・ナレーション
袁術(えんじゅつ)ぅ~?ああ、玉璽一個で皇帝になれると信じたあのバカね。
そんな風に思っている人は、すでに三国志演義に騙されているのです。
真実の袁術は、自称、宇宙の帝王であり、自称史上最強の知将であり、
全人類の頂点に立つスーパーヒーローらしいです。
まあ、そんな袁術の、自慢話がスタートします・・
この記事の目次
衝撃の真実が語られる、なんと袁術はバカでは無かった?
袁術「おい、、kawauso!上の見出しは何じゃ?
衝撃の真実が語られるまではいいわい・・
なんと袁術はバカでは無かったとは何じゃ!!
仲(ちゅう)王朝の初代皇帝を侮ると、ろくな目に合わんぞ!!」
呂布(りょふ)「仲王朝ってなーに?ジブリアニメに出て来る天空の国?www」
劉備(りゅうび)「揚州一国で皇帝っつーのも、袁術らしいなww」
曹操(そうそう)「玄徳、、お主、自分が益州しか持ってなかったの忘れたのか?」
劉備「・・・・元は二州あったわい、おのれ呂蒙(りょもう)め・・」
袁術「うぉほん、まあいい、ここは慈悲深い皇帝として無礼は許してやる・・
以後、はじさんでは、よりワシの宣伝をするように・・
観客の者共!ここからが本番じゃ、ワシの有り難い話を聞くように・・」
※客席からブーイング、一部の隠れ袁術ファンからは拍手も
袁術「ではゆくぞ!ズドン!時代を先取りしていた袁術!」
※ザンを使ってもらえず不満そうな董卓(とうたく)
kawauso「時代を先取りしていた袁術、これはどーいう事?」
袁術「まあ、わしのような超絶皇帝は、後漢末の時代に入りきらない
英雄故に、凡人には偉大さが分からんもんじゃが・・
特に、わしの非凡な所は、誰よりも早く皇帝を名乗った事じゃな」
禰衡(でいこう)「西暦197年の正月と言われていますねえ・・
曹丕(そうひ)が西暦220年、劉備は221年、孫権(そんけん)は少し遅れますが、
いわゆる群雄にカウントされる人の中では断トツに速いですね」
曹操「だから、ワシに睨まれて滅ぼされたんじゃろ・・」
劉表(りゅうひょう)「まあまあ、確かに皇帝を名乗ったのだけは早い」
袁術「わしは、後漢が董卓(とうたく)にいいように扱われだした時から、
もう後漢の命運は尽きたと分かっておったんじゃ!
それを、建て前ばかりの連中が、傀儡の献帝(けんてい)に媚びて、
わしに刃を向けてきたのじゃ、先の見えない連中とは哀れなものよ」
え?袁術は玉璽を手に入れて皇帝になったんじゃないの?
禰衡「えーっと、ここでメールが入りましたね、、
H・Nコーヒー紳士さん男性より
内容:え?袁術って孫策(そんさく)から玉璽もらって皇帝に即位したんじゃねえの?」
袁術「ウキーーーーッ!!不勉強な!そりゃあ演義の話じゃわい!
実際には、古井戸に玉璽なんぞ落ち取らんし、わしは孫策から玉璽を
巻きあげてもおらん、大体、玉璽一つで皇帝になれるものか?
アホじゃああるまいし・・」
劉備「不思議だ、袁術が知的に見える・・眼科行ってこよ」
呂布「俺も玉璽で皇帝になったと思ってたww」
曹操「実際の袁術は反董卓連合軍では、事実上、袁紹(えんしょう)と
勢力を二分する存在じゃったのう、まあ、良かったのは最初だけで没落したが」
呂布「そうだっけ? あれ、孫堅(そんけん)に嫉妬して兵糧送らなかったんじゃね?」
袁術「それも演義の出鱈目じゃ!!わしは終始、孫堅を使い
董卓に当たらせて手柄を立てさせていたんじゃぞ!!
そもそも、董卓が洛陽を焼き払って長安に遷都したのは、
孫堅の勢いに恐れを為したからじゃ!!
曹操など、徐栄(じょえい)に負けてばかりじゃったが、孫堅は強かったのう・・」
曹操「ふん、お主の手柄ではない、孫の堅いやつの手柄じゃろ!」
袁術「わしの頭脳と孫堅の武勇の勝利じゃわい!」
禰衡「孫破虜討逆(そんはりょとうぎゃく)伝には、袁術が部下の讒言を信じて
孫堅の兵糧を一時停止したが、孫堅が直に来て説得したので補給を再開したとありますね」
袁術は、王莽(おうもう)と同じ?違う?
kawauso「袁術さんと言えば、皇帝を自称した事から、前漢を倒した王莽と
並び称される事も多いけど、その辺りはどうなの??」
劉備「経済音痴で国を滅ぼしたのも同じじゃんww」
袁術「それは、大きく違うな、、王莽は自分が皇帝になる為に
奇跡や文書を偽造したケチな男じゃろう?
わしは違う、わしが見つけた予言書、春秋識(しゅんじゅうしき)は自作ではない、
本当にあったものなのじゃ!!」
董卓「おがっ! 袁術、そんな都合がいいもん、どこで探したんだべ!」
袁術「決まっておる、部下達を中華全土に派遣して探させたのじゃ!
見つかるまで帰ってくるなと送りだしたのう・・
皆、涙を流して感激しておったわ」
陶謙(とうけん)「可哀想に罰ゲームと変わらんなあ・・・」
kawauso「その辺りの詳しい事情は、はじさんTVの袁術祭で確認できますよ」
呂布「何気に番組宣伝かwww」
実は、親孝行の教科書に載っている袁術
袁術「下々の凡人共は、わしを残忍非道な人物と思っているようじゃが、
それは大きな誤解じゃ、なにしろワシは、親孝行の教科書、二十四孝に
しっかりと名前が出ておるでな(誇)」
※会場、へーっという声でどよめく
禰衡「正確には、陸積(りくせき)という人物にまつわる話で出てきますねェ、、
これがソースです・・(二十四孝wikipedia)
でも、二十四孝の最初に出てきていますね」
袁術「ほれ見よ!!お前ら、こういう親孝行の教科書に名前が出てきたか?
出てきてはおるまい、、格が違うわい、、ふぉっふぉっふぉっ!!」
劉備「わしだって、若い頃、母に茶を買おうと遠路遥々・・」
曹操「親父の形身を売り飛ばして得たお金で買ったんだろ?
それで、母上が怒ってお茶を川に捨てたwww」
董卓「おがっ!! 親不孝のドラ息子じゃねえが!!」
劉備「むぐぐぐぐ・・・・・・・・」
公孫瓚「玄徳は、札付きの悪だぜ、親戚から仕送りしてもらって
盧稙(ろしょく)に学んだのに遊んでばかりで勉強しなかった!」
劉備「ぐぎぎぎぎぎぎ・・・・・・」
呂布「大耳野郎の恩知らずは昔からだなwww」
kawauso「話が脱線してるけど、その袁術が出てくる話はどんなものなの?」
禰衡「陸積という六歳の少年が袁術の本拠地の寿春に遊びにゆき、
そこで、袁術は自宅の果樹園から取れた蜜柑をおやつにくれた・
陸積は余った蜜柑を服の袂に入れて持っていこうとしたが、途中で転び
蜜柑が飛び出してしまった。
それを見た袁術は「陸積君は泥棒の真似をするのかね?」とからかうと
陸積は「あまりにも美味しい蜜柑なので故郷の母に持っていこうと思った」と
返答し、袁術、ええ子やぁ・・と号泣という話です。
呂布「なんだよ、主役は陸積じゃねえかwwww」
袁術「わしの蜜柑無しには成立しない話じゃ!!
文句があるなら、二十四孝に載ってみよ!」
劉備「呂布は載れないな、養父と義父を殺してるし」
曹操「まあ、親不孝じゃのうwww」
呂布「あいつらは親じゃねえ・・・」
孫策の才能を見抜いていた袁術
袁術「うおっほん、まだまだあるぞ、、ズドン!!袁術には、人を見る目があった!」
※会場、ブーイングの嵐
袁術「うるさいやつらじゃのう! 例えば、呂布!わしは、ついに呂布を使わなかった。
劉備も曹操も呂布には欺かれて酷い目にあったが、わしは最初から胡散臭いと思ったから呂布が来ても、使わなかったのじゃ!!」
呂布「ふん!黙れ、猿顔め!お前なんか、こっちから願い下げだ!!」
禰衡「呂布は劉備、曹操、袁紹、張邈(ちょうばく)のような群雄を裏切ったり、
殺されかけたりしてはいますが、確かに袁術は、呂布を丁重に迎えても仕官は断りました」
袁術「わしは他人を騙しても他人に騙された事はないのじゃ!!
それに孫策だって、まだぺーぺーの頃からわしは目をかけていたのじゃぞ」
kawauso「孫破虜討逆伝には、袁術が孫策の有能ぶりを見て自分の息子だったらと
ため息をつくシーンがあるようだ。」
曹操「お主の息子(袁耀)が可哀想じゃww」
袁術「貴様の息子(S昴)よりはマシじゃわww」
禰衡「えー、ここでメールが来ていますね、紹介します。
H・N うぽぽさん:男性 から袁術への質問です。
で、、、袁術の自慢話はいつまで続くの?長いの?」
劉備「最後、ハチミツナメタイで死ぬのは変わらないんじゃろ?」
kawauso「えーー、袁術が喋り過ぎという苦情メールが殺到しているので、
袁術さんの話は、ここで打ち切ります」
袁術「ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
・ナレーション
調子に乗って喋りまくっていた袁術だが、最終的に視聴者からの苦情メールで、
強制的に発言を打ち切られる事に、、、はてさて、これからどーなる?
朝まで三国志は、まだまだ続いてゆく・・
つづく(朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第10部 22日(日)03時00分配信開始)