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水滸伝と何ぞや?水滸伝のあらすじ(かなりざっくり化編)

2021年12月27日


 

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三国志演義_書類

 

皆さんは三国志は良く、それは良くご存知のことでしょう。もちろん三国志演義(さんごくしえんぎ)についてもまた、良くご存知のことでしょう。

 

水滸伝って何? 書類や本

 

ではその三国志演義と並ぶ、水滸伝(すいこでん)についてはご存知でしょうか?

 

三国志を語るセンさん

 

今回は「水滸伝ってなあに?」という方のために、まだまだ水滸伝の神髄には至っていない筆者が、水滸伝についてかなりざっくりとした説明をしたいと思います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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水滸伝の始まり

梁山泊(水滸伝)

 

ではまず水滸伝の始まりから見てみましょう。時代は北宋(ほそう)、それも末期。官吏たちは汚職に手を染め、世には不条理と不正が跳梁跋扈するそんな時代。この乱れし世の中をどうにかするべく立ち上がったのは108人の英雄たち。

 

宋江、史進、李逵、魯智深、林冲、武松、楊志(水滸伝)

 

様々な理由と背景を持った彼らは、導かれるように「梁山泊(りょうざんぱく)」という沼の傍に集まって、悪漢らを倒そうと正義の道を志して行く……という感じのストーリーです。

 

関連記事:「水滸伝」梁山泊の頭領、宋江は主人公っぽくない?人気の理由を考察

関連記事:梁山泊とはどんな所?水滸伝の初代首領の王倫とは誰!?

 

北宋・南宋

 

 

 

「水滸伝」とは?

宋江の夢(水滸伝の主人公)

 

この水滸伝、には三国志、と同じく意味が有ります。

 

水滸、これは「水」の「(ほとり)」という意味です。ほちろとは水際、河や湖のほとり、というように、水滸伝は水のほとりの伝説、という意味になります。そしてこの水のほとりが指し示すのは梁山泊、これはかつて中国にあったとされる沼のことです。

 

現在はこの沼は存在しないようですが、ここは低地であり、その昔は黄河の反乱などで水が溜まり、このために大きな沼が生まれていました。ここに英雄たちが終結していた、と思うと不思議なロマンを感じますね。

 

関連記事:【水滸伝】可哀想すぎる強引な梁山泊のスカウトが悲劇を産む

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北宋・南宋

 

 

水滸伝の生まれた時代

三国志演義の作家 羅貫中

 

ここで一端、水滸伝が生まれた時代についても説明しておきましょうか。水滸伝が生まれたのは明の時代、著者は施耐庵(したいあん)、もしくは羅貫中(らかんちゅう)と言われています。この名前を見て思い出した方も多いでしょう。

 

そう、三国志演義の作者とされる二人の名前、そして三国志演義が書かれた時代もまた明時代です。この時代に二つの「奇書」が生まれたのは偶然か、はたまた何らかの運命か……それは誰にも分かりません。

 

関連記事:「水滸伝」の作者は施耐庵? それとも羅貫中?水滸伝の作者を考察

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全訳三国志演義

 

 

奇書について

西遊記

 

奇書についてもお話しておきましょう。

 

水滸伝は三国志演義、西遊記(さいゆうき)金瓶梅(きんぺいばい)と共に、中国四大奇書と言われています。この「奇書」についてですが、日本では「三大奇書」として夢野久作(ゆめのきゅうさく)氏の「ドグラ・マグラ」小栗虫太郎(おぐりむしたろう)氏の「黒死館殺人事件(こくしかんさつじんじけん)中井英夫(なかいひでお)氏の「虚無(きょむ)への供物(くもつ)」という著作が有名になって「奇妙な書物」「奇抜な作風の物語」の印象が強くなっているのですが、中国での奇書とは「類い稀なる素晴らしさの書」という意味で使われているのです。

 

封神伝(書類)

 

筆者などは昔、これについて「奇書っていうなら封神演義とかの方が奇書じゃないかなぁ」なんて勘違いをしていたものです、お恥ずかしい!

 

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時代を超えて愛される中国四大奇書「はじめての西遊記はじめての西遊記

 

 

水滸伝のスピンオフ?金瓶梅

西遊記巻物 書物_書類

 

因みに四大奇書には「西遊記」「三国志演義」「水滸伝」と共に「金瓶梅」が挙げられています。この金瓶梅は、水滸伝に出てくる英雄の一人、武松(ぶしょう)のストーリーを中心としたお話です。

 

水滸伝の武松

 

武松のストーリー自体は水滸伝中にも出てきますが、それを更に膨らませて面白くしたもの……というか、そこまで武松の出番は多くなく、敵役の二人が破滅していく様を見ていくストーリーというかで……

 

水滸伝の武松

 

かなり三国志演義、水滸伝、西遊記とは趣が違うお話になっております。こちらも興味のある方はどうぞ。

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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