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【三国志トランプ】人物の説明文がトホホな人たち

2018年12月10日


 

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学生時代のよかミカン

 

私が学生時代に級友からもらった中国製の三国志トランプ(上海文化用品総公司製)には人物の絵の下に、その人物の簡単な説明文(三国志演義ベー

ス)が載っています。

 

名前と主な業績が書かれているのですが、なかにはトホホな説明文を書かれている人も!もうちょっといいこと書いてあげなよ!

って言いたくなるようなトホホな説明文をご紹介します!

 

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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悪いことしか書かれていない劉禅

悪いことしか書かれていない劉禅のトランプ

 

蜀の二代目皇帝劉禅(りゅうぜん)の説明文はこうなっています。

 

劉禅、幼名は阿斗(あと)劉備(りゅうび)の死後に後を継ぐが、

凡庸で無能であり、政治は諸葛亮(しょかつりょう)が執った。

宦官を重用し、へつらいの言葉を喜んで聞き、国が滅んでも心を痛めなかった。

 

いやいや、国が滅んでも心を痛めなかったってことはなかったんじゃないでしょうか。

しょうがないから降伏しただけなのでは……。

降伏した以上、

いつまでも故国を思ってウジウジしていたってしょうがないじゃないですかぁ。

それで無神経な人みたいに書かれるのはあんまりだと思います!

(いや劉禅は無神経だよ、とお思いになった方はこちらの過去記事をご覧下さい↓)

 

君たちはどう生きるか?アホ劉禅に学ぶ聡明な生き方

 

 

 

やむをえず重用された!?廖化

やむをえず重用された廖化のトランプ

 

三国志演義では、黄巾の乱(西暦184年~)から蜀の滅亡(西暦263年)までを戦い続けている超長生き武将の廖化(りょうか)

(90歳以上まで現役? 廖化は二人いる説もあり)彼の説明文はこうなっています。

 

廖化。もとは西蜀の副将であった。五虎将軍があいついで死去し、

新たに将才のある人物が現れなかったため、

諸葛亮はやむをえず廖化を先鋒として重用した。

 

もともとは副将レベルの人物だったのに人材不足でやむをえず重用されたんですと?

人物紹介で「やむをえず重用された」なんて、あんまりじゃないですかー!

もっと書きようあるでしょうに。トホホ。

 

君主論

 

武芸は強くない?馬岱

武芸は強くない馬岱

 

劉備なき後の蜀でちょいちょい活躍している馬岱(ばたい)の説明文は、こうなっています。

 

馬岱。西涼の馬超(ばちょう)の族弟。勇気にすぐれ、武芸は強くないものの自分の力を尽くし、

忠心をつくして蜀のために戦った忠義の将。

 

武芸は強くないものの、ってわざわざ書く必要ありますかね?

強くないってこともなかったでしょうし。

でも、あんまり派手な強さを見せないところが馬岱の人気の源かもしれませんね。

人並み外れた力はないけど自分の力を尽くすなんて、素敵です。

 

 

ケツの穴が小さくて憤死!?あんまりな書かれ方の周瑜

ケツの穴が小さくて憤死あんまりな書かれ方の周瑜のトランプ

 

呉の重臣・周瑜(しゅうゆ)の説明文はこうなっています。

 

周瑜、字は公瑾(こうきん)。東呉の都督。胸に韜略(兵法)を有し、

赤壁の戦いでは劉備と連合して曹操(そうそう)を破った。

器量が小さく、諸葛亮によって三回憤激させられ死去。

 

三国志演義ベースの世界観では、周瑜は器量が小さくて憤死させられるだけの人なのか……。

胸に有している韜略も、業績も、全て諸葛亮のいい噛ませ犬になるための材料に過ぎないのでしょうか。トホホ……。

 

 

若い頃しか注目されない陸遜

若い頃しか注目されない陸遜のトランプ

 

呉の重臣・陸遜(りくそん)の説明文はこうなっています。

 

陸遜。字は伯言(はくげん)。東呉の若き都督。

才気を内に秘め、蜀の劉備が東呉遠征を行った時は陸遜は才智を振るい、

蜀の陣営七百里を火攻めにして勝利した。

 

陸遜は呉の重臣で、還暦過ぎまで八面六臂の活躍をした人だと思うのですが、ここでは「若き都督」と書かれています。

劉備を破った夷陵の戦いしか評価されていないようですね。トホホ。

 

なぜだかいい人っぽく書かれている張昭

なぜだかいい人っぽく書かれている張昭

 

呉の重臣・張昭(ちょうしょう)の説明文はこうなっています。

 

張昭。字は子布(しふ)。東呉の要の謀士で、孫策(そんさく)が臨終のさいに重任を託した臣である。

しかし肝心な赤壁の戦いの前には曹操への降伏を強く勧めており残念なことである。

 

「残念なことである」というのは、張昭は本来そんな人じゃないはずだ、という意味ですよね。

私のイメージでは、張昭って本来そんな人だろうと思うのですが。

自分ばっかりエエカッコして孫権(そんけん)に非協力的で家に放火されたりしてるじゃないですか。

そのエピソードは三国志演義にはないから、演義ベースだとそこそこいい人なんですかね……。

(群雄に協力する=いい人だとは限りませんが。名士目線から見ればヒーローかも?)

これはトホホな説明文ではありませんが、なんだか違和感があります。

 

ありのままに書かれてもトホホな呂布

ありのままに書かれてもトホホな呂布のトランプ

 

三国志物語の前半戦で叛服常無き生涯を駆け抜けた呂布(りょふ)。説明文はこうなっています。

 

呂布。字は奉先(ほうせん)。武勇はあるが謀略はなく、

利を見て義を忘れ、女色を見て頭がくらむ人物。

最初は丁原(ていげん)に仕えて義理の父と仰ぎ、

後には董卓(とうたく)の義理の息子となり、最後には白門楼で死亡した。

 

ひどい書かれようなんですが、呂布はおおむねこんな感じではないでしょうか。

ありのままに書いてもトホホな内容になるって、すごい人徳ですね。

さすがは人中の呂布です。

「呂布こそ、真の三國無双よ!」by董卓

 

三国志ライター よかミカンの独り言

三国志ライター よかミカンの独り言

 

中国の子供たちは、三国志トランプにある説明文を読みながら三国志に対する理解を深めて成長していくんでしょうかね。

ト…トホホ……。

 

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三国志平話

 

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よかミカン

よかミカン

三国志好きが高じて会社を辞めて中国に留学したことのある夢見がちな成人です。 個人のサイトで三国志のおバカ小説を書いております。 三国志小説『ショッケンひにほゆ』 【劉備も関羽も張飛も出てこない! 三国志 蜀の北伐最前線おバカ日記】 何か一言: 皆様にたくさん三国志を読んで頂きたいという思いから わざとうさんくさい記事ばかりを書いています。 妄想は妄想、偏見は偏見、とはっきり分かるように書くことが私の良心です。 読んで下さった方が こんなわけないだろうと思ってつい三国志を読み返してしまうような記事を書きたいです!

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