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項羽(こうう)ってどんな人?史上最強の孤独な戦術家 Part.2

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項羽 はじめての三国志002

 

叔父項梁との二人三脚で、反秦連合軍の中核になった項羽、しかし、

これからという所で、項梁は秦の章邯の手で殺されてしまいます。

 

独りになった項羽は、叔父の死後に実権を握った宋義を殺し、総大将の地位を

掴むと、怨敵章邯を破り、秦の帝都、咸陽に入城して秦を滅ぼします。

そして、自分達で建てた楚の懐王を追放して殺害、自ら西楚の覇王を名乗りました。

が、項羽の論功行賞は不公平であり、再び中国は戦乱の中に落ちるのです。

 

前回記事:項羽(こうう)ってどんな人?史上最強の孤独な戦術家 Part.1

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子供のような項羽、首都を故郷、楚に置く

項羽

 

西楚の覇王となった項羽に、群臣は、首都を咸陽に置くように進言します。

秦帝国は、すべての情報を咸陽に集めるようにしていて、この地点に都を置くのが

様々な面において便利だったからです。

しかし、項羽は首を縦に振らず、都を楚の領地であった徐州の彭(ほう)城に置きます。

不思議に思った群臣が理由を聞くと、項羽は言いました。

 

項羽「人間、出世した時、それを一番に喜んでくれるのは故郷の人々だ、

辛気臭い、他所者の秦の人間などではない。

この咸陽からでは、楚の人々は覇王になった余の姿を見るには遠い、

それは、あたかも豪華な衣装を着て闇夜を歩くようなものではないか?」

 

これを聞いた群臣は空いた口が塞がりませんでした。

政治的な重要性より故郷の人に認められたい、項羽の子供のような理屈に

賢臣は戦慄し、西楚の将来を危惧します。

 

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相次ぐ、反乱に劉邦も挙兵する

劉邦

 

項羽が群雄といたちごっこを繰り広げている間に、劉邦は、押し込められていた

僻地、漢中から脱出し、章邯達、三秦の王を滅ぼして咸陽に入りました。

咸陽では、自分達を保護してくれた劉邦への人気が高く、また、穀倉地帯でもあり

長い間、反項羽の劉邦軍の拠点として機能する事になります。

ここでも、項羽は自分の判断ミスで劉邦に力を与えてしまいます。

 

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自分のみを信じ、猜疑心が強い項羽は次第に孤立する

張良㈬ 鴻門の会編05 項羽

 

 

紀元前206年、劉邦は、項羽が楚の懐王を殺した事を不義不忠の極みとし

反項羽の軍を挙げます、ここから3年間に渡る楚漢の戦いが始まりました。

 

当初から、最後まで劉邦軍は、項羽の本隊に連戦連敗します。

一時は56万という大軍を揃えた劉邦が、たった3万の項羽軍に敗北して

崩壊した事さえありました。

 

劉邦個人も、項羽の追っ手に追われ、馬車1台で逃げながら妻が項羽軍に捕まり

やけになって、二人の息子を馬車を軽くする為に放り投げた事さえあります。

しかし、それでも、劉邦は、関中から絶えず兵糧と兵士を送り込んでくる

䔥何(しょうか)や、別働隊として、項羽や中立の城を次々と陥落させる

大将軍韓信(かんしん)、幕僚として、数々の策略を成功させる張良(ちょうりょう)や

陳平(ちんぺい)により間一髪を救われます。

 

一方の項羽は、戦争が進むにつれて、次第に家臣が離れていきました。

名軍師の范増とは仲違いし、猛将黥布は猜疑心から劉邦側に追いやり、

元々は項羽の陣にいた韓信の才能を見抜けず、これも劉邦にくれてしまいます。

 

幾ら強くても、周りが従わないのでは、項羽も息切れを起してしまいます。

項羽は、反逆者を許さず徹底して殺戮したので反乱を起した城の抵抗も熾烈でした。

そうまでして、屈服させても項羽がその場を離れるとすぐに離反します。

 

恐らく項羽も、何で自分が連戦連勝しているのにおいつめられているか

理解出来なかった事でしょう。

 

項羽、劉邦と和睦、しかしそれは罠だった・・

劉邦と項羽

 

3年に渡った楚漢の戦いは、両軍を消耗させました、有利になりつつあった

漢も、劉邦が項羽に弓矢で狙撃されて重傷を負うなどがあり、

中国を二分して、西を漢、東を楚としてお互いに干渉しないという和睦案を出します。

 

項羽はこの案に乗りますが、もちろん守るつもりはありません。

一度、本拠地に下がり、補給を行った上で再び漢を攻めるつもりでした。

 

しかし、この和睦は実は漢の罠でした、すっかり安心して、背後を見せて、

故郷に帰ろうとしている楚の軍勢に、漢軍は襲い掛ったのです。

疲れ果てていた楚軍は、勢いに勝る漢軍に次々と倒されていきました。

 

項羽は血路を開き、垓下(がいか)という古い小さな城に

700名余りの手勢と立て籠りました。

 

【次のページに続きます】

 

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