徐晃を関羽や朱桓と取り替えると謙虚さが際立つ「三国志とりかへばや物語」

2022年3月6日


 

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曹操に仕える徐晃

 

徐晃(じょこう)と言えば曹操(そうそう)がめっちゃ褒める魏の武将であり、徐晃もそれに劣らず曹操をめっちゃ褒めるという上司と理想の信頼関係を築いているという(ちまた)で(たぶん)有名な武将ですね。

 

戦う忍者

 

本人も武勇だけに留まらず、間者を用いての戦法を行うなど中々に知恵者であり、その一方で万が一に敗戦となった際の対処も考えて置くなど徹底して慎重、かつ大胆に戦う猛将であり名将です。

 

そんな徐晃のとりかえばや、どうなっちゃうか?ちょいと考えてみましょうか。

 

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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意外にも山賊出身の徐晃

楊奉

 

さて徐晃と言えば乱世の人材ハンター曹操の配下になるまでには、楊奉(ようほう)という人物の部下にいました。この楊奉、どんな人物かは詳しく分かってはいません。

 

李カク(李傕)

 

良く分かっていませんが山賊から()カク配下になり、李カクを見限って独立して、その性格は勇猛果敢だけど思慮が足りないなどと言われています。

 

董承、楊奉

 

因みに曹操は「楊奉の配下兵士たちはめっちゃ強い」と褒めていますが、これ後々にその配下の徐晃が曹操配下になると考えると「楊奉の配下たち(の中の徐晃)はめっちゃ強い」とも解釈できるかもしれません(欲目)。

 

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はじめての孫子の兵法

 

 

 

おぎやはぎレベルで褒め合う徐晃と曹操

曹操は褒め上手

 

さて前述したように、曹操は徐晃をめっちゃ褒めます。

 

「戦上手な将をいっぱい知ってるけど徐晃ほどの奴はいないね!」

孫武(そんぶ)司馬穰苴(しばじょうしょ)にも勝てる!」

「前漢の名将、周亜夫(しゅうあふ)の風格を持ってる!」

とべた褒めします。

 

孫武(ゆるキャラ)

 

因みに徐晃も徐晃で「曹操殿のような名君にお会いできて幸運だから、もっと功を立ててきちんとこの幸運に報いなきゃ!」と言っています。仲良しだね君たち。

 

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戦国策

 

 

狂暴な逸話がない人格者

正史では常勝無敗な常勝将軍・徐晃

 

そんな勇猛果敢(ゆうもうかかん)な名将でありながら、人格者でもあったのが徐晃の凄い所です。彼はここまで曹操に褒められても(おご)り高ぶるようなことはなく、部下たちにも常に親身に接していました。

 

その一方で規律には厳しく、指導が行き届いていたので、関羽(かんう)を討った後の宴の時でも徐晃の軍の兵士たちは持ち場を離れることはなく、整然と陣を維持していて曹操を感嘆させたと言います。

 

敗れる関羽雲長

 

正に理想の将軍であったのでしょう。そんな徐晃をとりかえばや……少々筆者の妄想にお付き合い下さいませ。

 

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春秋左氏伝

 

 

関羽と取り替えると諸葛亮も満足

青龍偃月刀を持つ関羽

 

まずは関羽とのとりかへばやはどうでしょうか?

 

関羽もまた名将中の名将、武術、軍略に優れ、学問にも通じ、徐晃と同じく兵士たちにも気を配る人物でした。関羽はちょっとプライドが高すぎる所がありましたが、徐晃は驕ることもない人物です。

 

新解釈・三國志 ネバギバと煽る孔明

 

これには諸葛亮(しょかつりょう)も「髭殿(ひげどの)より良いですね」と満足顔かもしれません?

 

関羽の降伏を説得しにいく張遼

 

気になるのは魏に行った関羽ですが…張遼(ちょうりょう)が仲立ちしてくれるとは言え、やっぱり曹操とは袂を別ちそうだな……。

 

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三国志とりかへばや物語

 

 

 

朱桓と交換すると朱桓が魏で大暴れ

数々の戦で功績をあげる朱桓

 

呉からは朱桓(しゅかん)でどうでしょうか。朱桓もまた、民や兵士を慈しみ、配下の兵士に恩賞として余財を与え、数多くの兵士の妻子顔や名まで覚えていたというほどの人物です。

 

民衆や兵士に優しかった朱桓

 

ある意味、徐晃よりも兵士たちを慈しんだ人物です……が、朱桓には「プライド高すぎて殺傷問題を起こした」という呉特有の保持スキル(パッシブ)があります。同僚と軋轢(あつれき)を起こさない、というだけでも呉の中ではかなり優遇されますからね。こちらも徐晃ならば無理なく動けると思いますが……魏に行った朱桓はどうかな……?

 

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光武帝

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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