劉備、孔明に劉禅を託す
「皆の者、どうか、席を外してくれ、丞相と趙雲に話がある・・」
重臣達は、劉備の意を受けて孔明と趙雲を残して、寝室を後にしました。
「孔明、、朕の見た所、君の才能は曹丕に10倍する、、
もし、我が子劉禅が補佐するに足ると思うなら助けて欲しい
しかし、君の足手まといになるなら構う事はない、、
君が自ら政権を取り、魏を滅ぼして漢を立てなおしてくれ」
「何を仰います、この孔明、、どこまでも劉禅様を立てて、
漢の復興に一命を捧げる覚悟で御座います」
孔明は肩を震わせて誓いました。
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劉備、趙雲に別れの挨拶をする
次に劉備は趙雲を枕元に呼び寄せました。
「子竜、お前とは、もう出会って30年にもなる、、
いつでも、こんな非才な朕を見捨てず、仕えてくれて有難う。
まさか、こんな所で別れようとは思いもしなかったが・・
どうか、劉禅の事を宜しく頼む」
「はい、、我が生命に換えても!!!」
趙雲は、涙を流し、その場に泣き崩れてしまいました。
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劉備玄徳死す・・・
劉備は、最期に白帝城に集まっていた、重臣、1人、1人に
これまで尽くしてくれた感謝の言葉を述べました。
しかし、数百人にもなる重臣、全てに言葉を掛けるだけの力は
残っていませんでした。
「すまぬの、、皆の者、全員に声を掛けたいが、
もう寿命が尽きるようじゃ・・
皆、体を大事にせよ、つまらぬいさかいを起さず
力を合わせて、蜀を盛りたててくれ・・」
これが劉備の最期の言葉でした。
青雲の志を抱き、黄巾の乱に立ってより40年、
貧しい筵売りの青年は、不思議な運命と多くの仲間に助けられ
戦乱の中国の一角を占めて天寿を全うします。
亨年63歳でした。
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この記事を書いた人:kawauso
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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。