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116話:劉備、失意の中白帝城に没す!

2015年10月24日


陸遜

 

蜀キラー陸遜(りくそん)の用意周到な火攻めによって、

75万の大軍を率いた、劉備(りゅうび)の軍勢は一瞬で崩壊しました。

各地では、混乱した蜀軍に呉軍が容赦なく襲いかかり、

名だたる名将が戦死したという知らせが飛び交います。

 

失意の中、白帝城に逃げ込んだ劉備は、反対を押し切り軍を起した後悔の念と

関羽(かんう)張飛(ちょうひ)の仇討ちが出来なかった悔しさから

病を発して63年の生涯を閉じようとしていました。

 

前回記事:115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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絶対絶命のピンチに趙雲見参

趙雲 子龍

 

陸遜の軍勢に追いまくられ、死を覚悟した劉備でしたが、そこに

劉備の呉攻めに反対して左遷されていた趙雲(ちょううん)が駆けつけます。

 

こうして、劉備は間一髪の所で窮地を脱して白帝城に

逃げ戻る事が出来たのです。

 

 

自分の行いを後悔する劉備

劉備悩む

 

しかし、白帝城に逃げ戻った劉備にもたらされたのは、

想像以上の蜀軍の大敗の情報でした。

名だたる武将や文官が戦死したり、捕虜になったり所在不明でした。

そして、万を超える将兵が戦死したと聴くに至り、

劉備は、この出兵が間違いだったと悟るに至ります。

 

「なんという事だ、、あれほど孔明や群臣が止めたものを押し切り

朕は、あたら多くの民の生命を死に追いやった・・

もう、恥ずかしくて、成都に帰る事は出来ぬ」

 

劉備は、こうして白帝城に留まりますが、

日に日に塞ぎこむようになり、ついに病を発しました。

 

劉備、死を悟り重臣を白帝城に呼ぶ

劉備読書

 

劉備の病は、重く、もうベッドから起きる事も出来なくなります。

死を悟った劉備は、今後の蜀の事を相談する為に、成都に使いを送り

孔明(こうめい)以下、主だった重臣を集めます。

 

孔明、、朕はそなたを得て、ここまでになる事が出来た、、

それなのに、最期はお主の忠告を無視し、国を傾けた、、

本来なら、顔向けで来たものではないが、朕はもう長くない

どうか、朕亡き後の蜀の政治を頼む・・」

 

「何を弱気な事を言われます、漢の再興は道半ば、

まだまだ、帝には頑張って頂かなくてはなりません」

 

孔明はやせ細った劉備を激励しましたが劉備は力無く、

微笑みを返しただけでした。

 

【次のページに続きます】

 

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