116話:劉備、失意の中白帝城に没す!

2015年10月24日




監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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劉備、孔明に劉禅を託す

孔明 出師

 

「皆の者、どうか、席を外してくれ、丞相と趙雲に話がある・・」

 

重臣達は、劉備の意を受けて孔明と趙雲を残して、寝室を後にしました。

 

孔明、、朕の見た所、君の才能は曹丕に10倍する、、

もし、我が子劉禅が補佐するに足ると思うなら助けて欲しい

しかし、君の足手まといになるなら構う事はない、、

君が自ら政権を取り、魏を滅ぼして漢を立てなおしてくれ」

 

「何を仰います、この孔明、、どこまでも劉禅様を立てて、

漢の復興に一命を捧げる覚悟で御座います」

 

孔明は肩を震わせて誓いました。

 

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劉備、趙雲に別れの挨拶をする

劉備 趙雲 再開

 

次に劉備は趙雲を枕元に呼び寄せました。

 

「子竜、お前とは、もう出会って30年にもなる、、

いつでも、こんな非才な朕を見捨てず、仕えてくれて有難う。

まさか、こんな所で別れようとは思いもしなかったが・・

どうか、劉禅の事を宜しく頼む」

 

「はい、、我が生命に換えても!!!」

 

趙雲は、涙を流し、その場に泣き崩れてしまいました。

 

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劉備玄徳死す・・・

劉備

 

劉備は、最期に白帝城に集まっていた、重臣、1人、1人に

これまで尽くしてくれた感謝の言葉を述べました。

しかし、数百人にもなる重臣、全てに言葉を掛けるだけの力は

残っていませんでした。

 

「すまぬの、、皆の者、全員に声を掛けたいが、

もう寿命が尽きるようじゃ・・

皆、体を大事にせよ、つまらぬいさかいを起さず

力を合わせて、蜀を盛りたててくれ・・」

 

これが劉備の最期の言葉でした。

 

青雲の志を抱き、黄巾の乱に立ってより40年、

貧しい筵売りの青年は、不思議な運命と多くの仲間に助けられ

戦乱の中国の一角を占めて天寿を全うします。

亨年63歳でした。

 

 

次回記事:117話:司馬懿仲達、三国志の表舞台に出現!劉禅は劉備の後継者に。

 

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

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