
氏・羌・鮮卑・烏桓といった異民族に悩まされていた漢民族。kawauso氏が北の異民族にフォーカスして分かりやすく紹介していたので、私は三国志では全然出てこない南の異民族について紹介します。
この記事の目次
異民族に手を焼いていた漢民族
北の遊牧民族は季節ごとに移動を繰り返し永住はせず自ら農業は行っておりませんでした。いわゆる、遊牧民族ですね。漢の国は農耕により安定した食料を得ていた中原は異民族にとって格好の餌食であり、何度も中原に向けて略奪を行い漢民族の頭を度々悩ませていました。三国志で有名な異民族討伐と言えば魏・曹操による烏桓討伐も有名な話ですね。
ちなみに異民族による略奪(侵入)行為は春秋戦国時代(漫画キングダムでも取り上げられている時代)から繰り返して行われておりました。中華を初めて統一した始皇帝でさえも異民族対策のために、大陸を遮断させるかのように万里の長城を作らせ、中華にとっては異民族の存在自体が脅威だったのです。
何度も侵略をされた事から多くの歴史小説などでも取り上げられています。でも何故だか、南側の異民族に対して三国志でもあまり取り上げられませんよね?
南の異民族が取り上げられない理由
北の異民族は一箇所に定住することなく季節ごとに場所を移動しながら牧畜を行い生活をしていました。中原には大量の食料があった事から度々、侵略を行い漢民族が対応をしていたのですが、南側の異民族は山谷に囲まれてた環境だったので漢民族と同じように南の異民族も農耕を行い自給自足の生活を送っていました。ここが大きく違うところで北の異民族は食べ物を得る為に中原(漢)に侵略。南の異民族は自給自足で食べ物を得ていたので漢に侵略する必要はなかったのです。
漢民族のよる南へ進出
漢民族が南へ進出によって南の異民族は安穏な生活を送る事ができなくなりました。そして徐々に南下を繰り返しています。今のタイ王国に住んでいるタイ族のみならず、現在の東南アジア大陸部の主要民族であるビルマ族(ミャンマー人)もベトナム族(ベトナム人)も中国南部に出自を持ち、漢民族の移住地の拡大によって徐々に南下していったものと考えられています。
漢民族の中華思想ってどんな思想?
中国の中華思想は、漢民族が世界の中央に位置し、その文化・政治が中心と考えられ、その周辺に野蛮な民族が居住しているという考えでした。南蛮(なんばん)や東夷(とうい)など、三国志を読んでいると聞いた事があるかと思います。実は野蛮な民族の差別した言葉でもあるのです。
ちなみにタイ民族は西南夷(せいなんい)と呼ばれ、日本は倭(わ)とも呼ばれていました。邪馬台国の卑弥呼(ひみこ)も魏に使節を派遣し親魏倭王(しんぎわおう)の封号を得ています。
でもやっぱり当時の日本(東夷)も野蛮民族の一族と考えられていたので、卑弥呼(ひみこ)の名前も当て字であり蔑視が感じ取れます。
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異民族の名前・地域別
三国時代も多くの異民族が存在していました。代表的な異民族を地域別に紹介しますので豆知識程度でお読み下さい。西方では、氐(てい)・羌(きょう)族東北では烏桓(うがん)・鮮卑(せんぴ)族長江下流では山越(さんえつ)中流では南蛮(ばん)益州南部は西南夷(せいなんい)
何で異民族は反乱を起こすの?
kawauso氏でも取り上げていたが、前漢の武帝による体外積極策をとっておりその一策として異民族を内地に強制移住をさせていました。また魏の曹操も同じように後漢末に激戦した労働人口の対策で、積極的にに異民族を内地に強制移住をしていました。
異民族と漢民族が入り混じって一緒に生活をすると言う事を「蛮漢雑居」と言います。この蛮漢雑居により弊害が生まれてしまいました。それは漢民族が異民族を差別し圧迫して収奪し始めたのです。
異民族も漢民族による理不尽な対応に何度も挙兵し漢民族に抵抗しますが、彼らもこの理不尽な生活から逃れるためには反乱は、どうしようもない事でした。
呉が三国統一を出来なかったのも異民族の影響?
魏の曹操の異民族対策と言えば郭嘉(かくか)が提案した烏桓討伐。でも魏だけではなく、蜀や呉も南の異民族の討伐や挙兵の鎮圧を行っており特に呉は、山越(さんえつ)の抵抗が激しく鎮圧に忙殺されて中原進出の機会を失う事にもなりました。
呉は諸葛瑾の息子である諸葛恪(しょかつかく)が台頭するまで山越に悩まされる事になります。それほど、魏・蜀・呉は敵国だけではなく背後の異民族の事を考えながら敵国と覇権争いをしていたのです。今回は各国の異民族事情でしたが、北の異民族だけじゃないぞ!
次回は呉を苦しめ、甘寧(かんねい)を討ち取った武蛮族(ミャオ族)を紹介しましょう。


















