今回は三国志の覇王である曹操(そうそう)がミスを犯してしまった時、周りに言った名言です。彼は様々な突発的なアクシデントにも冷静に判断し、即座に対応して能力に秀でていました。また自らのミスを認めけじめをしっかりとつけるリーダーです。
今回の名言は曹操の冷静な判断力を現した名言となっております。
この記事の目次
軍の規律を重んじる曹操
曹操は若い時から独立勢力として戦っておりました。しかし連戦に次ぐ連戦で兵力や兵糧は不足しており、民心も不安定でした。そのため戦場に進軍するときは軍の規律を一番に重んじ、民心の安定を図っておりました。
彼は戦場に向かうときなるべく、農産物を育成している畑の近くを避けて進軍していました。しかし、避けられない場合も発生します。その時「麦や農作物を踏みつける者は、何者であろうと許さん」と厳命を降します。この言葉を聞いた兵士や部下はみんな馬を降りて歩いて進軍します。
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曹操の馬が暴走
曹操は厳命を降し、進軍を続けます。しかし曹操の馬が突然暴走し、麦畑に向かって突進して麦や農作物を踏みつけるのです。曹操は先ほど軍全体に厳命を降したばかりであったのに自ら破ってしまった事で、恰好が付かなかったでしょう。そんな時に彼の名言が飛び出します。
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その時歴史に名言を残した
曹操は自ら定めた法を破ってしまったため、側近に「自分で作った法を破ってしまった。俺に罰をくだせ。」と命令を出します。しかし側近は「古来。リーダーが自ら作った法を破ってしまった場合、罰を与える事は出来きません」と伝えます。その時曹操は歴史に名言を残すのです。
曹操は側近に対して「法を制して自らこれを犯さば、何をもって下を帥いん(ほうをせいしてみずからこれをおかさば、なにをもってしたをひきいん)」と言います。この名言の意味は「自分で法をつくった法を自ら破ってしまっては、部下が付き従うはずがない。」と側近に言います。
自らに罰を与える
曹操はこの名言を側近に行ったあと剣を抜き、自らの髪を切り取ります。そして部下の前で膝まずいて「これで許してくれ」と言います。側近や部下、兵士達は自らに罰を与えた姿を見て、感動します。
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家臣の意見を聞かず遠征を敢行
曹操は宿敵袁紹を倒し、河北を統一します。しかし袁紹の息子である袁氏兄弟は北方の幽州に勢力を張っていた鳥桓族に保護されます。曹操は袁氏兄弟の息の根を止めるため自ら鳥桓族討伐を決意。しかし家臣たちは「殿。果てしなく遠い幽州の気候は、極寒で厳しい所です。また遠征時の食糧にも問題が出てくるため、様子を見ましょう」と反対します。曹操は彼らの反対を無視して、遠征を敢行します。
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