郭嘉(かくか)の死因は結核だった?【はじさん臨終図巻】




郭嘉

 

どんな神算鬼謀を有していても、鬼を切るような勇気と剛力を持っていても

全てを思い通りに出来る権力を有していても人間は最後には必ず死ぬ事になります。

それは、三国志の人物達も同じ事です。

そこで、はじさんでは不定期シリーズとして、三国志を彩る武将や知将の臨終に

テーマを絞って特集を組みたいと思っております。

しめやかに始まる、第一回のゲストは曹操の参謀 郭嘉奉孝(かくか・ほうこう)です。




西暦207年9月 鄴 郭嘉死す

郭嘉

 

曹操は息せき切って、郭嘉の寝室へと走った、、

長くはないと知ってはいても、かつて、肝胆相照らした男の臨終間際は、

身を裂かれるように苦しい。

 

その癖、曹操は寝室に入る直前では、冠を正し堂々たる態度を崩さない。

 

侍女「曹丞相がお見舞いに来られました」

 

郭嘉は枯木のようにやせ衰えた体をベッドから起し蠅を払うように手を振って

人払いを指示した。

 

曹操「無理をするな、寝たままで良い」

 

二人だけの静かな部屋で、曹操は平静を保ち威厳を崩さずに接している。

本当は、やせ衰えたその体を支えてしっかりせよと怒鳴ってやりたかった。

だが、それをすれば、「うろたえめさるな!」と曹操を叱りつけるのは郭嘉だろう。

 

郭嘉は信じている、曹操こそは天が乱世を平定すべく遣わした神人であると、

その神人が、たかが軍師一人の死に取りみだすなど、郭嘉の常識ではあり得ない。

 

郭嘉「直々のお出まし、いよいよ命の少なしを感じまするな」

 

郭嘉は、ゴホッ!ゴホッ!と嫌な咳をした、バネのように体が揺れ

青銅の器の中に血痰が吐かれた。

 

曹操「バカを申せ、もう少し病気が落ち着いたら、どこか空気のキレイな場所で

嫌という程、静養させてやる、酒も博打も出来ないが貴様には薬だ」

曹操は虚勢を張って声を弾ませた、、つもりだが、郭嘉にそう聞えたかは、

自分でも分からなかった。

 

郭嘉「はっは、、酒も博打もないなら、死んだも同じでござるな」

 

郭嘉は、最大限の皮肉でそう返した、、

郭嘉

 

それから数日の後、希代の策謀家、郭嘉は満37年の生涯を閉じた。

 

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郭嘉の持病とは、一体なんだった?

郭嘉

 

郭嘉奉孝は、正史によると、曹操(そうそう)の烏丸征伐に従軍し柳城から

帰還した後に病が重くなり死んだという事になっています。

 

年三十八、自柳城還、疾篤、太祖問疾者交錯。及薨、臨其喪、

 

疾篤とは病が篤くなるという事ですが、この郭嘉の病とは烏丸征伐の行軍の

苛酷さで発症したものなのでしょうか?

kawausoが考えるにそうではないように思えるのです。

 

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郭嘉には持病があった事を臭わせる記述

郭嘉

 

それは、曹操が荀彧に与えた手紙に、このように記されているからです。

 

「奉孝への追慕は心から去る事ができない

彼は時事・兵事を見ること常人の規格を絶していた。

人間の多くは病を恐れるものだ、南方には疫病があり彼が常に言うには

『私は南方に往けば、生きては還れまい』と、だが

共に計略を論ずれば、先ずは荊州を定めるよう言っていたのだ。

これはただ忠義心から計画されただけではない、

必ずや功を立てんと欲して生命を削り棄てる事を覚悟していたのだ。

歴史に残る大業を為そうという心が、これほどに深かったのに

どうして人として奉孝を忘れられようか!」

南方には疫病が多いので、私は南方に行けば生きて還れまいというのは、

単に虚弱体質を意味するのでしょうか?

曹操の言い方だと、そのようには感じられません、むしろ、郭嘉には、

以前から持病があって、体が弱いのに、それを推して南方の荊州を獲れとする

その命を削っても大事を為そうとする覚悟に曹操は感動しているように見えます。

 

では、郭嘉の持病とは何だったのでしょうか?

 

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