偃月刀と言えば関羽と言っていいかもしれません。この青龍偃月刀、同時代に出来た水滸伝(すいこでん)にも出てくる知名度を誇りますが、意外な所でもこの名前が出てくることになります。今回はこの青龍偃月刀のお話をしましょうか。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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関羽の青龍偃月刀には名前がある!

赤兎馬に乗った関羽に出会う周倉

 

さて青龍偃月刀とは、大刀の一種です。長い柄を持ち、その先端に婉曲した刀が取り付けられ、これは馬上での扱いを考慮したものと言われています。婉曲した部分から偃月(えんげつ)、と呼ばれ、そしてそこに青龍の装飾が施されている所から、青龍偃月刀、と呼ばれるようになりました。

 

因みに関羽の愛用の青龍偃月刀には「冷艶鋸(れいえんきょ)」という名前が付けられています。カッコいいですね!

 

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関羽

 

 

関羽の死後青龍偃月刀は奪われる

父・関羽とともに亡くなる関平

 

三国志演義では関羽は劉備(りゅうび)との旗揚げ時にこの青龍偃月刀を作って貰い、それから長きに渡ってこの武器と共に戦場を駆け巡りました。しかしご存知、関羽は樊城(はんじょう)でその命を落とします。これは三国志演義でも変わりません。

 

潘璋

 

この時に、関羽を捕らえたのが呉の潘璋(はんしょう)です。余談ですがこの潘璋、晩年は特に素行が悪くなり、強欲で、人から金品を強奪するなど粗暴な面が酷いと記録されています。

 

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関興の手に戻ってきた青龍偃月刀

関興

 

そんな潘璋に、孫権(そんけん)は関羽の愛用、青龍偃月刀を「関羽を捕らえた褒美」として与えました。潘璋はこれを喜んでこの青龍偃月刀を愛用するようになりました。使えたんだ 関羽専用ではなかったんだ……

 

しかし青龍偃月刀なんか振り回していては、関羽の仇と宣伝しているようなもの。最終的に関羽の子、関興(かんこう)に追い回されて逃げた先で関羽の亡霊に遭遇、驚いた所を関興に斬られ、以後、青龍偃月刀は関興に受け継がれることになりました。

 

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梁山泊五虎将筆頭関勝が青龍偃月刀を振るう

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さてこの青龍偃月刀、水滸伝を読むと子々孫々と受け継がれたのでしょうか、しっかりと関羽の子孫である関勝(かんしょう)に受け継がれ、関勝愛用の武器となっています。

 

青龍偃月刀が大刀であることにかけ、関勝の綽名(あだな)は大刀。更に言うなら関勝は梁山泊(りょうざんぱく)騎兵軍五虎将(きへいぐんごこしょう)の、しかも筆頭!正に関羽の子孫(自称)らしく、戦場を青龍偃月刀片手に縦横無尽に駆け巡る姿を見せつけてくれます!

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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